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2024年2月29日 (木)

夜露がたり

「夜露がたり」砂原浩太朗 新潮社
著者には、武家ものの神山藩シリーズがありますが、全然趣が違います。
短編が8篇、6篇は長屋もの、2篇は商家ものです。
長屋ものはどれも最後は破滅します。貧困から脱出できません。
商家ものの一つは長屋育ち、育ちが尾を引いて最後は破滅すると暗示しています。
商家もののもう一つ、これは希望がある。
長屋育ちで、子ども仲間からは妾の子とからかわれいじめられて育った。
おっかさんが死んでおとっつぁんのところへ引き取られた。
嫁入りの話が成って、むこさんと顔見世の席が設けられた。
二人だけになった時、あんた、妾の子だそうだな。
絶望した。やけになったが、言ってる意味はそうじゃなかった。
どういう意味か。そこは読んでくれなきゃ。

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2024年2月28日 (水)

またまたブラウザをハイジャックされました

ネットニュースで相撲の記事を読んでいましたが、突然
[ウィンドウズが汚染されました、解除するには、これこれの電話番号に、あれやこれや]
こんな画面になって、どうにもなりません。
Ctrl+Alt+Delrte
この操作で電源マークを引き出して電源を切ったことが過去にあります。
今回は Ctrl+Alt+Delrte この操作が効きません。
しょうがない、右上の電源マークを押して、電源を切りました。
[あのぉ、勝手に電源を切ってはまずいのでは]
教科書的にはそうです。落雷で停電したことは何度もあります。それと同じなのでは----

時間をおいて、電源投入しました、何の異常もありません。セーフ。
ハイジャックされても、電話を架けてはいけません。

エロサイトでなくても、普通のニュースからでもハイジャックされるんですね。
普通のニュースサイトを装ったフェイクのニュースサイトだったんですね。
ニュースサイトのリンクを辿って深く潜り込んだらこうなりました。
わたしはこうしてハイジャックから脱出しました。

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2024年2月27日 (火)

ブレイク

「ブレイク」真山仁 角川書店
[ハゲタカ]と同じく、社会派小説です。
ハゲタカの登場するアカマ自動車がここにも登場します。残念ながら、鷲津政彦は出てきません。
本編に次々と取り上げる人物が移り変わって行きます。
誰が主人公なんだろう。もう半分過ぎたんだがね。
地熱発電がお話しのテーマなんですよ。
原子力・太陽光・風力発電はそれぞれ推進母体があるが、地熱発電の推進基盤は小さいのです。
パイプとドリルの業者と地質学者のコンビなんです。
温泉利権・国立公園から阻止されて、開発する適地がありません。
巨額の開発費用が嵩むので、財務省からは見放されております。
そこを突破して地熱発電を推進していこうというお話しです。
半分まで読んでまだ、開発側が主人公なのか、阻止する側が主人公なのかわかりません。
最後の50ページで突然熱が入ります。
ここまで冷静だった筆致が突然熱を帯びます。

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2024年2月26日 (月)

ゆるい の反対語は

かたい 四面四角だ 厳格だ。
soft hard と英語では言うのかなぁ。
でも、ただのソフトではないんだよねぇ。
人間臭さ、おかしみが加味されていないといかんのだよねぇ。

これの派生語で、ゆるキャラがあります。
ゆるキャラの反対語はありません。
あえて言うなら、普通のキャラ。
遊びがあるか、笑えるか、それがあるならゆるキャラ
そうでないならゆるキャラじゃない。
今回、オチはありません。そのまんま。

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2024年2月25日 (日)

サイレントクライシス

「サイレントクライシス」五十嵐貴久 PHP
警視庁品川桜署樋口志郎巡査長が主人公。
死体が発見された。
その捜査で奥多摩の山の中の会社を訪問した。
妹も警官で、たまたま同じ署で刑事、一緒に訪問した。
妹は自動車事故で殺された。山の中で何かを発見したものらしい。
志郎は取り調べ中、容疑者を殴って謹慎処分になった。
妹の知り合いに会った。
彼女の兄が梨緑国家民主主義共和国に拉致され、取り戻そうと法務省に入省したのだ。
謹慎中だが、妹の事件を捜査して、死体に出会った。
誰かに嵌められたみたい。直ちに指名手配されて警官全員が捜査している。
警視庁刑事部長の妻と子供が誘拐された。
樋口志郎を発見して逮捕するように要求された。
ここからが怒涛の展開です。山の中の会社は何かを企んでいる。
梨緑国家民主主義共和国とはあの国のことだな。
その企みを志郎は潰す。どのように?それは読まなきゃ。

