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2023年10月31日 (火)

アンリアル

「アンリアル」長浦京 講談社
国際派「アンダードッグス」で発見した作家です。
警官ものだと思って手を出しました。スパイ小説です。
主人公はミュータント、人の眼に殺意・怒りがえます。相手の目が赤くなる。
両親は交通事故で亡くなった。
犯人を捜すため警官になった。
警察学校を出てすぐ、警察から政府の外郭団体に出向になった。
ここはスパイ組織だと告げられた。スパイになるための訓練が始まる。
外国要人のボディガードが仕事始め。
お話しのメインは、人体のクローン、臓器移植のための人体増殖工場。
その開発者を保護するのやら、始末するのやらが大筋。
両親を殺した犯人はみつからなかったが、なぜ殺されたのか、その背景はわかった。

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2023年10月30日 (月)

反省するのと悔やむのと

反省するのはよくあることです、ここは自分が悪かったと感じているのですね
悔やむのは別のこと、ばれたのがまずかったなと思っている程度です
悪いとは思っていない、違うやり方にすればよかった、その程度のものです

反省してますと言うが、真に反省しているのか、失敗したなと悔やんでいるのか
指導するほうは、それを見分ける必要があります

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2023年10月29日 (日)

高谷山の最低鞍部、粟屋西から馬池谷へ(自転車篇)

すぐに鞍部に差し掛かる。そこには長伝集落の案内板があって、33軒の人家の名前が掲げてある。国岡、国森、国村、国一族が多い集落だな。
今まではここから北に降りる道があるとは認識していなかった。国土地理院の地図では実線の道だ。破線の道ではない。それなら舗装された道だろう。やっと行けそうな道だと発見したんですよ。
北への道を下りていくぞぉ。
長伝集落の最終人家を過ぎる。この先にはもう電線が延びていない。
ちゃんとした舗装です。荒れた道ではないかと危惧していたが、そんなことはない。この道はたぶん市道だろうが、まだまだ三次市財政は持ちこたえているよ。
谷底の道をしばらく走って、下の民家が現れてきた。点在する民家がどっと増えてきた。ここが国土地理院の地図での馬行谷集落なんだな。
道端のひとに、馬行谷は何と読むんですか。こう読むのよ。聞いたけど、メモしなかったので忘れてしまった。
家に帰ってから粟屋コミュニティセンターに電話してたずねる。馬行谷を通ったんですが、読み方はどのように読むんですか。まきだに、まいきだに、と読むのだそうな。
念のため、いろんな地図ソフトで確認しよう。
国土地理院、MapFan、では馬行谷、ゼンリン、MEMORVA、では馬池谷、あれあれ、地名が二種類あるぜ。
翌日、確認のため車を走らす。集落に入って、集会所の看板を見ると、馬池谷集会所、どうやら馬池谷が優勢のようだな。
再び、粟屋コミュニティセンターに電話する。馬行谷、馬池谷、地元の人はどっちの名前を使っているのでしょう。
両方混在しているようなのです。公式には馬池谷ですが、話し言葉では馬行谷を使う人が半分はいるようです。
読み方は、まいきだに、まいけだに、まい+(き+け)/2+たに、きのような、けのような、曖昧語で発音すれば万事うまく行くんじゃなかろうか。
長伝での案内看板に、方向として馬池谷とあり、谷の出口の案内板に馬池谷とあり、集会所にも馬池谷とある。国土地理院の敗北、明治期に馬行谷と採用したのはミス、少数派から聞き取ったのだろう。
谷の出口に到着、江の川の岸辺でもあり、廃止した三江線の線路がまだ撤去されずに残っている。撤去費用のほうが高いから線路はこのまま置きっぱなしにしておくんだろうね。

編集が終わりました。新しいページをアップしています。
これは一部分の抜き書きです。全体の姿は下のURLからお出でください。

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2023年10月28日 (土)

