江戸の夢びらき
「江戸の夢びらき」松井今朝子 文芸春秋
江戸の芝居町に一人の男の子が生まれた。
真っ赤な姿で生まれてきた、と海老蔵と名付けられた。
顔立ちがよろしいと役者になった。
市川段十郎と名付けられた。
のちに、市川團十郎と名前を改めた。
市川團十郎が売れ出して、大名題になる。
荒事という芸風を生み出して当たりを取る。
恨まれて団十郎が横死して、息子が二代目團十郎を襲名し、苦労の末、大名題の地位を確立する。
顔の隈取は二代目の工夫から生まれ出たものです。
語り口が痛快なんですよ。
会話ではなく、地の文が講談の語りさながら、目は字を追っているのだが、口でもつぶやいてリズムを取っております。
そんなこんなで、なかなかページが進まない。これはほめているのだよ。
いやぁ、面白い。
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