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2024年2月24日 (土)

ブイブイ言わせる

ブイブイ言わせるの状態・状況は分かりますが
ほんとの語釈解釈はどうなんでしょうね。
ブイブイは相手が言うのかしら、自分が言っているのかしら。

テットリバヤク検索してみました。
これは笑える。面白いから検索してごらん。
一番笑ったのは、単車でブイブイ言わすこと、そんな単純な(大笑い)
自分でもなく他人でもなく、単車にブイブイ言わせるのかい。

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2024年2月23日 (金)

あの人は今 あの人の今

どこかのネットニュースで見た表現なんですがね
切り取り方が秀逸、キレ抜群ですね。

あの人は今⇔うんうん、この頃見ないよねぇ
あの人の今⇔低評価していた原石が意外にも

秀逸なので、引き返して原典を探りました。
【恥を知れ、恥を!】安芸高田市長、議会での古参議員との激しい対立を公開して話題 結果的に財政を潤わせる見事な手腕
https://news.yahoo.co.jp/articles/8599cb3dbb232a72b4f74d886d2393fd36a68408

野原広子さん、オバ記者と冠ネームで名乗っているそうです。
[あの人は今 あの人の今] 野原さんのオリジナルか二次使用かは知りませんが
キレのある表現なので、書き留めておきます。

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2024年2月22日 (木)

一夜 隠蔽捜査10

「一夜 隠蔽捜査10」今野敏 新潮社
小説家北上輝記が誘拐された。
話しがあると小説家梅林賢が捜査本部に押しかけて来た。
東京でも殺人事件があった。被害者は元小説家だった。
竜崎(神奈川県警刑事部長)の家庭では息子が東大をやめたいと言い出した。
これ全部、巻末でカタがつきます。
題名の一夜、時間を暗示しているのじゃない、場所を示す暗喩なのだ。
竜崎は高級官僚に違いないのだが、現場を見る目を持っている。
毎度おなじみ竜崎伸也、いつもの通りの竜崎伸也で、期待通りの働きを見せてくれます。
官僚としての経世済民はまだ先になりそうです。いつかは護民官の道を極めるのでしょうね。

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2024年2月21日 (水)

十三夜の焔(ほむら)

「十三夜の焔(ほむら)」月村良衛 集英社
若い頃の幣原喬十郎は盗賊の千吉を見た。
喬十郎は御先手組弓組のお頭の家の長男なのだ。
成長して、父の跡を継いでお頭に就いた。
勘定方に不審の点あり、両替商銀字屋を訪ねた。
主人の利兵衛は盗賊の千吉だった。
利兵衛が手を回したか、喬十郎は佐渡奉行所に転任を命じられた。
長の年月を経て江戸に戻り、若年寄配下の御目付に任じられた。
ここまでが話半分、この後は火盗改の長谷川平蔵が出たり、若い頃の遠山金四郎が出たり
残りの話半分が、まぁ、燃えさかること。面白くなります。

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2024年2月20日 (火)

左右田に悪役は似合わない

「左右田に悪役は似合わない」遠藤彩見 新潮社
左右田始はもう50歳の脇役俳優、短い尺しか出番がない。
[消えもの]=消えものに印象をさらわれる女優が消えものを憎む=
[ライト]=打ち上げのパーティで天井のシャンデリアが消えてしまった=
[ステージママ]=他人にはステージママに見えるだろうが、内心は=
[きっかけ]=演劇の衣装合わせは修羅場になりそう、そこを左右田が=
[雲がくれ]=主演女優が雲隠れした、そこを救ったのは又もや左右田始=
[エピローグ]=あ、そう、題名の意味はそういうことだったの=
著者の出身はテレビドラマのライターです。
業界の常識や裏話がちりばめられています。
そうかい、俳優女優はこのように威張り、脇役端役俳優はこうなるのかい。
だけど、左右田始はちょっと違うんだよね。

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2024年2月19日 (月)