緊立ち 警視庁捜査共助課

「緊立ち 警視庁捜査共助課」乃南アサ 文芸春秋
捜査共助課には二つの島がある。
一つは行き詰った捜査を引き継ぐもの。
もう一つは見当たり、手配写真を読み込んで雑踏の中から見当てるもの。
普通、警察小説とは一つの事件を追うものが多い。
これは次々とやってくる案件を捌いていくもの。
そんなに短期間で片付くものではない。
長い時間をかけてする仕事なのだ。
左宗燈警部補は離婚の危機にあった。夫が退職して父親の介護に専念したのだ。農業も引き継いだ。
見当たり班の川東小桃巡査は夫と感情が食い違って、離婚しても、と考え始める。
生活のウェイトが非常に高い警察小説なのだ。
それでも、容疑者を追い詰めるのは緊迫する。
○○部長が、と書いてあると、営業部長とか総務部長を思い浮かべるが、部長刑事なのだ。どうもなぁ。

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2023年10月27日 (金)

マンションフォンティーヌ

「マンションフォンティーヌ」小路幸也 祥伝社
二階建てで10戸のマンション、しかも中庭があって噴水がある。
大家と店子のお話しだが、お話しの芯は、一つは管理人の嶌谷にまつわるお話し。
もう一つはDVで夫から逃げた母子のお話し。
最初に小説家の入居者でお話が始まったが、彼女は導入部分の役割みたい。
管理人の過去にはヤクザ歴、刑務所歴がある。
今は経歴に関係なく家主の信頼を得ている。
管理人の過去に妹がいて、何十年ぶりに出会ったりする。
存在感のある人物ばかりで、なかなかの味がある。もちろん無味無臭の人物もいる。
一話一話の短編小説と思いきや、相互に絡み合う長編小説なのだ。

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2023年10月26日 (木)

越前 越中 越後 上越 中越 (下越)

前の三つと後ろの三つはグループ・括りが違います
越前 越中 越後は国の名前
上越 中越 (下越)は新潟県での名前、下越は存在するのかしら
新潟県内で上中下の区分はどうなっているのか
他県人にはよぅ分かりません

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2023年10月25日 (水)

らちもない しゃくにさわる

この言葉、漢字でどう書くでしょう

埒も無い
癪に障る

たとえ漢字に書けなくても、堂々と口に出して話しています
そもそも、漢字で書けというのが要求過剰なんです
書けなくても、話せば伝わる、これが文化というものなんです
ちゃんと漢字で書ける、これは文明、話せば伝わる、これが文化なんです

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2023年10月24日 (火)

朝星夜星

「朝星夜星」朝井まかて PHP
著者が朝井まかて、出版社がPHP、これなら間違いないと読み始めます。
幕末の長崎、ゆきと丈吉は結婚した。
丈吉は外国船でコックを仕込まれ、阿蘭陀総領事のもとで腕を磨いた。
長崎で自由亭を開き、五代友厚の引きで大阪に転じた。
ソップ、スプウン、フォルク、ボートル、ビフロース、フリット、サラド。
幕末・明治時代の呼び名です、何を指しているのか想像できないものもある。
妻ゆきの視線での日本最初の西洋料理店主、草野丈吉の一代記です。
亭主はホテルも営業して立派な実業家ですが、下半身にだらしないところがあって、玉に瑕なところがあります。

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2023年10月23日 (月)

自転車のライトの充電について

自転車ライトの前照灯ですがね
Owleye を使っています
充電はパソコンのUSBポートから充電します
どこかのUSBポートが、差し込み不十分なのか、不機嫌なのか、充電できないことがある
そんな時、別のUSBポートで充電してみましょう
充電できるはずです

後ろに警告するライトで三角形のやつ、Bikeguy
電池はボタン電池CR2032
バラした後、ネジが小径過ぎて、組み立てられません
何年か前に、よぅ組み立てられなくてギブアップ、買い換えた覚えがあります
その残骸が机の上に転がっています
使い捨てのライトだと割り切りましょう

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2023年10月22日 (日)

歩くと腰が痛いが、自転車なら平気

100メートル200メートル歩くと腰が痛くなります
腰かけて休みたくなります
ところが、自転車なら腰が痛くなりません
先日、ほぼ60キロ、8時間にわたって自転車に乗りましたが
腰は痛くなりませんでした


ママチャリではなくロードバイクだから有効なのかもしれません
ロードバイクは、直立するのではなく、腰を曲げて乗ります
背骨がカーブしていることで痛みを逃がしているのかしら
これはわたしだけかもしれません、ではなく、おそらく誰にでも当てはまるのでは
外していたら、ごめん



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2023年10月21日 (土)

動物たちは何をしゃべっているのか?

