オリンピックを殺す日
「オリンピックを殺す日」堂場瞬一 文芸春秋
語り手は東日スポーツのベテラン記者宮間、話しを繋いでいく役割なのだ。
次のオリンピックが某都市で行われるのだが、近い日程でぶつけてくるスポーツイベントがあるらしい。
現役を引退したトップアスリートで作るSHQ(SportsHedQuarters)と巨大IT企業ネイピアが、新しいワールドスポーツ大会「ザ・ゲーム」を開催するらしい。
趣旨は、スポーツマンの間でオリンピックに違和感を抱くようになったこと。
オリンピックはスポーツ貴族にリベートの金が乱れ飛び、広告代理店が運営を握り、テレビネットワークの買い取りにひれ伏している。
無観客で、テレビ放送なく、インタビューなく行われるイベントなのだ。
インターネットで動画を提供する。見るのはそれに限られる。
マスコミも会場内に入ることなく、一般人と同じ視点で見ることになる。
宮間は探る。スポーツOBの伝手を探り、アメリカのSHQ、ネイピアに接触し、次第に真相に近づいてくる。
オリンピック側はどうするか。
それは全く書いてない。
第1回のザ・ゲームは好評のうちに幕を閉じた。
ほんとにオリンピック側はどうするのでしょうね。
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