天才たちの値段
「天才たちの値段」門井慶喜 文芸春秋
短編集です。
どれも美術品がテーマの作品です。
贋作を探るお話しです。
順番に、ボッティチェリ、釈迦涅槃図、地図、フェルメール、アールヌーボーのガラス器
真作か、贋作か、鑑定するお話しです。
時代は現代のはずだが、大正期のような、昭和初期のような、雰囲気が古色なんですよ。
主人公は女子短大の美術講師、短大と言うからには現代だよなぁ。
対話相手に美術ブローカーが出てきます。のちに美術コンサルタントの会社を設立します。
敵対勢力も出なければならない。
有名美術館の元学芸員、闇で鑑定の商売をしたということで解雇になります。
依頼される鑑定に、逆の鑑定をして対立する。
門井慶喜の、いつもの歴史ものとはかけ離れた短編集です。
どれが一番面白いか。
釈迦涅槃図、キリシタンの宗教画であるとの鑑定です。これは驚いたな。
【あのね、質問】
あなた、年明けから本を読むペースが落ちているが、どうかしたの?
【それはね】
わたしのHPのメンテナンスに掛かりっぱなしだから。ちょっと大量のメンテナンスがあるんですよ。本を読む時間をメンテに回しています。
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