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「競争の番人 内偵の王子」新川帆立 講談社
公正取引委員会のお話し、ヒロイン白熊楓は九州に転勤する。
今当たっている案件は着物業界のカルテルなのだ。
カルテルの後ろ盾に暴力団が絡んでいるみたい。
ものになりそうな見込みがだ立つと東京の本部に連絡を入れた。
たちまち、古巣の第六審査部が大挙して押し寄せてきた。
カルテルの解明は本部がやる。地元はお手伝い、下働きだけ。
地元の係長に常盤がいる。地方財閥の御曹司なのだ。
内偵の王子とは彼のことなのか。
織物業者が殺されたり、ボヤがあったり、公取案件より警察案件に近づいていく。
カルテルは摘発されました。
頑丈な堤の一穴から崩れたのだ。
半年で白熊楓は東京に呼び戻される。
次の巻では東京で活躍するんでしょうね。
「ロータス・コンフィデンシャル」今野敏 文芸春秋
公安・外事1課に所属する倉島警部補のシリーズです。
今回、倉島はボンクラになってしまった。
公安としての勘が働かない。
常にアシストを依頼する仲間からも軽蔑されてしまった。
ベトナム人が殺された。
殺したのはロシア人らしい。
やっと勘が戻って、動き始めたが、アシスタントが全然いない。
公安総務課の課長に作業を申請した。
今野敏は作業と書いているが、スパイ小説なら、オペレーションと書くところだ。
ベトナム、ロシア、中国のスパイが入り混じっている。
殺人者を逮捕することだが、倉島の立場は外交上のカードを手に入れることなのだ。
今回も万事めでたしめでたしです。
題名のロータス・コンフィデンシャル、蓮の花案件とでも理解しましょうか。
殺人者は女でした。
公安外事の倉島警部補のシリーズは全部読み終わりました。
今も雑誌連載が続いているんでしょうかね。次巻が出るなら待ち遠しい。
普通、公安て嫌われるもんでしょ、ところが、公安外事となると、頼もしい。がんばれよぉ。
この辺は山波町、やまなみちょうではないのだよ、さんばちょうと読む。いちにぃ、さんば、にぃにぃ、さんば、およめ、およめ、およめさんばぁ。
さんば町内会、さんば小学校、ブラジルからの輸入品のように見えるけど、そうではない、室町・江戸時代からさんばなのだよ。
尾道大橋、新尾道大橋が見え出すころから山波町から抜け出す。尾道大橋の向こうに千光寺山が見えている。
浄土寺前の交差点から海岸沿いの道を行く。
尾道駅前に到着、このへんは自転車乗りが屯している。
そのまま進んで、ONOMICHIU2 に到着、もともとは上屋倉庫、改装して、自転車乗り用のホテル、ショップ、ジャイアントストア尾道がテナントとして入っている。
自転車は買うつもりがないけどね、サイクルウェアがだいぶくたびれてきた、その類のものを買うつもりで来たんですよ。
自転車は数多く展示してあるね、ウェア・アクセサリは数が少ないね。値札に赤札が貼ってないよ。マジックで値札に黒筋が引いてないよ。定価そのままで売るつもりなのかな。
これいくらですかぁ、と訊ねることもなく、黙って店を出て行こう。
ジャイアントショップで買い物したことがある。それは台湾の日月潭のショップで、ヘルメットとサイクルウェアを買った。
あの当時は円高だったから、もともとが安くて、ニュー台湾ドルの表示だから高いのか安いのかよく分からなかった。
尾道駅の西側に行こう。駅の続きにしまなみ交流館があって、国道2号線が建物に沿って曲がってやってきている。信号交差点が西御所町(西)、この交差点から北を見てみる。
JRの線路で塞がっていて、線路の下にアンダーパスが潜り込んでいる。
この道は南向き一方通行で、自転車・単車・歩行者は除外される。自転車だから通りましょう。
編集が終わりました。
新しいページをアップしております。
これは一部分の抜き書きです。
全体の姿は下のURLからお出でください。
http://sherpaland.net/bike/2022/bike-221021-senkoji_p/bike-221021-senkoji_p.html
「白夜街道」今野敏 文春文庫
前作「曙光の街」の続編です。
四年後、ヴィクトル・オキタはKGB出身の会社に雇われた。
クライアントに従って日本に来た。通訳と護衛が仕事なのだ。
外務省の役人が殺された。
