極楽征夷大将軍
「極楽征夷大将軍」垣根涼介 文芸春秋
鎌倉幕府の終わり、足利高氏(尊氏)足利高国(直義)高師直、この三者の物語です。
後醍醐天皇の命によって周囲を斬り従えた。
当初はお褒めに預かったが、朝敵となった。
脇役に、赤松円心、楠木正成、新田義貞、北畠親房。
兄は極楽者、なんにも考えてはおらぬ。
弟は切れ者、政庁の屋台骨は弟が支えている。
足利家家宰の高師直は戦下手、軍事面はからっきしで、政務にのみ適している。
室町幕府の始まりをわたしは知らんのです。
この本で、そういう成り立ち・経過で始まったのかと理解が及びました。
さて、四つに分かれた最終章で始まるストーリーには触れずにおきますね。
最初から半ばごろまで、トントンと読み進められます。
後醍醐天皇方の負けが濃厚になったころから、読み進めるのが苦痛になってくる。
歴史の事態は変えようがないので、筆力もそこはしょうがないのでしょうね。
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