「動物たちは何をしゃべっているのか?」山極寿一 鈴木俊貴 集英社
山極寿一は京大のゴリラ界の権威。
鈴木俊貴は東大の准教授で新分野を開拓。
ふたりの対談です。
山極はゴリラの会話が分かる。
鈴木はシジュウカラの会話が分かる。
どちらもサバンナのような平原で暮らしているのではない。
ゴリラもシジュウカラも森林草藪のなかで生活しているのだ。
見えるものより、耳での情報が発達して当然だ。
異種の鳥もシジュウカラの声に聴き耳を立てている。
異種の鳥類も近隣種の鳴き声を理解できるのだ。
お話は動物から人類の会話に移って行く。
人類は文字を発明したことで、文字では表現できないものを切り捨ててきたのではないか。
動物は文字にできないものを伝えあっているのではないか。
人類は文字化できないものは把握できないでいる。

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2023年10月20日 (金)

君田の道の駅から高暮ダム高野口和をぐるっと(自転車篇)

高暮ダムの堰堤に到着、ここには12年ぶりにやってきた。堰堤が深く切れ下がっているなど覚えてもいなかった。まったく忘れていた風景なんだね。
ダムの湖面は下がっている。下の沓ヶ原ダムは満水だった。こんなに水量が乏しいのは通常の状態なのだろうか。今年が異常気象だったのだろうか。
湖面に沿って登って行くが、林が邪魔をして湖面が見えている風景には出会えなかった。
赤い橋がある。藤淵橋というのだ。ほぼこのあたりがダム尻なのだが、この辺りは水がなくて荒れた状態だなぁ。
川に沿って登って行くが、おっと、ここは直進すべきか、川沿いに下りて行くか。しばらく考えた。山沿いの道なら間違いない。川沿いの道ならショートカットになるんじゃなかろうか。
川沿いの道を選択、小学校の廃校があって、方向案内の矢印があるが、この時点でわたしの空間認識が混乱しています。矢印の方向が信じられない。
大谷橋という名前の橋を渡って、橋の下の川の流れを見ても、どっちが上流か下流か、こっちが上流だろう。
ふらふらと自転車を走らせて、おっ、誰かいる、道を聞こう。高野へ行くにはこっちでしょうか。
反対に来とるよ。逆じゃがのぉ。このま進むと高暮ダムへ行くよ。橋まで戻りんさい。川の流れをよぅ見ての、どっちが川上かよぅ見てみんさい。
大谷橋まで戻って、川の流れをよぅく見てみると、ほんまだ、川の流れを逆に見ていた。大袈裟に言えば空間識失調、平たく言えばぼんやりしていたのだ。
さっきの迷った分岐で、山沿いの道を行けば、間違いなく上流への道を失うことはなかったのだ。何度も橋を渡るので、その度に流れの方向が変わって、上流下流の認識が怪しくなってしまったのだ。

編集が終わりました。新しいページをアップしております。
これは一部分の抜き書きです。
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2023年10月19日 (木)

[あと]とは、続いてとか、まだわたしが話している、などの意味

ここ数年で気が付いたのですがね
あとに別の使い方がある、と分かってきました
いったんはしゃべり終えた、まだ言い足りない
こんな時、あと、と切り出せば、主導権をキープできます
この[あと]の用法、昔からあったのでしょうかね

話し相手も尊重してくれるのですよ
あと、と切り出せば、話しに割って入ることもない
主導権をキープすることを許しています

いつ頃からこの用法が産まれたのか
ここ十年二十年のことのように思えます
ただ不思議なのは、なんで[あと]なんでしょうね

何度もネタを繰り返してゴメン
でも、わたし以外に[あと]について新しい意味を発見した人はいないのでね

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2023年10月18日 (水)

地域おこし協力隊

数年前までは、市役所・町役場に地域おこし協力隊という部署がある、と思っていました
隊長もいると思っていました
段々と、そうじゃないということが分かってきました

失業対策、起業の補助なんですね
二・三年は補助金が出て、二・三年のうちに稼げる態勢を整える
そういう仕組みなんですね

なかには、起業が成功すると、地元の人がコピーを起こして、潰しにかかる
そういう場合もあるんだそうです

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2023年10月17日 (火)