成瀬は信じた道を行く

「成瀬は信じた道を行く」宮島未奈 新潮社
[成瀬は天下を取りにいく]のシリーズです。
[ときめきっ子タイム]=成瀬あかりは小学生のファンを得た=
[成瀬慶彦の憂鬱]=成瀬は京大理学部に合格した、父親には憂鬱なことが=
[やめたいクレーマー]=成瀬はスーパーでアルバイトしている、万引犯事件=
[コンビーフはうまい]=春瀬はびわ湖大津観光大使に就任した=
[探さないでください]=成瀬家出か、周辺の脇役全員出動=
随所でクスっと笑えます。著者の小説は、成瀬のシリーズしか知りませんが、このようなノリで書いてあるのでしょうか。
成瀬あかりは掘り尽くした観がありますね。小学生の弟子で北川みらいの視点で第二シリーズを書くのはどうだろうか。

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2024年2月18日 (日)

副幹事長 幹事長代理 幹事長代行

この中で誰が一番エライのでしょうね。
ワシをこんな役職で処遇するのか、と怒るのでしょうかね。
それぞれが絶妙な役職だと納得するのでしょうかね。
幹事長席 幹事長心得 こんな役職がもしもあったら
明らかに格下ですかね。
幹事長室長、エラクないだろうが、実は、エライのかもしれない。
迷いますよね。無視できない。

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2024年2月17日 (土)

戦国の教科書

「戦国の教科書」著者多数 講談社
1限目 [下剋上・軍司]一時の主=黒田官兵衛・長政= 矢野隆
2限目 [合戦の作法]又左の首取り=前田又左衛門= 木下昌輝
3限目 [海賊]悪童たちの海=倭寇の雑兵= 天野純希
4限目 [戦国大名と家臣]鈴籾の子ら=越後上杉家に反乱= 武川佑
5限目 [宗教・文化[蠅]=太閤の方広寺・地震で崩壊= 沢田瞳子
6限目 [武将の死に際]生滅の流儀=松永久秀= 今村翔吾
ブックガイド 作品リスト=解説は、歴史学者寄りではなく文芸評論家寄り= 末國善己
表紙・裏表紙のイラストが秀逸。
老成の作家ではなく、新進の作家を起用した編集者の勝利、解説も含め面白かった。

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2024年2月16日 (金)

旅立ち寿ぎ申し候

「旅立ち寿ぎ申し候」永井紗耶子 小学館
日本橋の紙問屋永岡屋に勘七は小僧から入って手代にまで昇進した。
時は幕末、伊井大老の行列が襲撃されて大老の首が取られるのを目撃した。
働きが見込まれて養子となった。若旦那となったのだ。
小諸藩にだまされて二千両の借財を負った。
幕府は大政奉還して新政府の世となった。
ものの流れは途絶えて、老舗名店も破綻して店を閉ざす。
打ち壊しや薩摩盗の襲撃も乗り切った。
横浜に前途がある。
旅立ち寿ぎ申し候、題名にあるように、どこかへ旅立つのだろうなぁ。
違います。意表を突かれる結末が待っています。そこは自分で読んでね。
永岡屋勘七は見事に時世を乗り切りました。
[木挽町の仇討ち]で直木賞を獲得しましたが、これは12年前の出版です。
当時から直木賞作家の片鱗は明らかです。
ストーリーテリングの名手です。


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2024年2月15日 (木)

読むのに一番迷う苗字は

それはね、東
あずま と読むのか、ひがし と読むのか
判断に迷います。
[あずま と読むのか、ひがし と読むのか]で検索してみました。
ネタがいっぱいあって、暇つぶしに事欠きません。

全国では「ひがし」読みが57%、「あずま」読みが43%
と検索にはありますが、ほんとかなぁ。
根拠なく言うてるだけかもしれないので、保留にしておきます。

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2024年2月14日 (水)

予幻

「予幻」大沢在昌 徳間書店
ボディガード・キリのシリーズです。
依頼者は睦月と言う名の老人、フィクサー。
ボディガードの対象は岡崎紅火、日中ハーフの子で、父は白中峰、アナリストで会員レポートを発行している。
当たる。分析どころか予言ほどに当たる。
今は行方不明、中国当局にさらわれたと推測できる。
将来一年分のレポート原稿を岡崎紅火が持っているらしい。
中国安全部、CIA、MI6、から付け狙われている。そのためのボディガードなのだ。
週刊アサヒ芸能連載、掲載メディアの色味に沿ったお話しの展開になっている。
[獣眼][爆身]ボディガード・キリのシリーズの既刊作品がこれだ。

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2024年2月13日 (火)

清少納言 あれ そのように読むのかい?