犯人を追って倉島警部補はロシアに飛んだ。
もう倉島は前作のようなボンクラではない。歴とした公安刑事に仕立て上がっている。
モスクワから一日車で走ったあたりで撃ち合いになる。
事件は片付いた。
書類上では終わりにして、裁量に任せてあるのだ。深く追及すると国際問題になる。
公安は国内では嫌われているが、対外国となると、当てになるよねぇ、当てにしたいよねぇ。
ロシア名は覚えにくい。ダレノ・コトカビッチ・ダレノフスキー、イワン・イワノビッチ・イワーノフ。
前回の輪行と今回の輪行との間に22日もの間隔があります。
ひとつには、雨のせいです。
山際の微気象のせいです。里は晴れているのに山裾では雨が降っている。
天気予報を注意して見ていても、現地で外れることはよくあることです。
それが2回も続きました。
雨が降るのに自転車を漕ぐのは楽しくない。現地到着、即、やめじゃ。
3回目は、ケーブルテレビの不調のせい。
朝、テレビが映らない、当然、インターネットも繋がらない。
BSはパラボラアンテナを設けているから映ります。
と言うことは、B-CASカードの問題ではなさそうだ。
突然、回復しました。
今日輪行を予定していたが、自転車で出かけるのは中止して、9時になったらケーブルテレビ会社に問い合わせます。
テレビも映らない、インターネットも繋がらなかったが、我が家の他に、そんな苦情の電話は来ていませんか。
いいえ、そんな電話はありません。
いいえ、過去にもそういう事例はありません。
こういう苦情があったと、業務日報にしっかり記録しといてください。
キツツキが光通信ケーブルに穴を開けることがあると言うが、それはほんまかいな。
都市伝説ですか。いや、ここは都市ではないな。ただのウソ話しか。
そんなこんなで、自転車で出かけるのが20日以上も間が開きました。
以上、このような身辺雑記でした。
事前に図上演習を重ねたんですよ。ところがね、現地で谷向こうの道を見ると、あれが目指す道だな、と思い込んでしまう。勘違いなんですよ。図上演習の効果は台無しだよね。
標識に従って進んで行く。一番幅広の道を進めば間違いないだろう。
天満宮の鳥居が見えてきた。神社は谷向こうにあるのだ。
幅広の道から横に渡る道がある。道はそのまま神社に向かっている。
これが天満宮なのだ。宮本谷の天満宮、保田集落の天満宮、どっちの名前で呼べばええのかな。
谷の真ん中の道を下りる。鳥居への道は潰れているみたい。神社の中庭に直接乗り込んでいく道がメインとして使われているようだね。
図上演習のコースではなく、現場での印象の道を行く。交通標識のある交差点まで下りていく。トタン板の広告がある。自動車バイク産業機械の宮口技研、婚礼家具の河野家具店。
島根県邑南町の旧羽須美村口羽なのだよ。ここは三次の商圏ではないのだ。江の川の対岸の商店が幅を利かせているのだ。20年前には国道375号線が未整備だった。ここから三次は遠かったものね。
坂道を登り、林の中に入って行く。後ろから軽トラが追いかけて来る。
あんたぁ、どこへ行きんさるんの。矢田(やた)へ行く?そりゃぁ矢田(やだ)じゃがのぉ。この道は違うとるよ。ここは野田谷、この先は式トンネルの西側出口へ出るんよ。
八幡宮まで行きんさったんかいね。それなら、そのまま幅の広い道を行きゃぁええのに。その先に矢田への道があるけぇのぉ。
わぁ、有難いな。軽トラの人が、見るに見かねて声を掛けてくれたんだろうな。図上演習の効果がワヤだがな。もっと性根を入れて地図読みしなきゃならんな。大いに反省。
編集が終わりました。
新しいページをアップしております。
これは一部分の抜き書きです。
全体の姿は下のURLからお出でください。
http://sherpaland.net/bike/2022/bike-221014-sakugi4/bike-221014-sakugi4.html
ユーチューブで、中国娘三人が日本語にしかない表現をピックアップしていました
その中に、違和感
漢字三文字だから中国語に翻訳するのは、簡単、簡単
しかし、言葉を尽くして言い換えても、なんか違うぞ、違和感だらけ、なのだそうです
これがその内容
https://www.youtube.com/watch?v=FAssQp48j1U
へぇ、日本人からすると、中国には違和感の概念がないの?
