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2023年12月31日 (日)

うれしい と言わずに よろこんでいます、と言う

ここんとこ、嬉しいと言わずに、喜んでいますと言うのをよく見聞きします
嬉しいとは、感情の発露ですよね
喜んでいますとは、抑えた表現です
いつからこのように変わったのか
皇室の御発言がそのせいじゃないかと睨んでいます
天皇陛下の、よろこんでいます、ええなぁ、上品じゃなぁ、真似しよう
これが始まりじゃないかと睨んでいます

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2023年12月30日 (土)

ラストエンペラー

「ラストエンペラー」楡周平 角川書店
最新の作品に、日本ゲートウェイ、限界国家、ショートセール、がある。
どれも社会的、政治的な呼びかけで、小説よりも新書版を読んでいるような気がしてくる。
トミタ自動車は方向に行き詰まりかけている。
ガソリン車からEVに移行しつつある。
次の社長に取締役一番若手を抜擢することにする。
ただし、現社長のわたしがこれだけはやってからバトンタッチしたい。
トミタ最高級車のエンペラーをガソリン車最高の姿を完成して去って行きたい。
イタリアのガリバルディとタイアップすることにした。
ガリバルディは1台数千万円の高級車を生産しているのだ。
新エンペラーも年産20台程度しか生産できないだろうね。
超富裕層だけを対象に売って行くのだ。
新エンペラーを製造する高級成果はEV車にトリクルダウンさせて行くのだ。

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2023年12月29日 (金)

クラックアウト

「クラックアウト」長沢樹 角川春樹事務所
三砂瑛太と鴻上綾がヒーローヒロイン。
三砂瑛太は News Cargo のライター、善玉だろうと思いきや、犯罪者なのだ。
鴻上綾は警視庁の組織犯罪対策部の警部補、誰とも組まず単独で捜査する。
池袋は中国のマフィア・シャンウーに蹂躙されて空白地帯になってしまった。
空白地帯の前は日本やくざの久和組が仕切っていた。
もちろん池袋の復権を目指している。
三砂瑛太はシャンウーの顧問辻先弦の手先で、シャンウーの送死人をしている。
櫻木凛奈、アイドルから売り出し中、MDMA中毒で自殺した。
実は自殺ではない、自殺を装った他殺なのだ。
三砂瑛太の仕掛けによるもの。
これを発端に、中国マフィア・シャンウーに加えて、中国本土の緑水幇が乱入、久和組も起き上がって、池袋は戦場になっている。
警察内部でも、政界進出に思惑のある幹部もいて、混乱を極めている。
長沢樹という作家を発見した。
これは面白そう。オッカケを始めます。

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2023年12月28日 (木)

帰国子女

本人が女の子なら問題はありませんが、男の子だったら、帰国子女と名乗るのに抵抗があるのじゃないかな
帰国少年少女と呼ばずに帰国子女と言い始めたのが、問題のもとを引き起こしたのです
中国古典の語彙を引き出したのが騒ぎのもとです
明治大正戦前のころに誕生した言葉でしょうね
引き続き戦後でも使っていましたが、段々と違和感が湧いてきます
ところが、本気で、これは困る、というクレームが出るのでもないみたい
「帰国子女」側から変えてほしいという要望が出るのでもないようだ
これはこれで、看板でもありブランドでもあるので、内心では気に入っているのじゃないかしら
非・帰国子女からすると、口を挟むのも大きなお世話だしなぁ、ま、ほっとこうか

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2023年12月27日 (水)

明日は結婚式

「明日は結婚式」小路幸也 祥伝社
細井真平と井東春香は結婚します。
今日はその前日、これから夜になります、明日は結婚式。
細井家の父母、妹ふたり、井東家の父母、弟、同居している母方の祖母。
新婦側、新婦も含めて5人。
新夫側、新夫も含めて5人。
それぞれの一日が語られます。
身内ばっかりですもの、その結婚に異議あり、と外部の乱入者が入り込むこともありません。
作者は小路幸也ですよ、常に明るく、未来を語る作風の通りに進行して行きます。
こんな明るい話ばっかりで何が面白いの。
いえいえ、それがね、面白いのですよ。
それぞれの身内で、びっくりするようなことも話に出てきます。

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2023年12月26日 (火)

日本史で読み解く「世襲」の流儀

「日本史で読み解く「世襲」の流儀」河合敦 ビジネス社
副題に、眠れないほど面白い「お家相続」の流儀、とあります。
いや、そんなことはない、それほど面白くはないです。
徳川家康、豊臣秀吉の相続の流儀がまず出てきます。ここは世間一般の評価と同じ。
細川忠興、九鬼嘉隆、伊達政宗、中興のわがままで二代目が苦労します。
皇室、藤原不比等に絡めとられる皇室、道鏡に狂った孝謙天皇、無茶苦茶わがまま後醍醐天皇。
岩崎弥太郎、後継に成功した、それに引き換え、失敗した渋沢栄一、ただし、失敗の挽回には成功。
他に、成功例に、毛利元就、北条氏綱、西川家(蚊帳から布団へ)、失敗例に、親鸞、吉田松陰。

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2023年12月25日 (月)

なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?

「なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?」川原繁人 ディスカヴァー・トゥエンティワン
サブタイトルに、言語学者、小学生の質問に本気で答える
慶応大教授が母校和光小学校の生徒に授業をするのです。
もちろん、授業前にレジュメを作り準備をします。
授業のあと、気づきをレジュメに書き加えます。
それがこの本です。
まず、子どもに聞きます。にせたぬきじるとにせだぬきじるの違いはな~んだ。
子どもはちゃんと意味の違いを見つけ出します。
ぱぴぷぺぽについて深掘りをします。
なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?
それがここで解き明かされます。
プリキュアとポケモンの名前について深掘りをします。
軟らかいように見えて、実は極めて硬派な本です。

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2023年12月24日 (日)

コーヒーを淹れる

コーヒーを淹れる、この淹れるという字
振り返ると、50代になった頃やっとこの字に出会いました
それまでは、入れるとばっかり思っていました
ふぅん、お茶とかコーヒーは淹れるという字を使うんかい
50になるまで淹れるという字に出会わなかったのが不思議なんですよ
中国でも淹れるというのかしら
いや、あのね、現代中国では古代中国とは違う漢字を使うことがあるのでね

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2023年12月23日 (土)

この会社、後継者不在につき

「この会社、後継者不在につき」桂望実 角川書店
この本、文芸書ではありません、経済書です。
納税協会や青色申告会などの機関誌連載ものがふさわしいものです。
角川書店ではなく、ダイヤモンドとか東洋経済新報あたりが出版していれば納得のものです。
三章の構成になっていますが、三篇が独立しているものです。
中小企業診断士の某が相談に乗るという形の構成です。
第1章、会社を長男と次男とどちらに継がせるか、というお話し。
第2章、会社を従業員に継がせる、さて、誰に継がせるか、ここでは奇手なし、正常な選抜方法です。
第3章、M&Aで会社をドイツに売ってしまった。従業員が新事態に沿って行くお話しです。

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2023年12月22日 (金)

忍びの副業(下)

「忍びの副業(下)」畑中恵 講談社
くノ一の嫁入りのお話しでかなりのページ数を取る。そっちは余談。
鷹狩が催される。その場で人死にが出た。毒で人が死んだのだ。
他にも、鉄砲の暴発あり、猪の乱入あり、日頃の御狩場とは様子が違う。
ここでご世子にもしやのことがあれば。
ちょっとこれ以上語るとネタバレになってしまう。ここまでにします。
タイトルの忍びの副業、収入は役勤めからきているののじゃありません。
内職の傘張りによるものが大きいのです。
忍びの仕事が副業になったらええのになぁ、という願いのお話しなんです。
その願いが叶うのやらどうのやら、どうなんでしょうね。

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2023年12月21日 (木)

忍びの副業(上)

「忍びの副業(上)」畑中恵 講談社
[しゃばけ][まんまこと][つくもがみ]などとはテイストが違います。
忍びでも、甲賀の忍びは鉄砲組の任が中心で、門の警護を受け持っている。
幕府の忍びは他に、伊賀の忍び、ここは政治的に上手、旗本に昇進しているものもあり。
吉宗の代から、お庭番、紀州の忍びが幕府に移った。
根来衆もあり、鉄砲が主だが、忍びも業とする。
名古屋の徳川家に伊賀の忍びあり。反目している。
外様諸家に土地土地の忍びあり。それぞれの交流はない。
十代将軍家治の世子に家基公あり、西の丸に住まいし、西ノ丸公と呼ばれている。
ものの弾みで忍びの腕を披露することになった。
忍び、警護の者として召し抱えられた、のかなぁ。
本来の番仕のかたわら、サービスでひと働きすることになった。
ご世子さま、いずれは征夷大将軍の面前で働くのだ、いずれ良い目が出るだろうて。

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2023年12月20日 (水)

