剣、花に殉ず
「剣、花に殉ず」木下昌輝 角川書店
雲林院(うじい)弥四郎は雲林院松軒の息子、剣の道を進むものだ。
朝鮮の剣士で朱湖固というものがいる。かって手合わせしたことがある。
直刀の苗刀を使う。みよりのものが苗刀を鍛えて弥四郎にくれた。
何年後かの次の章、弥四郎は江戸にいる。
来訪者があって、光と名乗る。幼名が光千代で、その名を呼んでくれという。
剣客仲間がいて、河原で戦って腕を磨いている。光もその稽古に混じってきた。
時は大坂冬の陣、光は豊前小倉の藩主、細川忠利として弥四郎の前に現れた。
兄の興秋は廃嫡されている。豊臣方の客将として大阪城に入っている。兄の身を守ってやってくれないか。
次の章からはキリシタンとの戦い。弥四郎は中年になっています。
この小説の大部分はキリシタンとの戦いを書いています。
そこがクライマックスなのだが、前の段取りを省くと脈絡が取れないので、あえてこういう姿で紹介します。
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