われわれの感じる違和感は、かれらは感じてもいないらしいのです
なんか違う、どこか間違っている、そんな感覚がないのだそうです
賛成か反対か、ふたつに分かれていて、中間がないのですかね
三人娘の個人的意見なのか、中国人の総意なのか、そこは果たしてどうなのでしょうね
上水道でも下水道でも、低地から高地へ押し上げることは当たり前にありますよね
上水道は理解できます、圧力を加えればええ
家庭の水道の蛇口は閉まっているから圧力が漏れることはない
さぁて、下水道ですよ、圧力を掛ければええ、ってもんじゃないでしょう
家庭の便器の末端は開放してあります、閉じてはいません
圧力を掛けると、マンホール・便器から噴出しやしないかい
下水道で低地から高地に押し上げるにはどうやっているのか
ここんとこ数ケ月、ずっと考えています
閉鎖区間があるのです、閉鎖区間内でポンプアップしているのです
閉鎖を開放すると圧力が逃げてしまいます
それをどうにか逃げないように、開放しながら閉じ込めているのです
検索で探していますが、的確なフレーズが思いつかず、検索もできていません
疑問は解決できず、モヤモヤ状態が続いています
「首取物語」西條奈加 徳間書店
ファンタジーです、この世のお話しと思っちゃいけない。
「金春屋ゴメス」が出発点。出発点のファンタジーに立ち返ったのかも。
ファンタジー、SF、パラレルワールド、どのジャンルのお話しなんでしょうね。
子どもと首が一緒に旅するお話しです。
首は自分の名前をオビトと名乗る。
子どもは自分の名前を覚えていないから、トサとしよう、十三歳くらいだからそう名付けよう。
首とは首です、首だけで胴体がない。しゃべれるだけ。
さまよう旅のお話しです。
独楽の国、波鳥の国、碧青の国、雪意の国、消去の国、和茅の国。
テレビゲームで旅するゲームがあります。それと似たようなものかな。
それぞれ、国の名に寓意があり、遍歴を繰り返します。
最後、波賀理の国、ここで子どもと首の正体が明らかになります。
そうか、もともと二人はそういう縁があったのか。
どういう縁?そこは語れない、自分で読んでね。
首取物語は「くびとりものがたり」と読みます。
首と旅するお話しじゃなく、首を取るお話しなんです。
アマゾンを騙るメールが到着してきます
個人情報を掠め取ろうとしてきます
--------
差出人:Amazon<no-reply@amazonn.co.jp>
件名:Amazon.co.jp にご登録のアカウント(名前、パスワード、その他個人情報)
Amazonアカウントのエラーまたは不完全なプロファイルにより、システムは残念ながら高リスクのアカウントに設定されており、アカウントと対応する機能の権限が部分的にロックされています。
Amazonアカウントのロック解除にご協力ください。以下のリンクを使用して、Amazon Webサイトにアクセスし、情報を更新してください。
<支払い情報を更新する>
※ 24時間経過してもこのメッセージに返信しない場合、アカウントのステータスは1週間後に放棄され、完全に削除されるように設定されます。
以下省略
--------
McAfee の警告が即座にあって、<支払い情報を更新する>をクリックすると、赤い画面の警告になります
警告に従って、ブラウザをすぐに閉じました
クリックすると、アマゾンとは似ても似つかぬ名前のURLでした
McAfee のの閻魔帳にリストアップされていて、即座に警報が出るのでしょう
不意にこういうメールが来ると警戒しますが
ちょうどアマゾンで買い物をした直後のことでした
タイミングよく来たメールなので、危うく引っ掛かるかもしれない場面でした