大事 だいじと読むか、おおごとと読むか

文中に、これは大事、とあります
これを おおごと と読むか だいじ と読むかで、この先は大きく違ってきます
文脈で、どっちで読むかは明らかです
中には、どっちでもオッケーのフレーズがあります
ここまでは曖昧でも、続いての文脈で、どっちで読むべきかは明らかになります
でも、フリガナなしで放置されると、果たしてどっちだ、と戸惑いますよね

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2023年12月19日 (火)

ラプラスの魔女

「ラプラスの魔女」東野圭吾 角川書店
シリーズです。3作目から読み始めました。羽原円華(うはらまどか)20代後半か。
2作目羽原円華、高校生。
1作目、この小説、羽原円華、18歳。
2作目3作目では羽原円華は最初から最後まで大活躍するのですよ。
そりゃぁ魔女と言い切るには充分な根拠がある。
硫化水素のガスで人が死んだのが3件。
家庭内でガス自殺を図って、巻き添えで親兄弟に累を及ぼしたのが1件。
300キロも離れた温泉地で火山性の硫化水素ガスで人が死んだのが別々に2件。
2作目3作目の軽快な運びに比べて、重い筆致で、次作次々作を知らなければ、途中で読むのを放棄しただろう。
ラプラスの魔女というフレーズが出てくるのはどこなんでしょうね。
ラプラスというキーワードは452ページ中318ページ目で出てきます。
このへんから一挙に畳みかける展開になります。
全体のほぼ7割のところまで伏線を張っているわけです。
普通、読んでいるうちにヒーローヒロインに感情移入して行くもんですが、この小説では全然そんなことはない。
第一作目で読むのを放棄して二作目三作目を読むことはないでしょう。
幸いなことに、第三作目から読み始めた。好印象があるから第一作目までたどり着けた。ラッキーでした。

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2023年12月18日 (月)

医師 看護師 薬剤師

医師、看護師は、職業内容を説明する名前ですよね
薬剤師
職業内容よりブツを示しているのですが
こういう括り方もあるんですねぇ
調剤師、調薬師とは言わなかったんですね

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2023年12月17日 (日)

小料理屋

小料理という料理があるわけじゃありません
建物が小さい、店が小さいのです
じゃ、小ラーメン屋があるか、小うどん屋があるか
ありません
小料理屋だけには使ってもかまいません
小料理屋に限っては蔑称にならないのです
小間物屋も同様、ただし、小間物屋は絶滅しました
アクセサリー店、化粧品店、ファンシーショップとして姿を見せています

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2023年12月16日 (土)

大谷が移籍したドジャーズのドッジとは

かっての本拠地のニューヨーク・ブルックリンは路面電車が発達していたんだとさ
その路面電車をヒラリヒラリと避けて(ドッジして)その避ける人々がドジャーズなんです
ネタ的にはヒョイヒョイマンということなんですかね
ネタ的に話を続けると
ドッジボールのドッジと意味は同じなんだそうです
ボールをぶつける、よける、そういう遊びですよね
大谷翔平がドッジボールに繋がるとは思いもしなかった

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2023年12月15日 (金)

魔女の胎動

「魔女の胎動」東野圭吾 角川書店
ラプラスの魔女シリーズの2冊目です。
三冊目[魔女と過ごした七日間]では羽原円華(うはらまどか)は大学を出て研究機関の研究員で登場する。
この本では高校生、どうかすると中学生かもしれない。
物語の語り手は若い鍼灸師。ナユタ。5篇の短編から成る。
スキージャンプ、風の乱流が問題。
野球のナックル、ここも風の乱流。
登山の途中、岩棚から落ちた。事故か自殺か。これも風の乱流。
ナユタの心の問題の解決。
温泉の硫化ガス、これも事故か自殺か。
最後の篇にはナユタも円華も登場しない。それなにこの本の表題に採用されている。不思議。

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2023年12月14日 (木)

江戸の空、水面の風 みとや・お瑛仕入帳

「江戸の空、水面の風 みとや・お瑛仕入帳」梶よう子 新潮文庫
みとや・お瑛仕入帳シリーズです。
[ご破算で願いましては][五弁の秋花][はしからはしまで]単行本が三冊あります。
この[江戸の空、水面の風]は最初から文庫本で出ています。
お瑛は、十代初期からお話が始まって、所帯を持ち、息子が五歳になるほどに成長しています。
実はわたし、[はしからはしまで]この巻は読んでいない。
お瑛は舟を持ち、大川を漕ぐのです。
それは知らなかったなぁ。[はしからはしまで]で書いてあったのかしら。
六編の短編小説で出来上がっています。
世話になった料亭[柚木]が乗っ取られそうになる。それの顛末がお話しの芯になります。

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2023年12月13日 (水)

