砂時計 警視庁強行犯係捜査日記
「砂時計 警視庁強行犯係捜査日記」香納諒一 徳間書店
警視庁捜査一課のおじさん達です。
三つの中編、それぞれの主人公は別々です。
[砂時計][日和見係長の休日][夢去りし街角]
わたしが気に入ったのは、日和見係長の休日、自殺と処理された案件が、あれは自殺ではないと知人から指摘された。
いっぺん所轄で処理された案件をひっくり返すのは大変なことです。
本人は日和見を貫いています。それなのに、裁定を覆す方向に向かってしまう。
自殺ではなく他殺と判明しました。
本来なら、大勢を巻き込んで解明すべきですが、自分一人の手柄にしたい、そんな意欲もちらほらします。
これは日和見ではないよね、いつもの日和見からはかけ離れた行動です。
タイトル作品の[砂時計]30代女性の殺人です。結果、犯人は逮捕されますが、タイトルの砂時計、事件と砂時計とは何の関係もありません。
ただの印象風景です。
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