身近な鳥のすごい巣
「身近な鳥のすごい巣」鈴木まもる イースト新書Q
著者は動物学者ではありません。
画家・絵本作家、山の中に住んでいるから、鳥の巣をよく見つける。
文章とイラストは自分でかく。
図鑑画も自作のもの、イラストと図鑑画は別のものだが、どちらも達者なもの。
等身大の卵の絵がある。みんな小さいのですよ。中には、鶏の卵と同じ大きさの卵がある。
動物学者なら、垂れる講釈は別のものだが、ここではひたすら鳥の巣について語っている。
鳥類学者なら生態を語り、敵や餌について語るころだが、画家だから鳥の巣にだけ目が向いている。
学者の立場では鳥の巣だけ語るのはあまりに片手落ちになりますよね。
画家ならそれでオッケー、思う存分語り明かせるというもんです。
読むほうもそれでじゅうぶん。
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