ショート・セール
「ショート・セール」楡周平 光文社
何ページ目だったかな、株主は会社の将来を期待して株を持つんじゃない、短期間でいかに高リターンを得られるか、関心はそのひとつしかない、こうあります。
オリエンタル自動車が狙われている。投資ファンドのマッケンジーはオリエンタルに目を付けた。
中国の不動産会社とタイアップして、会社を中国に売りつけ、株式が高値のところで売り抜ける算段なのだ。
ウシジマ・ヒクマという投資ファンドがある。
これはエンジェルの立場、ハゲタカファンドに鉄槌を下すつもりなのだ。
真山仁の「ハゲタカ」とテイストは同じ、楡周平の初期の「Cの福音」シリーズ、朝倉恭介VS川瀬雅彦のシリーズのテイストが味わえる。
この小説の伏線に、パシフィック自動車が同じ手口で食い物にされている。
生け贄にされた経営者の娘がウシジマ・ヒクマの経営者なのだ。
親子での復讐劇でもあるのだ。
ネイティブ(インディアン)に特別な補償措置が設けられているのだ。それを悪用する、という手口を使っている。
コメント