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「極楽征夷大将軍」垣根涼介 文芸春秋
鎌倉幕府の終わり、足利高氏(尊氏)足利高国(直義)高師直、この三者の物語です。
後醍醐天皇の命によって周囲を斬り従えた。
当初はお褒めに預かったが、朝敵となった。
脇役に、赤松円心、楠木正成、新田義貞、北畠親房。
兄は極楽者、なんにも考えてはおらぬ。
弟は切れ者、政庁の屋台骨は弟が支えている。
足利家家宰の高師直は戦下手、軍事面はからっきしで、政務にのみ適している。
室町幕府の始まりをわたしは知らんのです。
この本で、そういう成り立ち・経過で始まったのかと理解が及びました。
さて、四つに分かれた最終章で始まるストーリーには触れずにおきますね。
最初から半ばごろまで、トントンと読み進められます。
後醍醐天皇方の負けが濃厚になったころから、読み進めるのが苦痛になってくる。
歴史の事態は変えようがないので、筆力もそこはしょうがないのでしょうね。
電話が架かってきて、生の声じゃなく自動音声です、どうやら世論調査らしい
何々新聞とか、○○調査会とか、自分の名前を名乗らんかい
もっとも、例えば読売新聞と名乗ったところで、読売新聞であると信用できるわけじゃないがね
この種の自動音声アンケートには答えないことにしています
自民党ですとか、立憲民主党ですとか、そう名乗ったらアンケートに応じてもええかな
いや、待て待て、なりすましではないという保証がどこにある
やっぱり断ろう
唯一素直に返事するのは、選挙の投票所での出口調査です
ここでは素直にありのままを話せるんですよ
この場合は対面で調査するからなのかな
返事しながら調査員を観察しています
これは本物か偽物か、吟味しながら返事しています
「無人島、研究と冒険、半分半分。」川上和人 東京書籍
前に読んだ本に「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」があって
川上和人は面白いと深く印象付けられました。
著者は現在50歳くらい。
この本で、南硫黄島を探検していますが、それは30歳くらいのころ。
まだ研究者若手のころです。
実は、40歳のころ、再び南硫黄島を探査しています。
最初は下っ端、今度は研究コーディネーターという役目を帯びている。
50歳の今では、現場に出るのは若手に譲らなきゃならないかどうか。
筆致が多彩。テレビバラエティの構成作家もできるんじゃないか、ギャグとくすぐりに満ちています。
鳥類学者だから本筋を外してはいませんが、ひたすら本筋ばっかりでは飽きてしまう。
かなり頻繁にギャグとシャレを交えています。
東大、東大大学院を経て、森林総合研究所鳥獣生態研究室長。
大学以外でも研究者の道はあるのだ。
安芸高田市内を行くと、あちこちで毛利元就郡山城入城500年のポスターが貼り出されています。
郡山城入城にも二段階あって、幼い当主の後見として叔父として入城したのが最初、その後合戦で働きを見せて、当主に就任して入城したのがその節目、入城500年はそこから数え始めているのだそうです。
ヤクザで考えてみるとよく分かるよ。
最初はオジキとして入った。先代からのサカズキだから、当代の幹部会には出席できない。出入りで名を上げ、幼い当代に変わって首座についた。あらためて全員、サカズキを元就からもらった。
こう考えると理解できるでしょ。
安芸高田市の駐車場に車を止めた。駐車場に空きはなんぼでもある。どこの自治体でも駐車場は空いている。ただし、三次市役所の駐車場には空きは少ないよ。他の会館・施設に止めたほうがベターだね。
ゆめタウンの前から郡山城を眺める。低い山なんだがなぁ。
安芸高田市歴史民俗博物館の前を通る。ここには一回しか入ったことがない。一回入れば十分だとも言うがね。
編集が終わりました。
新しいページをアップしております。
これは出だしの部分の抜き書きです。
これ以降は下のURLからお出でください。
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「百鬼大乱」新保雄一 講談社
とても読みにくい小説です。
主人公は太田資長、幼名は源六、後世、道灌の名前で知られています。
足利幕府のころ、関東には鎌倉公方がいて、さらに関東管領がいます。
両社は勢力争いを重ね、鎌倉は焼け、古河に移って古河公方と称します。
鎌倉公方・古河公方は奉公衆に支えられ、奉公衆の巨魁は簗田持助です。
関東管領は上杉、太田の家は管領方に所属します。
ここまでが半分。
前半分は父太田資清が主人公、後半分は子太田資長、出家後の名前は道灌。
京都は応仁の乱で、関東の混乱を仲裁する手はない。
太田資長は手を尽くして、上杉管領が関東を掌握するまでに至った。
世の中、ねたみ、そねみ、面子というものがあります。