<おのおの、ぬかりなく>
NHK大河ドラマの「真田丸」での真田昌幸の決めゼリフです
フェイクのメールに従うか、無視するか、おのおの、ぬかりなく
アカウントが破棄され、削除されてもええじゃん、たかがアマゾンじゃん、またアカウントを取ればええのだ
パソコンを起動すると、Microsoft アカウントの記入を要求されます
え、いつもと違うじゃん、いつもはこんな要求はなかったじゃん
Microsoft アカウントのパスワードに覚えがないので、二三日ほっときました
ほっといても、毎日やってきます
しつこくて、これではいつまでもほっとくわけにもいかないな
Microsoft アカウントの確認のページを起こします
1、メールアドレスの記入
2、パスワードを記入、ここは毎日の起動時のパスワードを記入、たぶんこれだろう
3、Microsoft 365 を購入するように誘導してきました
ははぁ、前にもこんな場面で Microsoft 365 を売り込んできた記憶があります
当然、購入じゃないほうのボタンを選択
無事に通常画面に移って行きました、めでたし、めでたし
一年に一回か、二年に一回か、こんなサイクルで売り込んできますが
以前にやった対処の仕方を忘れてしまってます
(災害は忘れた頃にやってくる)
「英雄」真保裕一 朝日新聞出版
題名を、えいゆうと読むのか、ひでおと読むのか、遂に分からなかった。
上場会社の創業者、南郷英雄が銃で射殺された。
関係者をたどって、植松英美を警察が訪ねてきた。アリバイ確認だ。
英美は婚外子なのだ。母は既に亡くなっている。
弁護士が訪問してきた。遺産相続の分与を求めなさい。
遺産相続はともかくも、父親の存在を始めて知った。
DNA鑑定の結果、親子であることは証明された。
南郷英雄の婚姻前の名前が吉藤英雄、吉藤家の係累はいない。
父の生い立ちを探ってみた。
株主名簿、古い従業員名簿から探し出した。
意外な真実を探り出した。
何を探り出したの?そこはここでは語れない。ネタバレになるからね。
最終ページの奥付に英雄(えいゆう)とある。ううむ、そこは英雄(ひでお)じゃないかなぁ。
もう何十年も前の事ですが、山岳ミステリーがどんどん出版された時代がありました
新田次郎が山岳小説の開拓者です
山岳小説はベストセラーになる、多くの作家が山岳小説に参入しました
その後、山岳ミステリーだけを縄張りにする作者も現れました
わたし、そもそも、ミステリーの骨格に注目してはいませんでした
北アルプスの風景や難所など、山の情報を求めてのことでした
無理なアリバイ工作や、出来そうもない犯行手段などもありました
あげくの果て、存在しない架空の山での殺人事件もありました
たとえば、白馬岳の隣に黒馬岳があったり、そういう架空の設定です
よく編集者が出版をOKしたもんだよ
だんだん興味が薄れて読まなくなりました
〽そんな時代もあったねと♪
なんと読むでしょうか
中国ラーメンの一種です、包丁を空中でカンナのように使って麺を作る、あの麺
わたしの読みかた:とうさくめん
中国山西省出身者:とうしょうめん
刀削麺の本場は山西省なんだそうです
日本語では、切削、添削、削除、<さく>という読み方が普通
<しょう>で読む熟語は知りません
中国山西省出身の中国人が<とうしょうめん>と読むので、へぇぇと始めて知りました
消は<しょう>と読むし、削も<しょう>と読んでも不思議ではない、不思議ではないが
削を<しょう>と読む読み方は、ついに根付かなかったようです、日本では
おまけ、山西省、山東省、区別がつきません
何度か教えてもらいましたが、覚えられません
河南省、河北省の位置関係が分からないのも同じ