魔女と過ごした七日間

「魔女と過ごした七日間」東野圭吾 角川書店
児童書、もうちょっと年上のヤングアダルト本のような雰囲気があります。
主人公は月沢陸真、中学三年、父克司が殺された。一人ぼっちになった。
成り行きで、施設に行った。
そこはギフテッド、あるいは、エクスチェッドの子供を収容して研究する施設だった。
出会った女の子は陸真の妹だった。
妹の世話をしている研究員は、自分で魔女のようなものだと名乗った。
一方、警察側では、月沢克司殺人事件を追っていた。
克司は警察官だった。
退職後も犯人を捜すのを止めなかった。
ここまでが設定条件です。
これから事件が展開して行きます。
それはここでは語らない。
自分で読んでね。
最後はちゃんと大人の小説です。ヤングアダルト本ではなかった。

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2023年12月12日 (火)

野火、奔る

「野火、奔る」あさのあつこ 光文社
弥勒シリーズの12冊目。
小間物問屋遠野屋の主人、清之介、町方同心小暮信次郎、岡っ引き伊佐治。
遠野屋の荷を積んだ船が行方不明だ。
奉公人おちやがさらわれる。
おちやは八代屋の先代の主人の縁者なのだ。
どっちの件も大問屋の八代屋が裏で糸を引いているらしい。
遠野屋は故郷の嵯波藩で紅花を軌道に乗せようとしている。
八代屋が紅花の商権を奪おうと画策したものだ。
筆致が鋭くて、緊張を重ねながら読み進んで行く。
伏線を張りながら、巻末で回収して行く。見事なものだ。
たぶん、わたしはシリーズ全巻を読んでいると思う。
シリーズには、遠野屋清之介が中心になる巻と同心小暮新次郎が中心になる巻があるが
同心小暮新次郎のほうが面白いと思う。
遠野屋が中心の時は、清之介の過去を引きずっている。
清之介の過去は別の巻で明らかにしている。
単独の巻では過去の巻を繰り返すのも限度がある。
野火が奔るか、奔りません。完全に、印象題名、イメージを掻き立てる題名です。

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2023年12月11日 (月)

歌で歌うサビ

唄、歌なんですがね
ここぞと聞かせたいところ、サビと言いますよね
あれは、侘び、寂びと同じものでしょうか
侘び寂びはじっと静かにひたるもの
歌のサビは歌い上げるもの
両者、根本は相反するものなのに
言葉は同じ
誰もが納得している、これでいいのだ
矛盾を平気で抱え込んでいる、おおらかだねぇ

ちゃう、ちゃう、そうではない、という説を見つけました
ワサビのサビなのだ、ここぞというところで利かせているのだよ

へぇぇぇ、どっちでもよくなりました

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2023年12月10日 (日)

悪逆

「悪逆」黒川博行 朝日新聞出版
事件が三つ。
箕面で殺人事件=金塊が盗まれたと推察される。
被害者はサラ金過払い金返還の詐欺事件の首謀者。
此花区で殺人事件=多額の現金と金塊が盗まれたと見える。
被害者は仮想通貨詐欺の黒幕。
滋賀県甲賀で殺人事件=被害者は新興宗教の宗務総長、多額の現金が盗まれた。
違法薬物の元締めであるらしい。
倒叙推理小説、三件とも加害者による犯行が仔細に書き込まれる。
実行犯の名前はない。それを警察は捜査するんだよね。
捜査側、箕面北署の年寄りと本部捜査一課の中堅。
ふたりの関係はとしよりが差配する、中堅は本部の威光をカサに着ない。
さぁて、どのように解明するでしょうか。
黒川博行によくある悪徳刑事モノではありません。
真面目な刑事のコンビです。
そりゃそうだ、もともとは週刊朝日連載、なんぼ黒川博行でも媒体を心得て筆を押さえます。

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2023年12月 9日 (土)

ようげき と漢字で書けますか

迎え撃つ意味での ようげき ですがね
漢字で書けますか

書けません

邀撃 教えてもらっても、げきげき と読みたくなります
げきげきではなく ようげき と読むのです

漢字を書いてみなさい、と言われて、書けない字はいっぱいありますが
邀撃を読んでみなさい、と言われても、これは読めないよなぁ

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2023年12月 8日 (金)

よくしてもらった

よくしてもらった、とはよく聞くフレーズです
よくしてやった、とはまず聞かない

よくしてもらった、とは、親切に触れ、真心に打たれたから、出てくる言葉です
よくしてやるには、下心が底にあります
詐欺、スケコマシ、目的はそこにあります

ということで
よくしてもらう、は存在しても、よくしてやる、は存在しない、ということです

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2023年12月 7日 (木)