あまりに功ありて、暗殺されます。
読み終わって脱力感、今まで読むのに苦労したのはなんだったんだろう。
ね・うし・とら・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
日本人の姓は多彩ですが、エトの中で姓に使うのを避けるものがあります
見たこともない、寅・寅、辰・龍・竜が、姓に使われることは、あるといえばアリです
未・蛇、これは姓には避けられます、避けて当然でしょうね
未・羊、姓に、この文字はありません、明治まで羊など見たこともなかったから
虎や竜の姓は希少です、あまりにも高貴で姓には名乗りにくかったのでしょうね
姓の制限を外して、下の名前で言えば、もっと自由です、寅・辰・巳もアリです
それでも、未・羊は不遇です、姓にも名前にも向いていません
やくざや岡っ引きで、浅草の未太郎、神田の羊助、これでは強そうじゃありません
「霜月記」砂原浩太朗 講談社
ご存じ神山藩のことです。
草壁聡次郎、まだ18歳の身ながら家職の町奉行を拝命する。
父藤右衛門は家督相続・隠居願いを提出したまま出奔してしまった。
聡次郎は料理屋賢木に寓居する、祖父左太夫に相談した。
町奉行に就任して、町人が殺される事件があった。
死者は豪商信濃屋の三番番頭だった。
ここから町奉行の詮議が始まる。
時の筆頭家老は佐久間隼人正、政変を経て筆頭家老に就任したのだ。
詮議の末、家老を追い落とした。
この家老は第一作・第二作での家老ではない。
何度も政変があった藩なのだ。
四作目、五作目と海山藩シリーズは続くだろうが、これからも何度も何度も政変があると思いますよ。
神山藩は日本海に面する藩、城と港とのは一日がかりの行程がある藩なのだ。
楷書の小説で、エロな場面やほれたはれたのお話はでてきません。
場面場面での語り出しが誰のことか分からなくても、追々分かってくる語り口で、時々、迷う。
中国人の、間違う日本語のアルアルなんですがね
大きい魚と言うべきを、大きい[の]魚、と言ってしまうのです
香港郊外の下町で見た看板ですが
優の良品 と書いてあります
大きい[の]魚と同じです
看板にもあるし、チェーン店の名前にもあります
そこは咎めることなく、見守っていてやりましょう
出典
https://www.youtube.com/watch?v=5VfWYnE6B8Y
↑ これ、見かけはチャラいけど、深いよぉ
中国人にとって、日本語とはなんと難しい言葉だ、と嘆いています
彼女ら、大陸浙江省出身、台湾出身、それぞれ、中国や台湾の大学の日本語科を出ています
さらに、日本の職業専門学校を出ています、だから、日中の言葉の隔たりが分かるんです
「マル暴ディーヴァ」今野敏 実業之日本社
前々作「マル暴甘糟」前作「マル暴総監」の発展版です。
甘糟は巡査部長暴対係、総監とは警視総監です。総監は夜の見回り(お前は遠山の金さんか)をやっている。
ヤクザのフロントが絡むヘロインの摘発事件です。
他に出るのは、元警視監、ジャズクラブのマスター、現役の警視正、趣味でジャズシンガーをやっている。
もちろん薬物の摘発はみごとに逮捕に至りますよ。
設定がこんなに飛び跳ねた設定ですもの、シリアスな小説ではありません。
くすぐりのキーがあちこちに転がっています。
そのキーを踏んで、ほら、くすっと笑った。またくすぐりの仕掛けに引っ掛かった。
ディーヴァとは何かをこの本では明かしていません。
オペラ業界では歌姫なんだそうです。
ジャズシンガー、彼女を歌姫とほめたたえているわけです。
<p><a href="https://bookmeter.com/books/19952900" target="_blank"><img alt="読書メーター" src="https://bookmeter.com/assets/common/logo-2bd6d48f3447beaa56041246b812bc2eb6e11706e1fea2ab027ac1d3420ba78d.svg" style="border: 0px none; width: 150px; height: 28px;" /></a></p>
<p><a href="http://sherpaland.net/" target="_blank"><img src="http://sherpaland.net/sherpabanner.gif" style="border: 0px none; width: 151px; height: 38px;" /></a></p>
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「長島忠義 北近江合戦心得」井原忠政 小学館文庫
今はやりの書き下ろし時代小説文庫の流れです。シリーズ2巻目。
主人公は元は浅井家にいた。上士・遠藤の嫡男だが、大石与一郎と名乗っている。
