高く翔べ 怪商・紀伊国屋文左衛門
「高く翔べ・紀伊国屋文左衛門」吉川永青 中央公論新社
紀伊国屋文左衛門の一代記です。
材木屋のはずなんだが、みかんで大当たりした。
♪沖の暗いのに白帆が見える、あれは紀の国みかん船
当時のCMです、SNSです。
奈良屋とさや当てして、お互いにイケズのしあいっこを繰り返す。
この本を読む前は、紀伊国屋が豪商になって、没落した、この程度の知識でした。
柳沢側用人、荻原勘定奉行の政策はインフレ策、高度成長政策だった。
次に来るのはデフレ策、緊縮財政政策だろう。
行き詰まりの気配がする。文左衛門は対策を取った。
会社整理、店を畳んで奉公人に分配した。
あれぇ、わたしの記憶では破産して、路頭に迷うはずだったが。
これは小説だからこうなのか、伝説どおりみじめな最後なのか、どうなのでしょうね。
惨めな紀伊国屋文左衛門より、身ぎれいなままの文左衛門であったほうが似つかわしいですよね。
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