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2023年1月 1日 (日)

12月に読んだ本

12月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2853
ナイス数:107

姉川忠義 北近江合戦心得 (〈一〉) (小学館文庫 Jい 04-1)姉川忠義 北近江合戦心得 (〈一〉) (小学館文庫 Jい 04-1)感想
三河雑兵心得とは別のシリーズ。ヒーローは遠藤与一郎、浅井家家臣、織田信長との合戦で負けてしまう。朝井長政からに直々の頼みで、嫡男の万福丸を逃がすことになる。越前敦賀に頼り人があり、そこを目指すことにする。家臣に武原弁造がいる、元は山賊、大男。お話しを端折るが、織田信長を弓で射止める、と決心する。織田家の足軽になる。小頭が藤堂与吉、のちの高虎。羽柴秀吉の陣営に所属している。この先、藤堂高虎に所属するのやら、秀吉に所属するのやら。大身の御曹司の物語ではなく、いったん、足軽にまで身を落としての出直し物語なのだ。
読了日:12月31日 著者:井原 忠政


影と踊る日影と踊る日感想
新潟県警生活安全部所属の鈴山澪刑事部長がヒロインです。ローカル局の県警コーナーで特殊詐欺予防の放送も担当している。相方の老女が取り乱して不規則発言をした。その巻き添えになって、謹慎処分、出勤停止になった。特殊詐欺のウケ子ではないかとの噂の青年が行方不明になった。謹慎中だが跳ね返して、単独で捜査を始めた。おう、前向きのええ子じゃないか。何かが違うぞ。子どもの頃、怯える何かがある。それが表ににじみ出てくる。親身になってくれる人、それぞれが過去に影を持っているのだ。読後感、よくない。本音を言うとお薦めしません。
読了日:12月30日 著者:神護 かずみ


風を結う 針と剣 縫箔屋事件帖 (実業之日本社文庫)風を結う 針と剣 縫箔屋事件帖 (実業之日本社文庫)感想
縫箔屋丸仙の娘、おちえがヒロイン、縫箔屋の弟子に一居がいる。町医者の宗徳が殺されたのだか、毒死したのだか。続いて、宗徳の弟子の堂島が殺された。十手持ちの仙五郎が犯人を捜すが、おちえも犯人探しに手を貸す。どうもそれぞれの関係性がよく呑み込めない。ぞのあたりは前作「風を繍う 針と剣 縫箔屋事件帳」に書いてあるのだそうな。縫箔屋とは何かと思えば、どうやら刺繍屋のことらしい。とんとんとんとお話しは運んで行くが、なんでこの人ここにいるの。都合よくこの場に立っていること。前作を読んでいないので、いまいち得心できません
読了日:12月25日 著者:あさの あつこ


秋麗 東京湾臨海署安積班秋麗 東京湾臨海署安積班感想
毎度お馴染み安積班、村雨、須田、水野、黒木、今回のメンバーはこんなもの。海上で水死体が発見される。被害者は特殊詐欺の容疑者だった男。葛飾署を訪ねます。起訴猶予となったのが悔やまれる、もっとちゃんと捜査しとけば。調べた結果、半グレを詐欺に嵌めたのを、キレられての殺人だった。ま、お話しはとんとん拍子に解決していきます。ベイエリア分署、神南署から勘定すると、このシリーズはもう30年を越えます。安積は警部補、部下は刑事部長だったり、巡査長だったり、ヒラ巡査のままのものもいます。時の流れは進んでも、彼らは全然昇進し
読了日:12月19日 著者:今野 敏


タングルタングル感想
光量子コンピューターのお話しです。スーパーコンピューターがあるじゃん。世界一の富岳があるのに、それは不必要では。いいえ、スパコンは電気を食うのだそうです。スパコン一機に原発一基が必要なのだそうです。東都大学の早乙女教授のもとで光量子コンピューターの開発が着々と進んでいる。資金不足です、日本政府もスパコンに引きずられて金を出し渋る。シンガポールで研究機関を起ち上げましょう。日本とシンガポールで奪い合いになる。解決します。ハゲタカの鷲津政彦が出てくる。こんな展開になるとは。おぉ、大立者、これなら何の心配もない
読了日:12月18日 著者:真山 仁


エレジーは流れないエレジーは流れない感想
主人公は穂積怜、県立餅湯高校の二年生。新幹線の止まる温泉町、餅湯町でのお話し。同級生とつるんで遊んでいる。高校生の日常が主なものなんですよ。月のうち一週は山の上の豪邸に泊まりに行く。こっちも母、商店街の土産物屋のも母、生みの母がどちらなのか、突き詰めて問えない。俺の父親は誰なんだろう。次第にこっちのお話しが主流になってくる。ゆるいお話しで、くすぐりを繰り出す。反応して笑ってしまう。こういう傾向の作家だったかなぁ。まほろ駅前シリーズにその片鱗があったよなぁ。舟を編むで、ちゃんときちんとの路線が確立したと思っ
読了日:12月11日 著者:三浦 しをん


濁り水 Fire's Out濁り水 Fire's Out感想
著者の名前は[たちもりめぐみ]。俺は大山雄大、葛飾区の上平井消防出張所の消防士だ。この地区は0メートル地帯、雨が降ると水が引かない。通報があって出動した。駐車場がプールになっていて車の下に老女が取り残された。救出したが、亡くなっていた。なんでもっと早く来てくれないのよぉ。老女の娘になじられた。このあたり一帯はリフォーム詐欺が跋扈している。パトロールしていると、老人の空巣を見つけた。空巣は警察に内緒にしてやるから、リフォーム詐欺を見つけて俺に通報してくれ。リフォーム詐欺を見つけるお話しだったのですよ。釣れた
読了日:12月06日 著者:日明 恩


ゆえに、警官は見護る (双葉文庫 た 35-11)ゆえに、警官は見護る (双葉文庫 た 35-11)感想
著者の名前は[たちもりめぐみ]このシリーズは、潮崎警視と武本巡査部長のコンビで運ばれていくものです。今回は違う。武本警部補は新宿署の留置場勤務になっている。古タイヤを積み上げて、その中に立たせて火を付ける、こういう事件が連続している。潮崎警視のお目付けに宇佐美財務捜査官、さらにお目付けに正木星里花巡査が付く。留置人を観察して、不審点を発見して、潮崎警視に告げる。ここからは武本警部補の出番はない。潮崎、宇佐美、星里花トリオの勝手捜査は始まる。放火事件の被害者と加害者の関係性を探り出した。最後に武本警部補登場
読了日:12月02日 著者:日明 恩

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