深海ロボット、南極へ行く

「深海ロボット、南極へ行く」後藤慎平 太郎次郎社エディタス
サブタイトルに、極地探検に挑んだ工学者の700日
後藤は、本来は深海艇の開発者、縁あって、南極極地研のメンバーと知り合った。
潜水ロボットを作ってほしいとの依頼があった。
南極にも湖沼があるのだ。
そこを人間が潜水して調べるのだが、冷たくてツライ、ロボットでやりたい、とのことだ。
依頼されてから出航するまでに5ヶ月そこそこ。
自分で材料を選定して自分で組み上げるしか方法がない。
操縦メンテが必要なので、製作者も南極に同行することなる。
隊員にはもう登録できないので、南極線しらせの随員という立場で同行することになった。
昭和基地に行くのではない。きざはし浜が生物チームの主戦場なのだ。
そこへ「しらせ」からヘリ輸送される。昭和基地はパスして直行するのだ。
ROV(remotely operated vehicle)で長池、くわい池、仏池、などを潜水調査する。
湖底にはコケボウズが繁茂している。

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2023年12月 6日 (水)

ダラリゼーション

アルゼンチンのミレー新大統領、中央銀行を廃止する、通貨をペソからドルにする、という公約で当選しました
うわぁ、えらいことを約束する
高橋洋一の YouTnbe に解説がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=dW_9PQDf-yg

アルゼンチン国債はペソで発行しています。それをドル債で発行するのだそうです
ペソはドルにリンクするので、ペソの信用は回復する、こういうことなんだそうです

ドル→ダラライズ→ダラリゼーション
〽︎祇園恋しや だらりの帯よ
祇園小唄の最後のサビです

ペソのダラリゼーションですか、うまいこと通貨ペソが安定しますかねぇ
うまく行けば、周辺国のブラジルなども追随するでしょうね
南米が共産化するのを阻止反転できるかも

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2023年12月 5日 (火)

誇張、省略、描き換え...地図は意外とウソつき

「誇張、省略、描き換え...地図は意外とウソつき」遠藤宏之 河出消防新社
タイトルは暴露的ですが、きわめてまじめな内容で、笑えるところはないです。
ピックアップしようにも、科学的過ぎてうまく切り取りできない。

代りに、わたしのところの、地図に関わるお話を提供しましょうか。
○法務局の土地公簿ですが、たんぼ屋敷図に間違いはありませんが、山林がでたらめです。
明治に土地登記してそれ以来変わっていません。
山林の区分で位置関係が入れ違っています。
道路工事するのに、土地の公図を見ました。全然実態に合っていません。
工事の測量図面は現実に沿って行いますが、登記はできません。今さら公図の書き直しはできないからです。
○「戸郷山、地図と現地がアンマッチ、諦める」こういうのをHPに仕立てています。
http://sherpaland.net/report/togoyama.html
三次市布野町の戸郷山、地図には道があるが、現実にはない。橋も崩れ落ちている。
航空測量して現認しているはずだが、これまでの地図を修正する気はないみたい。
以上、わたしの身の上に起きた「地図は意外とウソつき」でした。

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2023年12月 4日 (月)

わたしは尾崎豊を知らない

尾崎豊は1983年デビュー、1992年死亡
わたし、1983年41歳、1992年50歳
わたしの40代というと、不良の音楽など興味もなかった
わたしの子供は小学校のころで、中学校は荒れていた
数年後には中学校に上がる時期なんですよ
学校の窓ガラスを割るように煽るとはろくでもない
不良の歌など聞く気もしない
そりゃぁ知らんよなぁ

尾崎豊の息子がデビューしたとかで、尾崎豊が取りざたされています
今にして尾崎豊がどうのこうのと語られても
全然共感するところがない
知らないままだけど、今さら知ろうとも思わない
尾崎豊にとっても、同世代に受ければそれで良かったのじゃないかい

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2023年12月 3日 (日)

ジウX

「ジウX」誉田哲也 中央公論新社
歌舞伎町セブンのシリーズです。
歌舞伎町セブンと NWO(新世界秩序)との戦い。
叙述の目は東警部補だが、彼はアウトサイダー、戦いとは無関係です。
若い女が殺されていた。子宮をえぐりだされて、生きたまま放り出されたのだ。
若い男女が殺された。その若い女の子も子宮を抉り出されていた。
次第に分かってきたこと、ウィグル族への中国の仕業への仕返しらしい。
中国がやったのと同じことを日本で演じたのらしい。
目的は、日本が中国から離脱するように仕向けること。
相互主義を貫くこと。中国がやったことを日本も同量を仕返しすること。
歌舞伎町セブンシリーズは全編を読んでいるような気がしないのです。
シリーズの最初は歌舞伎町を守ることだったはずだが、歌舞伎町を越えて規模が大きくなってきた。
どこまで膨張するのか、境い目が分からなくなってきました。
シリーズ名がジウとなってきたが、その意味は何だったかな。
かなり置き去りにされているみたいです。