なんとなく清少/納言と耳馴染んでいました。
NHKの大河ドラマで、紫式部と清少納言が始めて出会うシーンで
清/少納言とナレーションが語ります。
清原姓で、官職は少納言ということで、清/少納言がふさわしいのだそうです。

ごっつ新鮮
清少/納言だと思い込んでいたのが、清/少納言だと切り替わりました。
4音+3音が2音+5音と変わりました。
こっちが世間標準なんですねぇ。

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2024年2月12日 (月)

たにんごと、ひとごと

他人事と書いてどう読むか、ということなんですがね。
たにんごと ひとごと

たにんごと=他人事 の反対は、じぶんごと=自分事 でしょうね。
ひとごと=他人事 の反対は、わがこと=我が事 でしょうね。

うん、それで、それがどうしたの。
いや、なんでもない、ちょっと書いてみただけ。

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2024年2月11日 (日)

商う狼 江戸商人杉本茂十郎

「商う狼 江戸商人杉本茂十郎」永井紗耶子 新潮文庫
ひとは毛充狼と呼ぶ。杉本茂十郎のことなのだ。
もとは甲斐の百姓の出で飛脚問屋の婿に奉公人から入り、三橋会所の頭取になり、江戸商人の首座に登ったのだ。
始まりは永代橋が落ちたこと、深川八幡の祭礼の折り、あまりの混雑に橋が倒壊したのだ。
当時、杉本茂十郎は大阪屋成兵衛と名乗っていた。茂兵衛の妻も長男も絶命した。
橋を再建しようと奔走し、幕府に頼らず町民の資力だけで再建した。
茂兵衛は大阪屋を血筋のものに返し、大阪屋を出た。
これからは杉本茂十郎と名乗ることにした。
三橋会所頭取、十組問屋頭取、町年寄次席に就任している。
駆け上がるのはここまで、これからは抵抗が増してくる。
それを語るのがこの本の勘所です。
実に痛快な人物だ。これまで小説に書いてあるのをわたしは読んだことがない。他にもいくつかあるそうなのです。
この本が最初。
商人で、幕府に協力し、楯突いた人物がいたんですねぇ。

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2024年2月10日 (土)

おおて おうて

おおてと入力すると、大手と出てきます。
おうてと入力すると、王手と出てきます。

宝塚を出そうとして
takarazuka と入れると、宝塚は出てきません。
takaraduka と入れると、宝塚が出てきます。

日本語はそのように出来ているのです。
戦後の文部省国語審議会がこのように決めました。
文部科学省に変わっても、その見解は維持しています。
人それぞれに日本語があって、しゃべるのは自由、話すのは自由。
話し言葉を書き言葉に書き留めるとき、当時の文部省は基準を設けます。
基準から外れると、言葉を書き留めることができません。

わしの自由を制限するのか、わしの日本語は間違っているのか。
はい、そうです。制限します、間違っています。

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2024年2月 9日 (金)

あなたのご希望の条件は

「あなたのご希望の条件は」瀧羽麻子 祥伝社
転職エージェントのお話しです。
主人公は千葉香澄。
似たようなお話しに、額賀澪の[転職の魔王様][転職の魔王様2.0]があります。
こっちの転職エージェントは業界最大手、そっちは業界二三流です。
転職のケーススタディ、ま、いろいろあるもんです。
求職者の悩み、喜びを書いていますが
同時に、キャリアアドバイザー香澄の悩み、喜びも書いています。
最後、あっと驚く逆転の申し込みが来ます。
それは何か、ここには書けない、書いちゃいけない。
自分で読んでね。
どれも明るい未来のお話しで、落ち込んだ時に読んだらええ本です。
読後感極めて良し。

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2024年2月 8日 (木)

きらんと風月

きらんとは、栗杖亭鬼卵。
風月とは、老中松平定信、今は隠居して、楽翁、風月翁と名乗っている。
その定信、東海道を隠居歩きして、暇に任せて鬼卵に会いに行った。
お話しは鬼卵の若い頃に遡る。
鬼卵は17歳、伊奈文吾と名乗り、河内の代官所の陣屋に勤めている。
文人墨客の仲間入りを目指して狂歌師・栗柯亭木端に入門した。
栗杖亭鬼卵と名前をもらった。
狭山藩でお家騒動があった。
栗一門の門人が斬首された。
鬼卵は憤慨して、失政録と命名して本を刷った。秘密出版なのだ。
三河の吉田に行き、東海道の各地を転々、年取って、今は掛川の町はずれにいる。
文人墨客仲間でも高名になった。
表稼業はたばこやを営んでいる。
そこへ松平定信、風月翁が訪ねたのだ。
自身の評判を訊ねて、鬼卵は遠慮なくくさす。
松平定信と知ってか知らずか、はっきりとものをいう。
そういうお話しなのです。

