忘らるる物語
「忘らるる物語」高殿円 角川書店
[トッカン]、[上流階級]で名高いが、出発点・本来の姿はファンタジーにあるのだそうです。
ここの舞台は西域からモンゴル世界、時代はいつのころなんでしょうね。
燦という帝国がある。一帯八旗十六星を統べている。
果ての国の王女に環瑠がいる。若くて経産婦で、条件にあっている。
環瑠は召し出されて皇后星となった。
帝国を支える蛮王を次々と経巡るのだ。
蛮王は環瑠とまぐわる。
二箇月で子が出来なければ、次の蛮王のもとに送られる。
ついに帝のもとに来た。
帝は生殖能力がない。
このお話し、一応は終わりがあるが、終わりのような終わりではない。
終章が「忘れられた物語」この本の題名が「忘らるる物語」
両者の相互関係はよく分からない。
会話で運ぶストーリーではなく、心のうちの思いのたけを述べるお話なので
重たい、読み取りに時間がかかる。
読み取りが面倒なので、2行づつ読んでしまう。
念入りに丹念に読み取らねば伝わらない小説なんだが、時短読書してしまった。
だって、だってだって、一行づつ読んでいると、かったるくなるんだぜ。
どうやら、わたし、ファンタジーものには向いていないみたい。
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