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2023年12月 2日 (土)

茶番

本来、茶番とは、にわかとか、芝居仕立てのようなもののはずです
今使われている場面は、外国での政治的な競り合いの場面が多いです
茶番というフレーズは、中国や、パレスチナのハマスの報道官などがよく使います

いったん、冷静になりましょう
現地語ではコメディとかファルスなどと言っているのじゃありませんかね
日本のマスコミの翻訳が偏っているのだろうと思います
こんな場面では茶番と訳そう、というマスコミ全体の空気があるのかな

日本の政界で、茶番と発言しても、ぜんぜんスルーされます
日本の政界では、まず茶番とは言わない、通用しないのです
茶番と言うより、吉本新喜劇と言ったほうがウケがよろしい

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2023年12月 1日 (金)

11月に読んだ本

11月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4734
ナイス数:171

こちら空港警察こちら空港警察感想
過去の悪印象とは全然違うがな。実に魅力的な警察署長だ。ここは千葉県の成田国際空港警察署、新任の署長が赴任してきた。さっそく管内をパトロールして、空港内までやってきた。空港の中でも事件が起きます。違法薬物、第一話、セレブリティ。爆発物、第二話、ATB(エアターンバック)、殺人事件、第三話、イミグレーション、以下省略。署長には相反する噂がある、魅力的な友好的な人物、血も涙もない高圧的な人物。署長であるのに、現場の前線に出て捜査する。刑事と同じく動き回るし、自分で尋問もする。こんな魅力的な主人公を作り出している
読了日:11月29日 著者:中山 七里


長篠忠義 北近江合戦心得 (〈三〉) (小学館文庫 Jい 04-3)長篠忠義 北近江合戦心得 (〈三〉) (小学館文庫 Jい 04-3)感想
大石与一郎は浅井家の家臣、今は秀吉に降って足軽としている。なかなか足軽から取り立ててもらえない。越前に潜入して機密情報を得た。徳川信康が武田と通じている。大賀弥四郎という重臣が武田の窓口だ。秀吉に報告、即、信長に報告、大賀を殺せ。弓で射止めよ。信長から反乱分子として目を付けられている。仕留めました。やっと信長から褒められた。この功により、騎乗の身分、百貫の禄を得た。武田が出陣し、長篠で迎え撃つ。ここでの合戦の描写がこの本のハイライトです。長篠の陣の功により、さらに百貫の加増、二百貫の禄を得た。馬廻り衆に加
読了日:11月28日 著者:井原 忠政


ヒマかっ! Get a Life!ヒマかっ! Get a Life!感想
五話の短編集です。日明恩はたちもりめぐみと読みます。[ヒマかっ!]も[Get a life!]もそれぞれ短編の題名です。幽霊が見える主人公、幽霊にさわれる脇役、さわれるというより殴れるのが正しい。主人公は桧山光希、家出して、拾ってもらって、建築足場の会社にいる。全編幽霊のお話しなんですよ。幽霊の話なんですが、ちょっと違う。たいがい幽霊の身の上話が語られるもんですよね。そこは少ない。建築足場の会社の社員のお話が愉快過ぎる。魅力的なんですよ。著者の出世作に消防署もの警察署ものがあります。建築足場の会社を含めて
読了日:11月26日 著者:日明 恩


遠火 警視庁強行犯係・樋口顕遠火 警視庁強行犯係・樋口顕感想
奥多摩で事件があった。若い女の死体が全裸でシーツに包まれて遺棄されている。ドイツ車が関係するらしい。監視カメラから渋谷が犯行現場らしいと判明した。樋口は氏家と一緒に行動している。被害者が未成年ということで、本庁少年係の氏家係長と一緒に行動しているのだ。ペイポリ、その中にポムというサークルがある。ポムでの会話の中から商品化できる材料を拾ってくるのだ。渋谷署の少年担当の中から、ポムの内部で売春のサークルがあると聞きだした。一緒にポムに行ってみる。目星をつけていたのが当たり。強行犯係のお話しというより、少年係の
読了日:11月25日 著者:今野 敏