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2024年2月 7日 (水)

茶殻 籾殻

ちゃがら もみがら と読みます。
茶も穀物も、中身が重要です。
中身の重要な部分を出して、抜け殻の状態です。
ごみじゃん、不要物じゃん。
これに名前を与えるかね。
与えるんですよ、茶殻 籾殻 ちゃんと名前があるんです。
ごみじゃないんですよ、ちゃんと再利用するのです。

中国でもそう呼ぶのかなぁ、この漢字を使うのかなぁ。日本だけなのかなぁ。
些細なことですが、気になるなぁ。

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2024年2月 6日 (火)

今さら聞けない自転車の空気入れ

わたしの自転車の空気入れの購入歴は
1、台湾産の比較的高価なヤツ
2、国産のメーカー品
  どっちも、どうもイマイチ使い勝手が悪い
3、ホームセンターで売ってる普及品、OEM品で、大手メーカーの名前で売っているもの
  これが一番使い易い
  それでも、時には、空気を入れる途中でプッとバルブから吐き出すんですよ
4、ホームセンターでまた買いました、普及品、3本目と大差ない空気入れ

はた、と気が付きました、空気入れはこのように使うのだ、4本目で使い方が分かったぞ
ホイールのバルブに空気入れの先端を差し入れます
ここからが大事
さらに2ミリ3ミリ押し込みます
これでレバーを上げれば、しっかりとバルブと空気入れが結び付いています
押し込まないままなら、固定出来てなくてクルクルとバルブを軸に円運動しています

こんなこと、ガイドブック、ネットの検索には書いていません
親指を押せば入るんです、さらに2ミリ3ミリ押し込んでみましょう
コロンブスの卵とはこういうことか、の発見でした

ひょっとして、みなさんのはこんな仕掛けではない、かもしれません
人それぞれ、違いは別々ですからね

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2024年2月 5日 (月)

マリスアングル

「マリスアングル」誉田哲也 光文社
警視庁捜査一課姫川玲子警部補の班に魚住久枝巡査部長が配属されてきた。
姫川は35歳、魚住は45歳、新しい関係が生まれる。
魚住久枝は[ドルチェ][ドンナ・ビアンカ]のヒロインです。
死体が見つかった。頭部を鈍器で潰された死体だ。
近くで監禁された人がいて、両者の関係が推測される。
監禁された人物は朝陽新聞の取締役、オーナーの一族だ。暗に、朝日新聞とほのめかしている。
彼は、従軍慰安婦を記事にして煽り、火のないところに火をつけた人物なのだ。
在日朝鮮人、帰化した元在日朝鮮人がいる。
彼らの社会に火をつけ煽ったのはそいつなのだ。
その行為をアングルを付けると称し、居直っている。
事件解決の打ち上げの日、会議室の飲み会から離れて、姫川と魚住は屋上に向かう。
二人だけで打ち上げをした。

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2024年2月 4日 (日)

真田の具足師

「真田の具足師」武川佑 PHP
筆致は講釈師の口調、息遣い、著者の年齢は40代だが、昭和の作家の臭いがする。
奈良の具足師の一門、岩井屋に与左衛門がいる。
徳川家康に詫びに行く。
小牧長久手の戦で流れ弾が家康に当たった。怪我をした。
悪い具足を作ったと詫びねばならね。誰かが詫びねば岩井屋に傷がつく。
家康は侘びを受け入れ、真田家のもとで具足を作るように命じた。
一緒に女房を当てがったが、それは忍びで見張るためだった。
真田の城下・上田で具足師として名が挙がるようになった。
磔になった夫婦者の孤児を引き取った。
赤児という名前、その子に具足師の技を教えた。
真田昌幸には長男真田信幸と次男真田信繁がいる。長男信幸は徳川に付き、次男信繁は豊臣に付いた。
成り行きで、与左衛門は信繁に付き、赤児は岩井与左衛門を襲名して徳川に付いた。

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2024年2月 3日 (土)

