神主はつらいよ
「神主はつらいよ」新井俊邦 自由国民社
著者は埼玉県川越市の古尾谷八幡神社の神主、他に13社の神主も兼務している。
現在、日本には20万の神社があって、神社本庁に属する神社が8万、宮司が1万人。
つまり、7万の神社はどこかの宮司が兼務しているわけです。
父親が脳梗塞になって、急遽、神主を受け継ぐことになりました。
収入面では、神職とは全然当てになりません。
前職がエンジニアなので、中小企業診断士を兼職しています。
主に、穢れについて語っています。
神社は清浄を旨として、罪穢れを厭うところです。
総代の力添えが無ければ神社は成り立つものではありません。
読みながら、忸怩(じくじ)たる思いに襲われました。
集落には牛馬の神さんである大仙さんの祠があります。
昔はどこの家も牛を飼っていましたが、今ではどこの家でも牛は飼っていません。
大仙さんの祠の祭礼を中止しました。
限界集落、高齢集落で、もう祭礼を維持することが困難になりました。
祭礼はできなくなりました、まちから宮司さんに来てもらっていましたが、中止をお願いしました。
あらためて、ちくちく心が痛みます。
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