○○につき

○○だから、でもない、○○のため、でもない
工事案内などで、○○につき、こう掲示することが多いあれです

一説として、帝国陸軍がそういう言い方だったから、というの聞きました
軍隊で刷り込まれて、除隊後、その言い方が全国に広まった、というのです
なるほど、当たってるかも

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2023年10月16日 (月)

縁切り上等!離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル

「縁切り上等!離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル」新川帆立 新潮社
鎌倉に縁切り寺の東慶寺があります。それを雛型にして設定を組み立てます。
ここは鎌倉の東衛寺、縁切寺として名高い。
父親は元住職、長男に住職を譲って、まぁ、ぶらぶら。
娘がいて、司法試験に合格、寺の境内の蔵を弁護士事務所にしている。
環境に合わせて、弁護士としても主な仕事は離婚を扱っている。
離婚の依頼者を事務員に採用したり、幼いころ、母親が離婚して出て行ったり、いろいろです。
五篇の離婚話。中には同性結婚で、浮気したから離婚したい、と言う案件があったり、こんなのどうするんんでしょうね。
ふと思ったんだが、離婚専門の弁護士とは報酬はどうなるんだろう。
あんまり収入にはならないんじゃないかしら。
いえいえ、これは小説です。現実にはありえない設定だから面白いんです。

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2023年10月15日 (日)

項羽と劉邦 三国志

この二つのお話し、ごっちゃになってしまいます
項羽と劉邦は秦の始皇帝の後、世は乱れて、天下を統一したのは劉邦
漢帝国を起ち上げます、およそ紀元前2世紀のころ

三国志、蜀、魏、呉の争い、後漢ののち、紀元3世紀のころ
劉邦の地盤が蜀の地域なので、三国志の蜀と混ざってしまうから
混乱するのです
蜀、魏、呉の争いは、結局、魏の後継、晋が統一します

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2023年10月14日 (土)

虚の聖域 梓凪子の調査報告書

「虚の聖域 梓凪子の調査報告書」松嶋智左 講談社
ヒロインは梓凪子、元警察官で今は探偵をしている。
姉の息子が亡くなった。ビルからの飛び降りで、状況は自殺が疑われる。
姉の依頼で調査することになった。
最初は、読むのに乗り気じゃなかったのですよ。
なんだ、ヒステリーの姉、シングルマザーの過剰な愛情、そんなお話しだろうと、読む気がしませんでした。
調べると、これは自殺じゃないぞ。他殺かもしれない。
パイのように何層にも重なっていて、次々に新展開が現れる。
退屈な最初から、一挙に緊迫してくる。
自殺を疑われたが、そういうことだったのかい。
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の受賞作。

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2023年10月13日 (金)

気の置けない友 気の置ける友

どっちが正しい言い方なのか、迷うなら
遠慮や気遣いが不要な間柄なら気の置けない友
口の利き方に要注意の間柄なら気の置ける友

自分では分かっていても、相手が反対に理解している場合があります
気の置ける、気の置けない、この言葉は不用意に使わない方がええと思います
罠に嵌まるかもしれない言葉は避けて、普段通りの言葉を使う方がよろしいでしょう

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2023年10月12日 (木)

絶対聖域 刑事花房京子

「絶対聖域 刑事花房京子」香納諒一
倒叙ミステリーです。犯人は最初から分かっています。
それじゃぁつまらんだろう。はい、最初の部分は面白くない。
刑務所内で、演歌歌手の慰問が行われます。
一般公開の中に模範囚が一般人に混じって観覧する。
その混雑の中で殺人が行われます。
被害者は出所した元受刑者、加害者は刑務所長。
刑事花房京子が食らいつきます。
動機は何だ。
読者には犯人は分かっているので、動機が何かが問われます。
犯人のほころびがあって、犯人までたどり着きます。
このシリーズ、三冊出ているのだそうです。
倒叙ミステリー、面白いかと聞かれると、先に犯人が分かっているんだものなぁ。

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2023年10月11日 (水)

ヘヤークリニック

Hair Clinic なんですがね
美容院なんだけど、クリニックと名乗ってもええのかな
医師法違反にならないかな
不正競争防止法違反にならないかな

これ ただのチャチャイレです、本気で告発しているわけじゃないです

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2023年10月10日 (火)