にがつはにげる さんがつはさる

二月は逃げる 三月は去る

韻を踏んで続くんです
一月はどうだったかな

いちがつはいぬる

いぬる だがねぇ
いぬるとは方言じゃないのかな、全国共通かしら

一月は往ぬる

古語に往ぬるとありました

納得の行かない方は、行く、と言い換えるそうです

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2024年2月 2日 (金)

商い同心 人情そろばん御用帖

「商い同心 人情そろばん御用帖」梶よう子 実業之日本社
前作に、商い同心お調べ帖 宝の山 がある。
澤本神人(さわもとじんにん)北町奉行所諸色調掛同心。
以前は常町廻だったが、顔が濃い、ということで諸色調掛へとお役替えを命じられた。
仕事は、物価の調べ、無届の出版物の摘発、などがその仕事。
庄太を使っているが、自分の雇いではない、町名主の小者なのだ。
町名主も諸色の調べを仰せつかっているので、融通を付けているのだ。
消費者庁、公正取引委員会、保健所、警視庁捜査2課のような仕事をしている。
捕り物には出ない。そこは常町廻の仕事なのだ。
成り行きで、小姓頭番頭跡部良弼と知り合い、跡部と懇意の北町奉行鍋島にも呼び出される。
[女易者][母子像][御種人参][口入れ屋][落とし穴][五方大損]

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2024年2月 1日 (木)

1月に読んだ本

1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4895
ナイス数:148

交渉人・遠野麻衣子 ゼロ交渉人・遠野麻衣子 ゼロ感想
交渉人・遠野麻衣子が誕生する篇です。石田警視は犯人との交渉人を引き受けている。組織だって行おうと警視庁内部で8人が選抜された。研修が始まる。任に非ずと一人、さらに二人と退室が命じられた。石田警視としても、研修を主宰すると同時に捜査の現業もある。世田谷グループの特殊詐欺が大詰めに差し掛かっている。特殊詐欺から資産家を狙っての強盗犯に変質しつつある。常に水揚げを上げないと傘下の受け子などのグループが四散してしまうのだ。次の犯行は間近い。研修中の交渉人候補を捜査に投入することにした。ここから中締めを掴み、親玉に
読了日:01月30日 著者:五十嵐 貴久


SUPERサイエンス 縄文時代驚異の科学SUPERサイエンス 縄文時代驚異の科学感想
へぇ、そうかい、それはびっくりした、そういうことはありません。著者は名古屋工業大学名誉教授、有機化学を主に研究してきました。縄文時代とどこに接点があるんでしょうかね。出版社と名誉教授との人間関係からの冠なんでしょうね。各章を分担して執筆したのは、おそらく、大学院の助教研究員クラス、または、各地の教育委員会の学芸員若手クラスなんでしょうね。本の体裁は、ムック(マガジン+ブック)の小型版となっています。それぞれの章はまとまっていますが、これは発見だ、大したものなんだ、との肉声は聞こえてきません。
読了日:01月28日 著者:齋藤勝裕


はじめから国宝、なんてないのだ。  感性をひらいて日本美術を鑑賞するはじめから国宝、なんてないのだ。  感性をひらいて日本美術を鑑賞する感想
デジタル復元師と名乗っている。芸大を出て、大手出版社に入社した。そこからはデジタルの道に進む。後に会社を創り、小林美術科学の社長。古美術が色褪せなどで劣化するのを誕生当時の作品などに復元させている。もちろん現物を復元させるのではなく、レプリカを作成している。著者の提唱「当時の色彩を当時の人々と同じような環境で鑑賞する」明るいライトではなく、ろうそくの光で鑑賞すること。六曲二双の屏風なら、屏風を立てて身の回りに巡らせて鑑賞する。これを、国宝をべたべたさわろう、と提唱している。もちろん、心得を説いているわけで
読了日:01月27日 著者:小林泰三


東家の四兄弟東家の四兄弟感想
東はあずまと読みます。長男朔太郎、九州大学の理系の助手。次男真二郎、父の跡を継いで易者。三男勇三郎、倉庫会社で働いている。四男恭史郎、大学生水商売でアルバイト。父は易の世界ではそこそこの権威、崇拝者は多い。筆致が淡々としているので、血沸き肉躍る感じではなく、遠くから眺めながら小説を読んでいる感じ。なんにも事件がないわけじゃないですよ。三男は上司が交代してストレスが高じて、九州の長男のところに行ったり。父親が歩道橋の階段から落ちて入院したり。事件はあります。でも全般に日常茶飯事じゃん。平和な一家のくらしが続
読了日:01月26日 著者:瀧羽麻子