羽柴家の足軽になっている。
浅井家の嫡男がさらし首になった。刑場を襲撃して首を奪った。その罪で織田信長に追われている。
そのへんの事情が分かった上で、侍身分ではなく足軽として抱えているのだ。
秀吉は北近江を宰領している。隣国の越前の情勢が怪しい。
与一郎は越前を探るように秀吉に命じられた。
越前の国衆は仲間割れしている。一揆が起き、一揆勢は国衆を追い払った。
加賀の一揆勢に合流した。同じ一向宗だからだ。
信長は伊勢長島の一向宗を鎮圧した。次は越前加賀の鎮圧となる。
「アンダードッグス」長浦京 角川書店
1997年、香港返還の一年前、中国に施政権が変わる前、銀行の貸金庫から大量のフロッピーと書類が運び出されようとしている。
それには各国の政治家の悪事の証拠が記載されているのだ。
イタリアの富豪マッシモ・ジョルジアンニは古葉慶太に目を付けた。
強奪に参加することを強制された。
香港にはチームがいた。古葉はそのチームのリーダーに擬せられた。
凄まじい抗争で、古葉以外は全員死んでしまった。
最初に登場人物の表があるが、それには出ていない人物が残って覇権を争うのだ。
20年後の2018年、エピローグが出てくるのだが、本編の合間に切れ切れに混ぜて現れてくる。
古葉の行方や、フロッピーの所在などはエピローグに書いてある。
アンダードックスとは負け犬とのことだが、古葉だけは違う、他は全員負け犬。
「世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々」田井基文 産業編集センター
日本でただ一人の動物園・水族館コンサルタントなんだそうです。
もともとは広告業界から出発し、写真に手を染め、独立して、フリーマガジンの「どうぶつのくに」を発行したのが始まりです。
動物園・水族館から情報が集まり、いつのまにか業界の情報のハブのような存在になっていました。
ドイツのランゲ博士と知り合い、馬が合って、二人で動物園・水族館コンサルタント始めることになります。
会社屋号は、azc-Aquarium Zoo Consulting-
動物商、魚卸屋とはちがいます。
動物園・水族館のコンセプトに関わったり、広告宣伝を手伝ったり、動物園ツアーを開催したり、さまざまです。
これは中国でのお話しなんですがね
不動産取引がGDP全体の四分の一のシェアを占めている
こんなこと信じられますか
日本であれば、住宅建設、タワーマンションを含めても、そこまでシェアは大きくない
理解を越えています
住宅の不良在庫が大量に残るわけです
これを販売して現金に換えるには何年かかることでしょうね
それが不可能なら、損失扱いにして償却するには何年かかることやら
GDPの四分の一が焦げ付いちゃった、これはえらいことですよ
日本でバブルが弾けた時に、収束するまでに10年
リーマンショックの時に、収束するのにさらに数年
中国共産党はどのように手当てするのですかねぇ
これは中国国内問題だから、眺めていればええのです、というより、手も出せない
8月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2965
ナイス数:120
津軽の髭殿の感想
津軽の合戦譚です。地名が分からない、人名に馴染みがない。津軽の某家に血筋のよろしい男が入り婿します。最初は軽くあしらわれるが、こいつ、なかなかの男です。合戦を重ねて、頭角を顕わして行きます。合戦の規模は何百人の規模です。千人二千人の合戦となると大合戦です。次第に津軽一円を斬り従えて行きます。そこへ登場するのが豊臣秀吉、惣無事令を発します。トランプで言えばジョーカー、なんでもあり。一挙に読む気が消えてしまいました。読みたいのは国の果ての小さな合戦の行く末なんですよ。すまん、これ以上読む気がなくなりました。。
読了日:08月29日 著者:岩井 三四二
ノウイットオール あなただけが知っているの感想
松本清張賞受賞、受賞作で単行本デビュー。検索してみると、作者は男なのだ。5章プラスエピローグの構成。前の章の誰か別人が主人公で次の章が始まって行く。それぞれの章は無関係。第1章 推理小説「探偵青影の現金出納帳」第2章 青春小説「イチウケ!」楽に読めたのはこのふたつ、これらは日常の延長にあるから。他はぶっ飛んでいます。理解共感を越えていて、没入も何も歯が立たない。小松左京賞の間違いじゃありませんか。あるいは山田風太郎章。ノウイットオール あなただけが知っている Know It All 誰が何を知っっているん
読了日:08月26日 著者:森 バジル
八月の御所グラウンドの感想
