布武の果て
「布武の果て」上田秀人 集英社
布武とは天下布武、織田信長のことです。
視点は堺の商人、今井彦八郎=今井宗久、魚屋輿四郎=千利休、天王寺屋助五郎=津田宗及からのもの。
三人は集まってはそれぞれの視点から世の中の動き・趨勢を見極める。
阿波の三好勢から信長に商圏を動かしたのもそのひとつ。
堺の商人でもあるが、信長の茶堂衆として、茶会での会話やりとりを耳にすることができる。
なにやら信長の動きに危険を感じる。
本能寺の変が起きた。
小説では信長が語るわけではない。
終始、堺商人の三人を追いかける。
それで充分に歴史を語ることに繋がっているのだ。
堺の会合衆の舵取りを旧勢力から奪い取るところなど、これも戦争のひとつでしょうね。
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