「セカンドチャンス」篠田節子 講談社
大原麻里、母親の介護で婚期を逃し、五十を過ぎてしまった。
高血圧、高脂血症、肥満に悩んでいる。
健康のため、プールに行こう。
相模スポーセンターに入会した。なんかつぶれそうな施設だが。
最初は全然泳げない。熱心なインストラクターが指導してくれる。
次第に泳げるようになり、マスターズカップに出場しようと話が起き上がった。
親戚でも、便利に使われる存在になっていた。当たり前のように、こっちに尽くせ、この要求をピシャリと断った。水泳大会があります。
家付き便利ムスメから脱却していくのだ。
さぁそこからは、友情、努力、勝利、某少年週刊誌のノリで進んで行く。
友情、努力は当たり前だが、勝利も得るのですよ。
それはどうやって、そこは読んで見なきゃ。
還暦も近いけど、幸せな家庭を得るきざしを見せてお話しは終わります。
9月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3321
ナイス数:118ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴンの感想
東京バンドワゴンシリーズの17巻目です。毎度お馴染み、堀田家の日常です。イージーリスニングミュージックというのがありますが、イージーリーディングブックかな。春:ここ掘れワンワン迷子かな:隣家の二軒が建て替えられる、そこで事件が。夏:一夜一夜にもの語る:昔、心ならずも万引きしてしまった、その詫びがしたくて。秋:どこかで誰かが君の名を:ちょっと前振りがあって、我南人の妻、秋実の声が聞こえる。亡くなってからもう年月も経っています。冬:ハロー・グッドバイ:マードックさんのお母さんが亡くなります。そこから急展開が。
読了日:09月30日 著者:小路 幸也
蹴れ、彦五郎の感想
直木賞作家、今村翔吾の初期の短編集です。表題の「蹴れ、彦五郎」今川義元の息子の今川氏真、幼名は彦五郎、大名の才はなく、蹴鞠の技ばかり磨いています。松平家康に降って、蹴鞠ばかり蹴っています。で、それからどうなる。最後は語らない。ネタバレになるからね。「三人目の人形師」これは気持ちが悪い。1ページ読んでは本をパタンと閉じ、無理に気持ちを掻き立てて最後まで読んだ。貧乏話は好きではない。それと、人間界から地獄に堕ちていくお話しも嫌いだ。新作では、貧乏話も地獄話も扱っていないようでその路線で執筆活動を進めて頂きたい
読了日:09月28日 著者:今村翔吾
布武の果ての感想
布武とは天下布武、織田信長のこと。視点は堺の商人、今井彦八郎=今井宗久、魚屋輿四郎=千利休、天王寺屋助五郎=津田宗及からのもの。三人は集まってはそれぞれの視点から世の中の動き・趨勢を見極める。阿波の三好勢から信長に商圏を動かしたのもそのひとつ。堺の商人でもあるが、信長の茶堂衆として、茶会での会話やりとりを耳にすることができる。なにやら信長の動きに危険を感じる。本能寺の変が起きた。小説では信長が語るわけではない。終始、堺商人の三人を追いかける。それで充分に歴史を語ることに繋がっている。堺の会合衆の舵取りを
読了日:09月19日 著者:上田 秀人
明日へのペダルの感想
主人公はは55歳の本間優一、メタボで医者から痩せるように警告を受けている。部下の水野唯にロードバイクを勧められた。プロショップでかなり値の張る自転車を買い入れた。はまりました。ヒルクライムにも挑戦した。百キロライドにも挑戦した。時代はコロナが流行る初期のころです。日本全国で患者が数百人のころです。会社はテレワークで対応した。たまに会社に出勤する日はロードバイクで通勤した。順風満帆のここまでですがね、コロナのご時世です。ここから一挙にお話しは緊迫してきます。これから先は語らない。果たしてどうなるか、自分で読
