「惣十郎浮世始末」木内昇 中央公論新社
木内昇はきうちのぼりと読みます。女流作家です。
服部惣十郎は北町奉行所の常町廻同心、妻郁が死んでから何年か経つ。
薬種問屋興済堂が火事で焼け、焼け跡に主人と番頭の死体があった。
赤根という医者が絡んでいることがわかった。
全編、赤根、別名平埜という男を探すのが通しのテーマなのだ。
インチキお札売り、間違い逮捕の真犯人を突き止める、などの別件も片付ける。
もう一つのテーマは種痘、疱瘡の対抗策は種痘しかないのだ。
その種痘に絡んでの漢方医と蘭方医の争い、種痘の術式の一番乗りの争い。
果ては、幕閣老中の政権争い、そんなものを背景に進んで行きます。



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