涅槃 (上)
「涅槃 (上)」垣根涼介 朝日新聞出版
宇喜多家は悪評のほうが多いです。
関ケ原での敗戦、「宇喜多の捨て嫁」などの小説。
これらが基になっています。
没落した宇喜多を再興するお話です。
宇喜多八郎は城を追われてかつかつに生きていた。
町が好きで、豪商の阿部善定に気に入られた。
八郎はまだ14歳か15歳、巷の女店主にねやのあれこれを伝授された。
週刊朝日ですよ、数ページにわたってねっとりと書き込まれている。
週刊ポストか週刊現代ならお似合いなんだがね。
八郎は浦上の軍勢に従った。
兜首を上げて、乙子城を得た。
砦よりましな程度の破れ城だった。
米の石高は望めない。運上に賭けた。吉井川の船に運上をかけた。
八郎から宇喜多直家と名乗りを改めた。
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