夜露がたり
「夜露がたり」砂原浩太朗 新潮社
著者には、武家ものの神山藩シリーズがありますが、全然趣が違います。
短編が8篇、6篇は長屋もの、2篇は商家ものです。
長屋ものはどれも最後は破滅します。貧困から脱出できません。
商家ものの一つは長屋育ち、育ちが尾を引いて最後は破滅すると暗示しています。
商家もののもう一つ、これは希望がある。
長屋育ちで、子ども仲間からは妾の子とからかわれいじめられて育った。
おっかさんが死んでおとっつぁんのところへ引き取られた。
嫁入りの話が成って、むこさんと顔見世の席が設けられた。
二人だけになった時、あんた、妾の子だそうだな。
絶望した。やけになったが、言ってる意味はそうじゃなかった。
どういう意味か。そこは読んでくれなきゃ。
« またまたブラウザをハイジャックされました | トップページ | 2月に読んだ本 »
コメント