逆切れ

[ギャクギレ、濁音であることで勢いが強く聞こえる]
誰でも切れますが、立場が弱いほうが切れるのを逆切れといいます
いやいや、どうも最近は違っているみたい
立場の強いほうでも逆切れと言われています

もっと強く切れるのを言い表すのに、逆切れと表現しているのだと思います
原級、比較級、最上級
今の段階では、比較級
将来、最上級の言い方が出てくると思いますが、それはどんなものでしょうかねぇ

だるい なまだるい ひなまだるい
これが 原級、比較級、最上級の例として挙げられます

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2023年10月 9日 (月)

ショート・セール

「ショート・セール」楡周平 光文社
何ページ目だったかな、株主は会社の将来を期待して株を持つんじゃない、短期間でいかに高リターンを得られるか、関心はそのひとつしかない、こうあります。
オリエンタル自動車が狙われている。投資ファンドのマッケンジーはオリエンタルに目を付けた。
中国の不動産会社とタイアップして、会社を中国に売りつけ、株式が高値のところで売り抜ける算段なのだ。
ウシジマ・ヒクマという投資ファンドがある。
これはエンジェルの立場、ハゲタカファンドに鉄槌を下すつもりなのだ。
真山仁の「ハゲタカ」とテイストは同じ、楡周平の初期の「Cの福音」シリーズ、朝倉恭介VS川瀬雅彦のシリーズのテイストが味わえる。
この小説の伏線に、パシフィック自動車が同じ手口で食い物にされている。
生け贄にされた経営者の娘がウシジマ・ヒクマの経営者なのだ。
親子での復讐劇でもあるのだ。
ネイティブ(インディアン)に特別な補償措置が設けられているのだ。それを悪用する、という手口を使っている。

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2023年10月 8日 (日)

お辞儀

おじぎですがね
漢字にあるように、このしぐさを言い表すのに、古代中国の言葉を写したのでしょうね
どうも今では、中国・韓国、このしぐさは見ることがないですよね
ヨーロッパ、アラブ、インド、アフリカでも、おじぎしてるとは思えない

今思ったのですが、お辞儀と書いて、中国人に意味は伝わるのでしょうか
伝わるならそれでよし、伝わらなければ、あぁ、やっぱり

お辞儀とは、現代中国では廃れた言い方、日本に残っている遺産なのでしょうね
こういうのは中国古代遺産と呼ぶべきなのかな
他には
法隆寺、四天王寺、唐招提寺などの中国様式の建築群
平安京から続く京都の中国伝来の条里制
曜変天目茶碗=日本にだけ存在する
などなど
これらは、中国で発しても、中国では破壊され、日本にだけ残っている中国様式遺産です

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2023年10月 7日 (土)

空手形女子

中国杭州での【アジア大会で、空手形女子 清水希容が3連覇】
ということですが
空手形 ここは【からて・かた】と読みます
詐欺の世界では、空手形は別の意味です【から・てがた】と読みます
空手形【からて・かた】に対応する言葉は組手です

空手界の総合団体、全空連 どう声に出して読んだらええのか戸惑います
えらくマヌケな感じで、なんとも収まりが悪い
全空手連と省略してくれんかなぁ
全日本空手道連盟、省略するからいかんです、省略せずにフルネームで出してほしいです
空手をやっている人には問題がないでしょうが、一般人は困ります

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2023年10月 6日 (金)

天災ものがたり

「天災ものがたり」門井慶喜 講談社
どれも災難のお話しです。
○一国の領主 天文11年 ○漁師 明治29年 ○人身売買商 寛起2年 ○除灰作業員 宝永4年 ○囚人 明暦3年 ○小学校教師 昭和38年
洪水、津波、飢饉、富士山噴火、江戸の大火事、豪雪。
被災者を描いたお話しです。
中には、起承転結を踏まずに、転で止まって結を書いてないお話もある。
除灰作業員が題名だが、灰除け忍足と当時の名前で呼んでほしい題名もある。
どのお話しも切ないなぁ。
でも、切ないままではなく、その先の続きがあるところがええよなぁ。
サブストーリーが効いています。信玄堤 キリシタンなどなど 

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2023年10月 5日 (木)