読了日:09月17日 著者:熊谷 達也
晩秋行の感想
ハードボイルドには違いないが、ラブ・ロマンスのお話しですねぇ。30年前、時はバブルの時代で、主人公は不動産会社にいて、地上げの担当だった。突然バブルが弾けて会社は倒産した。社長は身をくらませて行方不明になった。六本木のホステスと結婚寸前だった。社長とホステスはこの世から消えてしまった。あれから30年、主人公は中目黒で居酒屋をやっている。赤いフェラーリのスポーツカー、カルフォルニア・スパイダーを見たものがいる。社長は赤い車と一緒に姿を消した。オークションで20億はするのだそうな。30年間、誰もが自動車を追い
読了日:09月12日 著者:大沢 在昌
あの子とQの感想
ヒロインは嵐野弓子、幼いころから、自分は吸血鬼で、気をつけて生きてきた。もうすぐ17歳の誕生日が来る。誕生日には儀式がある。ある朝、目覚めたら化け物が部屋の中にいた。黒い霞のような、トゲトゲが集合したような。名前をQという。誕生日まで人間の血を吸わないように監視している。同じ高校の男女四人で海に遊びに行った。バスが事故に遭った。男の子が死にかけている。死なせないためには、吸血鬼の同族にしてしまえばええ。つまり、その子の血を吸う事。そこで暗転、場面は病院のなか。ここまでが序盤、吸血鬼の城内に入って行きます。
読了日:09月10日 著者:万城目 学
護衛艦あおぎり艦長 早乙女碧 (新潮文庫)の感想
海上自衛隊二佐の早乙女碧は護衛艦あおぎりの艦長を拝命した。全六章で、四章までが護衛艦あおぎりの艦内の案内となる。これ必要なんですよ。職務人員を読んでおかないと、このお話しの理解ができない。四章で一名艦に戻っていないことが判明し、五章で艦長自らが捜索にあたる。六章でも起きる話しがあるのだが、それはここでは語らない。著者の時武里帆は、海上自衛隊士官勤務の経験があり、だから、艦内の事情に詳しい。ただただ面白い、お仕事小説でもあるのです。他に、自衛隊を経て、作家になったのは砂川文次、小説の舞台は普通科(歩兵)。。
読了日:09月08日 著者:時武 里帆
先祖探偵の感想
「元彼の遺言状」「競争の番人」を読みました。その空気感だろうと取り掛かりました。違った、えらく重苦しいお話しじゃありませんか。探偵と言っても、先祖の戸籍を探り出すお話しです。幽霊戸籍、棄子戸籍、消失戸籍、無戸籍、棄民戸籍。ヒロインの邑楽風子自身が、町役場の門前に捨て子されていたわけです。最終話、その直前のお話しは邑楽風子自身のお話しです。自分で自分の先祖を探偵するお話しなのだ。前作と比べて、えらく方向転換したもんだ。作者はこれからどの方向の作品を書いていくのだろう。棄損した戸籍の住民がけっこういるものらし
読了日:09月05日 著者:新川 帆立
流転-越境捜査-の感想
警視庁特命捜査室で鷺沼は未解決事件を担当しています。神奈川県警所轄の宮野が絡みついてきます。タスクフォースと称して、事件絡みで犯罪者のアブク銭を巻き上げる算段なのです。鷺沼は本来正義派です。流れに流されて分け前をいただくのは拒否しない。今回の始まりは、宮野が未解決事件の指名手配犯を見つけたことから始まる。十数年前、一家惨殺事件があった。犯人は国外に逃亡した。帰ってきていた。二十数億の金を巻き上げている。これをタスクフォースの対象にしようじゃないか。いまいちこのシリーズは読むのに乗り気になれないのですよ。
読了日:09月04日 著者:笹本 稜平
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