からさんの家 まひろの章
「からさんの家 まひろの章」小路幸也 徳間書店
主人公は神野まひろ、複雑な生い立ちで短くは語れない。18歳。
三原伽羅、ペンネームみはらからでの、文筆家、詩人、画家。72歳。
まひろはからさんの家へ住み込みで、秘書・家政婦の仕事をすることになった。
からさんの自叙伝を、口述筆記し、リライトし、構成者として、ギャラガ支払われる。プロの入口に立ったのだ。
からさんの家の同居者は、裕子、スナックのママ、50歳。ヤマダタロウ、鉄のアーチスト、35歳。柊也、建築の大学生、23歳。
セリフはもちろん会話だが、地の文、ト書き相当部分も思いの丈を出して揺れ動く。
小説の体をなしているが、エッセイでもあり、ストーリーを語ろうとする意識が薄い。
起承転結なんてあったのかしら。最後に転結が一挙に来ます。
時間がゆっくり流れている。これは童話かも。
ここからどんなお話が紡ぎ出されると思いますか。
ちょっと重いお話し。
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