本のエンドロール
「本のエンドロール」安藤祐介 講談社
慶談社の子会社で印刷会社の豊澄印刷の社員のお話し。
浦本はロマンチスト、印刷会社はメーカーですと言い切る。
先輩の仲井戸はリアリスト、注文された仕様をきっちり果たすだけです。
二人とも営業、ただし、受けた仕事をそのま流すと現場にシワが寄る。
印刷職人もギリギリの納期で回している。
慶談社の事情も語られるし、小説作家の事情も語られる。
印刷会社の内情がこれほどルル細かく語られることは空前絶後だろうな。
映画ならエンドロールにスタッフの細々が流れるでしょう。
この本では異色、巻末に、実際の印刷会社は豊国印刷(株)
印刷に関わった職人全員の名前が書いてあります。
運送事務、運送会社まで列挙してある。
本のエンドロールそのものだなぁ。
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