流警

「流警」松嶋智慧左 集英社文庫
るけいと読みます。流刑のように流人のように流されてきた警官、そんな趣旨なんでしょうね。
南優月巡査長は傘見警部交番に配属になった。
コンビニ強盗を逮捕したが、護送中に交通事故を起こして逃走を許してしまったのだ、
その懲罰が、捜査一課から交番勤務となったわけだ。
榎木孔泉警視正が傘見交番に配属になった。
殺人事件が発生した。
傘見一番の富豪、作倉実阿子が殺害された。
関係者は、夫の春義、娘の邦穂、母親の阿きを、阿きをは老人ホームに入居中なのだ。
本線の殺人事件の他に些細な詐欺事件などが暇ネタで語られる。
著者は警察に勤務歴がある。
警官が不倫をすると、依願退職に持っていかれる。
敬礼に、室内での敬礼がある。
こういうのは職業ネタだなぁ。

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2023年10月 4日 (水)

三河雑兵心得 小田原仁義

「三河雑兵心得 小田原仁義」井原忠政 双葉文庫
徳川家家中での植田茂兵衛の立身出世物語です。
小田原の北条家討伐で家康は先鋒をいいつかった。
初戦は箱根山腹の山中城、撃破して次は伊豆の韮山城。
茂兵衛の視点で書かれているから、小田原城、関東一円の戦線などは書かれていない。
出城の攻防について、かなり細かく書き込まれている。
小田原城は降伏した。
徳川家康は旧地を返上して、関東一円を所領にたまわった。
大物の武将には何十万石・何万石が与えられるが、茂兵衛にはいくらなのか、そこは書いてない。
このへんは、NHKどうする家康と同時期なので、読んでいて、武将の顔が役者の顔で現れてくる。

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2023年10月 3日 (火)

自転車で北広島町、豊平どんぐり村コースを行く(自転車篇)

北広島町を自転車で走ることで思うのは、千代田・大朝・芸北は自転車で走っているのに、豊平には自転車で走ったことがない。これは行かなきゃなるまいよなぁ。
中国道を千代田インターで下りて、国道261号線から国道433号線、途中の吉川元春城館跡へは、つい先日8月28日に行ってきたところなんですよ。
吉川元春城館跡は豊平の地内にあるから、全然豊平に踏み入れていない訳でもないのだよ。
そのまま車を走らせて、豊平の旧役場前あたりで国道433号線を離れて県道40号線を走ると道の駅豊平どんぐり村に行きつく。
大概の道の駅は道の沿線にあるもんだが、ここのは違う。道から引っ込んでいる。売店の他に宿泊施設やいろんなスポーツ施設を抱えている。
さんさん市という名の売店とそば道場どんぐり庵の間の駐車場に車を止める。
北には龍頭山が見えている。南を見ると、とよひらウィングという室内体育館が見えている。野球・テニス・フットサル・グランドゴルフ、などなどの設備が整っている。
車から自転車を引き出して走り出すとしましょう。
県道の脇に道の駅豊平どんぐり村と看板がある。道の駅そのものには看板がなかったよなぁ。
路面にはどんぐりコースとプリントしてある。サイクリングの案内プリントなのだよ。
ここに龍頭山への登山道取り付きがある。ここから龍頭山に登って行くのだ。遊歩道と案内があって、いかにも気軽そうにグレードを引き下げてPRしてある。
県道から真正面に龍頭山を見る。ここの山はむっくりと起き上がった山で、整備された道があるので歩き甲斐のある山だよ。

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2023年10月 2日 (月)

鷹の惑い

「鷹の惑い」堂場瞬一 講談社
公安一課、管理官の海老沢、極左の幹部が仙台で逮捕された。
護送するため仙台に出張した。新幹線の中で服毒自殺で死んでしまった。
捜査一課、管理官の高峰、他殺事件を捜査していた。
被害者の経歴にには代議士秘書の経歴がある。
捜査するうち、被害者の過去に極左の経歴があるのが分かってきた。
高峰は海老沢にタイアップを申し出た。二人は警察同期でたまに会うことがあるのだ。
背景が解ってきた。
この先はネタバレになるから語れない。
題名が鷹の惑い、鷹とは公安を意味する。
もう極左など社会に何の影響も及ぼさない。
対象が消滅すると、公安一課の存立基盤がなくなってくる。
それが惑いなのだ。

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2023年10月 1日 (日)