「十二月の都大路上下(カケ)る」「八月の御所グラウンド」の二篇を収録。十二月のは、高校駅伝女子の部のお話し。隣のランナーとバチバチの争いをした。歩道では、新選組の隊士と一緒に走っているようだった。八月のは、たまひで杯を争って五チームが野球の対戦をする。借金のツケで、チームに加わることになった。えーちゃんという助っ人は沢村栄治ではないか。お盆の時期の対戦だからあの世から帰ってきているんじゃないか。万城目学の出世作の「鴨川ホルモー」の匂いがする。どっちの作品も、最近の作風ではなく、初期のころの匂い・味がある。
読了日:08月20日 著者:万城目 学
ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルトの感想
ザイム真理教とはオーム真理教のもじりです。ふざけた題名です。題名にも係わらず、内容は極めてマトモです。財務省のテーマは均衡財政、国債に頼らない財政ということです。大いに国債を発行すればええやん、国債は償還しなくてええやん。高橋洋一と同じ立場です。違うのは、高橋洋一は自公政権の立場に立ち、森永卓郎は立憲民主にアドバイスする違いです。同じ内容を語っても、二人のアナウンス力は大きく差が開きます。ザイム真理教、題名は激しく変化球ですが、内容は極めてストレートです。違う題名の本だったらもっと受け入れられたのかもしれ
読了日:08月18日 著者:森永 卓郎
あなたの日本語だいじょうぶ?の感想
副題に、SNS時代の言葉力。基本は「サライ」連載のコラムに埋め草の文章を加えたもの。ご本人、古希になって、今では名誉教授の身分なんだそうです。新しい言葉をピックアップするのは今でも目を広げている。なかなかのもんだ。わたしと同じような語句に反応している、そこに文明批評・文化評論を加える。それがヒットするか、的外れか、たいがい納得のいくコメントです。あなたの日本語だいじょうぶ?この題名は著者の意思かなぁ、出版社の意向かなぁ。そんなに意地悪な内容ではないから、出版社の[売らんかな]の意向でしょうね。肩の凝らない
読了日:08月16日 著者:金田一秀穂
てらこや青義堂 師匠、走る (小学館文庫 Jい 3-1)の感想
坂入十蔵は忍者の家の次男坊だ。忍者を辞して寺子屋の師匠になった。寺子屋の筆子に、鉄之助、御家人の子、吉太郎、商人の子、源也、大工の子、千歳、加賀藩上士の子、これらがキャラクター。それぞれ事件が起き、忍者の技で解決していく。十蔵は妻帯していた。事情があって離縁していた。四人の子のお供でお伊勢参りに行くことになった。幕府の忍者ではない野の忍者群がいる。人質の人質として、離縁した妻睦月を人質に取った。これ以上筋書きを述べるのはやめておきます。今村省吾、蘊蓄が深い。お話の途中に蘊蓄のあれこれを混ぜ込むと、面白いの
読了日:08月11日 著者:今村 翔吾
童の神 (ハルキ文庫 い 24-7 時代小説文庫)の感想
プロローグが取っ付きにくい。読むのを止めようかと思うが、本編に入るとスムーズに読める。平安の世の中です。都の殿上人が栄耀栄華、地方の民は飢えに瀕している。京(みやこ)人は、土蜘蛛、鬼、夷などを化外の民として、童(わらべ)と呼んだ。童とは尊称ではない、蔑称なのだ。藤原道長の指揮のもと、源満仲が首魁、源頼光、渡辺綱、坂田金時などが従う。歯向かうは、桜暁丸(おうぎまる)、袴垂、花天狗など。葛城山に拠り、畝傍山に拠り、大江山に拠る。京人からは酒呑童子と呼ばれる。悲劇で終わります。そういう史実だからね。そこは逆らえ
読了日:08月10日 著者:今村翔吾
チャンバラ (単行本)の感想
宮本武蔵のお話し。父、新免無二と、子、宮本武蔵のお話しだ。新免無二と吉岡憲法が戦う。六歳の弁之助もその試合に立ち会った。新免無二が勝った。その後弁の助も成長し、13歳となった。最初の試合は有馬喜兵衛、勝った。少年は宮本ムサシと名乗っていた。途中省略、23歳の宮本武蔵は吉岡清十郎と立ち会った。勝った。吉岡一門の恨みを買い、吉岡伝七郎を倒し、一門の百人以上を斬った。さらに途中省略、中年の宮本武蔵は佐々木小次郎を倒した。宮本無二と宮本武蔵が戦った。武蔵が勝った。五輪書などの宮本武蔵以外の姿です。勝つ手口、方法の
読了日:08月07日 著者:佐藤 賢一
三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)の感想
〇三千円の使いかた 孫美保、祖母が言った、三千円の使いかたで人生が決まるよ。〇七十三歳のハローワーク 祖母琴子 年金だけでは心もとない、もうちょっと金が欲しい。〇目指せ!貯金一千万円! 美保、もっと切り詰めて一千万円貯めようかな。〇費用対効果 祖母の知り合い安生、四十手前のプータローだが、やっと結婚に真剣になる。〇熟年離婚の経済学 美保の母智子、ガンの手術後でも夫は家事をしない、離婚を考える。〇節約家の人々 美保、結婚に踏み切ろうかな、恋人に奨学金返済問題が浮上。小説よりも証券会社のセミナーのネタのほうが
読了日:08月04日 著者:原田 ひ香
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