「誰に似たのか 筆墨問屋白井屋の人々」中島要 朝日新聞出版
第六話までの短編集です。
白井家の人々が次々に出てきて物語を紡ぎます。
商家の務めは身代の継続です。
若い嫁は必ず後継を産まなきゃなりません。
出来れば、控えとして次男まで欲しい。
子供が産まれなきゃどうするか。
妾を持つのも良しとします。
妾から産まれた子を引き取るのです。
語り口調が落語のままです。
ぬるい口調で語っているのは、御新造と妾のやり取りです。
語っている内容は決してぬるくはありません。横から見れば江戸落語だなぁ。
もちろん、これは裕福な商家でのお話し、職人の世界では、妾などおととい来ゃがれ。
カライ中身のお話ですが、面白いから読んでごらん。



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