9月に読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3694
ナイス数:127

極楽征夷大将軍極楽征夷大将軍感想
鎌倉幕府の終わり、足利高氏(尊氏)足利高国(直義)高師直、この三者の物語です。後醍醐天皇の命によって周囲を斬り従えた。当初はお褒めに預かったが、朝敵となった。脇役に、赤松円心、楠木正成、新田義貞、北畠親房。兄は極楽者、なんにも考えてはおらぬ。弟は切れ者、政庁の屋台骨は弟が支えている。足利家家宰の高師直は戦下手、軍事面はからっきしで、政務にのみ適している。室町幕府の始まりをわたしは知らんのです。この本で、そういう成り立ち・経過で始まったのかと理解が及びました。さて、四つに分かれた最終章で始まるストーリーには
読了日:09月29日 著者:垣根 涼介


NHKが悩む日本語 放送現場でよくある ことばの疑問NHKが悩む日本語 放送現場でよくある ことばの疑問感想
副題に、放送現場でよくあることばの疑問 QアンドA、視聴者が悩みを提示して解決篇を提示するスタイルです。重箱の隅をつつくような質問で、どうでもええんだがねぇ。お正月か正月か 水道管が凍る 水道管は凍らない、水が凍る なるほど、その指摘は正しい 爪痕を残す 本来悪い意味で使用するはずです 印象付ける 成果を挙げる という意味での例が増えています 間違いでは? はい、ご指摘の通りです。食べ歩き、歩き回って食べ物を探すこと、それが、食べながら歩くこと、意味が変わっています。中には、視聴者の指摘は当たっています。
読了日:09月23日 著者:NHK放送文化研究所


無人島、研究と冒険、半分半分。無人島、研究と冒険、半分半分。感想
前に読んだ本に「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」があって、川上和人は面白いと深く印象付けられた。著者は現在50歳くらい。この本で、南硫黄島を探検しているが、それは30歳くらいのころ。まだ研究者若手のころだ。実は、40歳のころ、再び南硫黄島を探査している。最初は下っ端、今度は研究コーディネーターという役目を帯びている。50歳の今では、現場に出るのは若手に譲らなきゃならないかどうか。かなり頻繁にギャグを交えている。東大、東大大学院を経て、森林総合研究所鳥獣生態研究室長。大学以外でも研究者の道はある
読了日:09月21日 著者:川上 和人


こぼれ桜 摺師安次郎人情暦こぼれ桜 摺師安次郎人情暦感想
シリーズもので「いろあわせ」「父子ゆえ」これで三作目です。短編5篇ですが、生まれ合わせはこういうことだったのか。半次郎はもともとは武士の生まれです。大火事で家も焼け、両親も焼け死にました。父の弟が家を継ぎ、半次郎は死んだと処理されました。その後、叔父には子供がいない。半次郎の子、信太を養子にもらいたいと申し出た。もちろん、お断りです。錦絵、絵草紙、絵師がいて、彫師がいて、摺師がいます。それぞれの作業工程に詳しい。業界の教科書にも使えるね。錦絵に、絵師、彫師の名前はあっても、摺師の名前はない。そういう世界で
読了日:09月18日 著者:梶 よう子


百鬼大乱百鬼大乱感想
とても読みにくい小説です。主人公は太田資長、幼名は源六、後世、道灌の名前で知られています。足利幕府のころ、関東には鎌倉公方がいて、さらに関東管領がいます。両社は勢力争いを重ね、鎌倉は焼け、古河に移って古河公方と称します。鎌倉公方・古河公方は奉公衆に支えられ、奉公衆の巨魁は簗田持助です。関東管領は上杉、太田の家は管領方に所属します。ここまでが半分。前半分は父太田資清が主人公、後半分は子太田資長、出家後の名前は道灌。京都は応仁の乱で、関東の混乱を仲裁する手はない。太田資長は、上杉管領が関東を掌握させるまでに至
読了日:09月14日 著者:真保 裕一


