ゆうびんの父
「ゆうびんの父」門井慶喜 幻冬舎
ご存じ前島密の物語です。
さぞかし湯便事業の立ち上げからとうとうと語る、と思うでしょ。
世に出るのが遅い。
550ページの分厚い本ですが、明治政府に出仕するのが391ページ。
7割ほどのマクラがあって、3割の本編があるのです。
産まれた名前は上野房五郎、武士の家に生まれたが、父親が亡くなって、今は百姓の身分です。
運良くも漢籍を学び、長崎に留学して、オランダ語から英語に転じて語学を身に着けます。
幕末の幕末、御家人の末期養子となって、前島房五郎と名乗る。
のち、前島密と名前を改める。
明治政府に出仕してからは、怒涛の勢いで働き始める。
郵便を基礎から作り上げたのは前島密の功績です。
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