奇跡を蒔くひと
「奇跡を蒔くひと」五十嵐貴久 光文社
事実に基づく小説です。
絵美県(三重県)詩波市(志摩市)に詩波市民病院(志摩市民病院)がある。
とうとう4億円の赤字を出した。
病院の四人の医師は退職した。
残った医師は速水隆太(モデルは江角悠太)だけ、34歳の若僧なのだ。
病院再建を約束した。ガンはふたつ。
次期市長を狙う沼田議員、指定管理で民営化して市立の看板を外すのだ。
指定管理には親族の葬儀社が請け負おうとしている。
もう一つは厚生労働省、服部審議官が廃院を目論んでいる。
税収の多くが病院で消費されている。もっと建設的な費目に充当しなければならない。
4億円の赤字は4年でゼロにする約束をした。
その4年目、赤字は2千万円残った。
コロナが発生して、その対策に当てた費用なのだ。
寄ってたかって病院を潰そうとしている。いいえ、潰れてなるものか。跳ね返すお話です。
ページをめくるごとに、対策を練り、味方を引き込み、成功していくお話しです。
« 黒石(ヘイシ) 新宿鮫XII | トップページ | はずい むずい »
コメント