絵師金蔵 赤色浄土絵師金蔵 赤色浄土感想
金蔵は床屋の息子、父親にうとまれていた。絵が上手を見込まれて、豪商仁尾順蔵は金蔵を江戸に出してくれた。狩野派の門弟に加わった。三年の修行で洞の字を得た。林洞意美高の名乗りを得た。土佐に帰って、藩の表絵師に推挙された。たちまち頭角を発揮した。ねたまれた。牢屋に入った。運よく無罪となった。それからは町絵師として生きていく。ここからが本領発揮、大漁旗、幟、から始めて、祭りの祭礼絵を始めた。歌舞伎・浄瑠璃の場面語り、絵にして、赤・金・黒の色が踊り出す。江戸大阪では刷り物の浮世絵だが、ここ土佐では祭りの絵なのだ。。
読了日:11月24日 著者:藤原緋沙子


成瀬は天下を取りにいく成瀬は天下を取りにいく感想
ヒロインは成瀬あかり、滋賀県大津に住んでいる。西武デパート大津店が閉鎖になるそうだ。成瀬は中学生、夏休みのうち、わたし、西部にずっと通う。地元番組にずっと映っていた。島崎(島崎とは家も近所の幼馴染)、わたし、Mー1に出ようと思う。コンビを組もう。一回戦で、意に反して落ちた。成瀬は膳所高校に進んだ。島崎は別の高校へ。膳所高校でかるたの部活に入った。かるたの大会で広島県の錦木高校の男子生徒に出会った。(今まで固有名詞は全部実在だった、錦木高校など架空の高校なのは残念)成瀬、初めて、好き、と打ち明けられた。さて
読了日:11月23日 著者:宮島 未奈


砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌感想
警視庁捜査一課のおじさん達です。三つの中編、それぞれの主人公は別々です。[砂時計][日和見係長の休日][夢去りし街角]わたしが気に入ったのは、日和見係長の休日、自殺と処理された案件が、あれは自殺ではないと知人から指摘された。いっぺん所轄で処理された案件をひっくり返すのは大変なことです。本人は日和見を貫いています。それなのに、裁定を覆す方向に向かってしまう。自殺ではなく他殺と判明しました。本来なら、大勢を巻き込んで解明すべきですが、自分一人の手柄にしたい、そんな意欲もちらほらします。これは日和見ではないよね
読了日:11月21日 著者:香納諒一


剣、花に殉ず剣、花に殉ず感想
雲林院(うじい)弥四郎は雲林院松軒の息子、剣の道を進むものだ。何年後かの次の章、弥四郎は江戸にいる。来訪者があって、光と名乗る。幼名が光千代で、その名を呼んでくれという。剣客仲間がいて、河原で戦って腕を磨いている。光もその稽古に混じってきた。時は大坂冬の陣、光は豊前小倉の藩主、細川忠利として弥四郎の前に現れた。兄の興秋は廃嫡されている。豊臣方の客将として大阪城に入っている。兄の身を守ってやってくれないか。次の章からはキリシタンとの戦い。弥四郎は中年になっています。この小説の大部分はキリシタンとの戦いを書い
読了日:11月18日 著者:木下 昌輝


からさんの家 伽羅の章からさんの家 伽羅の章感想
からさんの家 まひろの章が8月に出て、すぐ9月に、からさんの家 伽羅の章が出ました。これはふたつセットで、これ以上の続編はありませんね。まひろの章では、視線も語り手もまひろでした。前巻から三年後、伽羅の章では、視線、語り手はからさんです。まひろと柊也は結婚します。柊也はからさんちの下宿人。同じく下宿人の裕子と駿一も結婚します。駿一はからさんの甥っ子。同じ下宿人のタロウも買い取った工場を音楽ホール、画廊、バーに変えていきます。からさんもガンが転移して、闘病ではなく、従病の方向へ進む。次巻を書く余地はなくなり
読了日:11月14日 著者:小路幸也


ロング・ロード 探偵・須賀大河 (ハヤカワ・ミステリワールド)ロング・ロード 探偵・須賀大河 (ハヤカワ・ミステリワールド)感想
ロング・ロードは Wrong Road お話しの趣旨はそういうことなんだよ。弁護士を休業して探偵業に転じたのですよ。大学同期から探偵の依頼を受けた。巨大IT企業ZQの社長から依頼を受けた。車内に怪文書が出回っている。犯人を捜してほしい。社内の壁に紙が貼ってある。いずれも社長を糾弾する内容なのだ。犯人は社外ではないな、社内にいるな。さて、冷静になりましょう。この探偵に感情移入できるか、あまり応援できる人物ではないな。社長はどう、業界の偉人だそうだが、俗物だなぁ。周辺人物はどう、脇役だが愛すべき人物がサポート
読了日:11月12日 著者:堂場 瞬一