名探偵外来 泌尿器科医の事件簿名探偵外来 泌尿器科医の事件簿感想
泌尿器科医鮎川 MSW(Medical Social Worker)忍 看護師長大神 中編4篇なんですが、この三人が活躍します。泌尿器科医は同窓会でもチンコ医者と軽んじられる。MSWとは医療資格ではない、病院サポート業務。師長はヤングの頃、暴走族の総長だった。その片鱗が今でもチラチラする。[僕の体には呼べない一部がある]ネットで嘘を教える医者。[膀胱彷徨]教育ママ過ぎて息子にストレスを与える。[或る崇拝者の最後]チンコが腐る、怖くて途中で読むのを放棄しました。[予算の都合で死ね]ユウチューバーが病院を襲撃
読了日:01月24日 著者:似鳥 鶏


三河雑兵心得 【十三】-奥州仁義 (双葉文庫 い 56-14)三河雑兵心得 【十三】-奥州仁義 (双葉文庫 い 56-14)感想
茂兵衛、苦労の末、三千石の領地を得た。駿府の城から江戸へと茂兵衛も引越しせにゃならん。秀吉が天下総無事令を発した。東北の奥で一揆が起きた。その鎮撫を命じられた。茂兵衛よ、お前が行ってくれ。ただし、奥州の国衆に恨みを残すな。ほどほどに戦ってお茶を濁せ。とてもとても、カタチだけの戦などでき申さぬ。精一杯戦わねばこっちが危ない。なんとか鎮撫に成功しました。もうこの先、戦は関ケ原、大阪冬の陣夏の陣しか残っていません。小牧長久手の戦いから6巻を経ています。歴史の大通りから離れた裏通り・横町の戦いばかりに参戦していま
読了日:01月21日 著者:井原 忠政


国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック感想
記憶にございません 遺憾である 真摯に受け止める 不徳の致すところ 誤解を招いたとすれば問題だ 批判にはあたらない 仮定の話にはお答えできない 詳細は承知していない お答えを差し控えさせていただきます 丁寧に説明していきたい あってはならないこと 列挙するのをもうやめます。著者の職業は放送作家で、政治関係者ではありません。フレーズの一つ一つについて食い下がって掘り込んでいます。でも、政治家のぬけぬけと吐くフレーズに接すると、伝わってくるものはあります。本気で読めば腹が立ちますが、肩のちからを抜いて読んでい
読了日:01月19日 著者:藤井 青銅


すべての神様の十月 (PHP文芸文庫)すべての神様の十月 (PHP文芸文庫)感想
神様にも二種類あって、表通りの神様と裏通りの神様があります。[幸せな死神][貧乏神の災難][疫病神が微笑む][動かない道祖神][ひとりの九十九神][福の神の幸せ]短編集です。どの篇も、どこかの人間が神様に出会うお話しです。助けてもらうお話しです。死神だって貧乏神だって疫病神だって助けてくれます。それはね、小路幸也が物語を書くから。小路幸也はハッピーエンドのお話しだけ書きます。この本には書いていないけどね、すべての神様の十月とは神無月のことです。出雲においては神在月のことです。ここの神々は出雲に招かれるかな
読了日:01月18日 著者:小路 幸也


プリンシパルプリンシパル感想
終戦に、ヤクザの水嶽(みたけ)本家の親分、水嶽玄太は亡くなった。水嶽商事(株)と表の看板は掲げている。水嶽綾女は女学校教師の身分だが、水嶽商事(株)の会長兼社長を引き受けることになった。長兄の水嶽鱗太郎がシベリアから復員するまで預かろう。戦後のヤクザは水嶽商事が席巻した。GHQとも結んだ。公設市場=マーケットを作り、競輪・競艇を始めて実権を握った。長兄の水嶽鱗太郎が復員して、会長兼社長に就任した。ヘタという声が上がって、鱗太郎が綾女を襲撃し、返り討ちになった。プリンシパルとは主役、表紙にはバレーの主役の絵
読了日:01月17日 著者:長浦 京


