首取物語
「首取物語」西條奈加 徳間書店
ファンタジーです、この世のお話しと思っちゃいけない。
「金春屋ゴメス」が出発点。出発点のファンタジーに立ち返ったのかも。
ファンタジー、SF、パラレルワールド、どのジャンルのお話しなんでしょうね。
子どもと首が一緒に旅するお話しです。
首は自分の名前をオビトと名乗る。
子どもは自分の名前を覚えていないから、トサとしよう、十三歳くらいだからそう名付けよう。
首とは首です、首だけで胴体がない。しゃべれるだけ。
さまよう旅のお話しです。
独楽の国、波鳥の国、碧青の国、雪意の国、消去の国、和茅の国。
テレビゲームで旅するゲームがあります。それと似たようなものかな。
それぞれ、国の名に寓意があり、遍歴を繰り返します。
最後、波賀理の国、ここで子どもと首の正体が明らかになります。
そうか、もともと二人はそういう縁があったのか。
どういう縁?そこは語れない、自分で読んでね。
首取物語は「くびとりものがたり」と読みます。
首と旅するお話しじゃなく、首を取るお話しなんです。
« 倅と息子 | トップページ | 上水道 下水道 下から上へ »
コメント