覇王の轍
「覇王の轍」相場英雄 小学館
キャリアの警察官僚、樫山順子警視は北海道警察捜査二課長を命じられた。
道警捜査二課では、東京警視庁と合同で道庁職員の汚職事件を捜査している。
女子管理職職員が納入社側から収賄して、その金を新宿歌舞伎町のホストに注ぎ込んでいるのだ。
捜査していると、別件が浮かび上がってきた。
札幌ススキノで国土交通省の技官が不審死していること。
下請けの電気工事会社の職人が死んだことに別の事情があるのではないか。
樫山課長はキャリアに似げなく、真相に突き進んでいく。
北海道警、JE北(JR)、運輸機構、それぞれ表に出せない伏せたい事情があるのだ。
北海道警には佐々木譲の道警・大通署のシリーズがある。
これはノンキャリアから道警を見たもの、こっちはキャリア側からの接近なのだ。
樫山警視、全面敗北、いや、再起、リターンマッチが始まる。
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