身近な鳥のすごい巣 (イースト新書Q)身近な鳥のすごい巣 (イースト新書Q)感想
著者は動物学者ではありません。画家・絵本作家、山の中に住んでいるから、鳥の巣をよく見つける。文章とイラストは自分でかく。図鑑画も自作のもの、イラストと図鑑画は別のものだが、どちらも達者なもの。動物学者なら、垂れる講釈は別のものだが、ここではひたすら鳥の巣について語っている。鳥類学者なら生態を語り、敵や餌について語るころだが、画家だから鳥の巣にだけ目が向いている。学者の立場では鳥の巣だけ語るのはあまりに片手落ちになりますよね。画家ならそれでオッケー、思う存分語り明かせるというもんです。はい、それでじゅうぶん
読了日:11月11日 著者:鈴木 まもる


ガチャガチャの経済学ガチャガチャの経済学感想
筆者は日本ガチャガチャ協会の代表理事。コロナ禍の中でもガチャガチャは成長しています。アメリカもガチャガチャはありますが、日本と違ってみすぼらしい。日本には100円玉500円玉の硬貨がありますが、アメリカにはない。25セント硬貨が最大で、1ドル硬貨さえ無いのだそうです。これではガチャガチャが成立しない。バンダイ、トミーが参入して以降は、一挙に刷新されました。「コップのフチ子」で業界が変わりました。企画もの、ウケ狙いものがマーケットを得たのです。ガチャガチャの中に欲しいものがあります。うまく出るとは限りません
読了日:11月10日 著者:小野尾 勝彦


宙わたる教室宙わたる教室感想
著者は理系の学者の出。定時制高校のことはどこで知ったんだろう。定時制高校の先生藤竹が科学部を作ろうとする。最初に岳人が釣れた。次にフィリピンの中年のパブのママアンジェラ、佳純はSFオタク、最後は老齢の長嶺さん、この三人で科学部を始めた。科学部のテーマは、火星にクレーターがある。隕石が衝突してクレーターが生まれるのだ。この火星のクレーターを地球で誕生させようとする実験なのだ。この実験結果を学会発表するのだ。学会とは、日本地球惑星科学連合大会、その中で高校生セッションで発表するのだ。結果、大成功。実話を基に、
読了日:11月07日 著者:伊与原 新


唐木田探偵社の物理的対応唐木田探偵社の物理的対応感想
探偵ものだと思うでしょ、大違い、毛ほどもかすっていません。茶色の板のような月が見えてくる時代のお話しです。化け物、夢魔、幽霊、が出てきて、人を襲います。政府は、警察・軍隊の代わりにアウトソーシングします。傭兵会社、警備会社、探偵社、なんでもよろし、外注します。このお話は、探偵社の社員のお話し。次々と化け物がわらわらと湧いてきます。それを退治するのだが、反撃される場合もある。武運拙く死んでいく場合もある。いえ、たいてい死んでいきます。出てくる化け物、トイレのはなこさん、爆走電車、Uターンばばぁ、などなど。。
読了日:11月06日 著者:似鳥 鶏


心眼心眼感想
片桐は所轄から警視庁本部に転勤になった。捜査共助課。見当たり捜査をするのだ。何百もの写真を覚えて雑踏で見当たり見つけるのだ。何ヶ月も、一年も成果が上がらない。凹みそうになる。課内に稲本警部補がいる。単独行動を許されている。それでいて、課内で一番の検挙数なのだ。やり口を知りたくて、稲本を追跡する。心眼で見ろ、と教わった。捜査一課の課長が変わった。見当たり捜査は効率が悪い。SSBS=防犯カメラ画像のほうがよっぽど効率が良い、という論旨を立てている。捜査一課長に反発して見当たりに励む。片桐は見当たりで殺人犯を見
読了日:11月05日 著者:相場 英雄


からさんの家 まひろの章からさんの家 まひろの章感想
主人公は神野まひろ、複雑な生い立ち、18歳。三原伽羅、ペンネームみはらから、文筆家、詩人、画家。72歳。まひろはからさんの家へ住み込みで、秘書・家政婦の仕事をすることになった。からさんの家の同居者は、他に三人。セリフはもちろん会話だが、地の文、ト書き相当部分も思いの丈を出して揺れ動く。小説の体をなしているが、エッセイでもあり、ストーリーを語ろうとする意識が薄い。起承転結なんてあったのかしら。時間がゆっくり流れている。これは童話かも。ここからどんなお話が紡ぎ出されると思いますか。ちょっと重いお話し。びっくり
読了日:11月02日 著者:小路幸也

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