そして、警官は奔る
「そして、警官は奔る」日明恩 講談社
作家の名前はたちもりめぐみと読みます。
重い小説だよ。武本巡査部長は幼い子を救う。
フィリピンの子で人身売買で買い取ったのだ。
もちろん、児童ポルノ、幼いのにもうセックスの対象にされているのだ。
これを手始めに、不当滞在の外国人が大勢出てくる。
日本で生まれた子供は無国籍、子供が無国籍では母親も強制送還できない。
前作でコンビだった潮崎はキャリアの試験に受かっている。
半年後、警察のキャリア官僚に就任するのを待っているのだ。
武本と潮崎のデコボココンビが始まるのだが、警察のタガから外れた事件だもの。
どうする、お二人。
鎌田署での武本のコンビが冷血と呼ばれる和田なのだ。
それぞれ警官として守る心情が違うのだよね。
前作と違って、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリ小娘のお説教を聞いているような気分だよ。
正しいことなんでしょうね。なんぼ正しくても、嫌気がさしてくるんだよね。
« 御調から尾道インター、畑峠経由、その1 | トップページ | 大おじ »
コメント