月夜に溺れる (光文社文庫 な 52-1)月夜に溺れる (光文社文庫 な 52-1)感想
わたしは真下霧生、神奈川県警本部の生安にいる。離婚二回、それぞれの夫との間に一人づつの子供がいる。どっちの夫も警部。遊佐龍太、伊地知知明。イケメンに弱いのだ、多情な女なのだ。登場人物は上手に作り込まれているんですよ。見取り図・間取り図・地図が登場する。密室ものが好きですねぇ。松本清張以前以後の、探偵小説から推理小説へ、その動きから逆行していませんか。警察側のキャラ建ては成功しています。犯人側のキャラがいまいち迫ってこない。首題の事件、話しの起こりは援助交際ですよねぇ。そこから始まって、殺しに至った、そんな
読了日:01月14日 著者:長沢樹


互換性の王子互換性の王子感想
清涼飲料乳酸菌業界の巨頭の会社は東京ラクト。東京ラクトを退社した志賀英雄は乳酸菌の会社を興した、シガピオという会社。息子に成功(なるとし)がいる。気が付くと別荘の地下室に幽閉されていた。半年後に解放された。会社に帰ると、異母兄の実行(さねゆき)が事業部長のポストに座っていた。一度は辞めたんだからと、平社員で再雇用され、営業の一員として働くことになった。奮闘努力の成果で課長職を勝ち取った。成果を挙げて、部長にまで昇進した。成功と実行の仲は、心を開いたり閉ざしたり、定かではない。この後、東京ラクトとの社運を賭
読了日:01月11日 著者:雫井 脩介


ダークナンバー (ハヤカワ文庫JA)ダークナンバー (ハヤカワ文庫JA)感想
ひったくり事件、放火事件への警察の捜査があります。分析センターの女性警部が主人公です。埼玉県警と警視庁に跨って彼女の指摘によって動きます。一方、東都テレビに上昇志向の強い女性ディレクターがいる。女性警部と中学の同級生です。タイアップを申し込みます。それぞれのネタとヒキを提供し合う。お互いのデータを照合すると、中国からの密航者が浮かび上がってきます。それはダークナンバー=黒孩子を意味するのだ。警察での生き方・過ごし方は警察小説でよく見ているでしょう。テレビ局での生き方・過ごし方は読んだことがない。こんな風に
読了日:01月09日 著者:長沢樹


消失グラデーション (角川文庫)消失グラデーション (角川文庫)感想
探偵小説で密室トリックものなんですよ。屋上から飛び降りた女子高生が消えてしまった。舞台は男子バスケット部・女子バスケット部。バスケットの試合や練習に紙幅を割いているが、へぇ、バスケットとはそういうものなのか。ホームズ役が放送部員なんですよ。ワトソン役にバスケット部員を従えて神出鬼没する。ジェンダー問題を問うているわけです。ネタバレになるから伏せておこうと思ったが、メインテーマがこれなので隠すわけにはいかない。読み終わって、背負い投げを食らった気分、そういう風に持っていくかい。すごい未消化のものが残ります。
読了日:01月05日 著者:長沢 樹


ナカスイ!海なし県の海洋実習ナカスイ!海なし県の海洋実習感想
前作からのヒロイントリオ、鈴木さくら、芳村小百合、大和かさね、2年生になりました。転校生がいて、野原麻里乃、埼玉県から転校してきたのだ。両親はこっちでカフェを開く。一緒に来ざるを得ないのだ。今回のイベントは、某デパートでの催事売り場での水産品の加工品対決、どこが一番になるか。実はそれぞれの家庭で家計事情が悪くなってきている。下宿を中止しなきゃならなかったり、店を畳んで県外に出て行かねばならなかったり。売り上げ一位を賭けて、本気でやらなければならないのだ。鈴木さくら、恋します。那賀湊海洋高校の関清斗なのだ。
読了日:01月04日 著者:村崎なぎこ


ナカスイ!海なし県の水産高校ナカスイ!海なし県の水産高校感想
実在するのは馬頭高校水産科、これを那珂川水産高校に変更した。那賀川も実在するし、近隣の高校も実名ででている。新入生に女子が三人いる、わたし=宇都宮から来た鈴木さくら、平凡な中間くらいの女子です。東京から来た芳村小百合=存在感の薄い子。大和かさね=ギャルを目指してアニメばっかり見ている。かさねの家は民宿で、女子高生二人は下宿、もう一人は下宿先の子。[ご当地おいしい!甲子園]に出場して、予選を戦い本戦を戦うわけです。著者はブロガーから出発しています。ブログによくある、くすぐり、謎かけ、いじりを多発させています
読了日:01月03日 著者:村崎なぎこ

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