霜月記霜月記感想
草壁聡次郎、まだ18歳の身ながら家職の町奉行を拝命する。父藤右衛門は家督相続・隠居願いを提出したまま出奔してしまった。聡次郎は料理屋賢木に寓居する、祖父左太夫に相談した。町奉行に就任して、町人が殺される事件があった。死者は豪商信濃屋の三番番頭だった。ここから町奉行の詮議が始まる。時の筆頭家老は佐久間隼人正、政変を経て筆頭家老に就任したのだ。詮議の末、家老を追い落とした。この家老は第一作・第二作での家老ではない。何度も政変があった藩なのだ。神山藩は日本海に面する藩、城と港との行程は一日がかりの藩なのだ。
読了日:09月12日 著者:砂原 浩太朗


マル暴ディーヴァマル暴ディーヴァ感想
前々作「マル暴甘糟」前作「マル暴総監」の発展版です。甘糟は巡査部長暴対係、総監とは警視総監です。総監は夜の見回り(お前は遠山の金さんか)をやっている。ヤクザのフロントが絡むヘロインの摘発事件です。他に出るのは、元警視監、ジャズクラブのマスター、現役の警視正、趣味でジャズシンガーをやっている。もちろん薬物の摘発はみごとに逮捕に至ります。設定がこんなに飛び跳ねた設定ですもの、シリアスな小説ではありません。くすぐりのキーがあちこちに転がっています。ディーヴァとはオペラ業界では歌姫のことを言います。ジャズシンガー
読了日:09月10日 著者:今野 敏


【ドラマ原作】転職の魔王様2.0 (PHP文芸文庫)【ドラマ原作】転職の魔王様2.0 (PHP文芸文庫)感想
前作 転職の魔王様 と設定は同じ。プロローグ 第一話 大事な部分って働いてみないとわからないんですよ 第二話 求職者の人生に責任を持つことはできません 第三話 転職を生き甲斐みたいにしては駄目です 第四話 優等生は、社会に出たら気をつけないといけないんですよ 第五話 大人なんだから、自分で決断すればいいんですよ エピローグ 前作と違うのは、転職の天使様が現れること。第五話で、主人公未谷千晴に大転換が出現すること。垣根涼介に「君たちに明日はない」のシリーズがあります。そっちは首切り、こっちは転職、似ていても
読了日:09月07日 著者:額賀 澪


長島忠義 北近江合戦心得 (〈二〉) (小学館文庫 Jい 04-2)長島忠義 北近江合戦心得 (〈二〉) (小学館文庫 Jい 04-2)感想
主人公は元は浅井家にいた。上士・遠藤の嫡男だが、大石与一郎と名乗っている。羽柴家の足軽になっている。浅井家の嫡男がさらし首になった。刑場を襲撃して首を奪った。その罪で織田信長に追われている。事情が分かった上で、侍身分ではなく足軽として抱えているのだ。秀吉は北近江を宰領している。隣国の越前の情勢が怪しい。与一郎は越前を探るように秀吉に命じられた。越前の国衆は仲間割れしている。一揆が起き、一揆勢は国衆を追い払った。加賀の一揆勢に合流した。同じ一向宗だからだ。信長は伊勢長島の一向宗を鎮圧した。次は越前加賀の鎮圧
読了日:09月06日 著者:井原 忠政


アンダードッグスアンダードッグス感想
1997年、香港返還の一年前、中国に施政権が変わる前、銀行の貸金庫から大量のフロッピーと書類が運び出されようとしている。それには各国の政治家の悪事の証拠が記載されているのだ。イタリアの富豪マッシモ・ジョルジアンニは古葉慶太に目を付けた。強奪に参加することを強制された。香港にはチームがいた。古葉はそのチームのリーダーに擬せられた。凄まじい抗争で、古葉以外は全員死んでしまった。最初に登場人物の表があるが、それには出ていない人物が覇権を争う。20年後の2018年、エピローグが出てくるのだが、本編の間に切れ切れに
読了日:09月05日 著者:長浦 京


世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々感想
日本でただ一人の動物園・水族館コンサルタントなんだそうです。もともとは広告業界から出発し、写真に手を染め、独立して、フリーマガジンの「どうぶつのくに」を発行したのが始まりです。動物園・水族館から情報が集まり、いつのまにか業界の情報のハブのような存在になっていました。ドイツのランゲ博士と知り合い、馬が合って、二人で動物園・水族館コンサルタント始めることになります。会社屋号は、azc-Aquarium Zoo Consulting-動物商、魚卸屋とはちがいます。動物園・水族館のコンセプトに関わったり、広告宣伝
読了日:09月03日 著者:田井 基文

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