あの子とQ
「あの子とQ」万城目学 新潮社
ヒロインは嵐野弓子、吸血鬼一家の高校生です。
幼いころから、自分は吸血鬼で、人間に覚られないように気をつけて生きてきた。
もうすぐ17歳の誕生日が来る。誕生日には儀式があるのだそうな。
ある朝、目覚めたら化け物が部屋の中にいた。黒い霞のような、トゲトゲが集合したような。
名前をQという。
誕生日まで人間の血を吸わないように監視しているのだそうな。
同じ高校の男女四人で海に遊びに行った。
バスが事故に遭った。
男の子が死にかけている。
死なせないためには、吸血鬼の同族にしてしまえばええ。
つまり、その子の血を吸う事。これで不死の身になる。
そこで暗転、場面は病院のなか。
ここまでが序盤、これから吸血鬼の城内に入って行きます。ここまでが中盤。
終わりまでは語れない。そこは自分で読んでね。
万城目学は、あるはずもない物語を語るのが得意です。
これもその一篇、よくもまぁ、荒唐無稽のお話しが紡ぎだせるもんだ、これは誉め言葉です。
表紙・挿し絵は水沢石鹸、ものすごくユニークな絵だからもう忘れない、水沢石鹸ですよぉ。
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