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2024年9月11日 (水)

一場の夢と消え


「一場の夢と消え」松井今朝子 文芸春秋
近松門左衛門の一代記です。
京で公家侍の家に生まれ、武士になれずに京の芝居町でうろつき、芝居の物書きで名前を売り出す。
浄瑠璃の詞章、歌舞伎の筋書き、次第に名を挙げて行く。
京では坂田藤十郎一座の座付き作者としてあり、大阪では竹本座の人形浄瑠璃に携わる。
曽根崎心中で大当たりした。
京の興行主は竹屋庄兵衛、竹庄。大阪の興行主は竹田出雲。
近松門左衛門と名乗ったのは、京の近松寺で寺男をしていたことがあるからで、門左衛門とはどこから引いてきたのやら。
大阪に出て、曽根崎心中、国性爺合戦、心中天網島、女殺油地獄、これらはエポックメイキングな出し物として、小説に書き込んであります。
坂田藤十郎、市川團十郎、片岡仁左衛門、はるか先祖の名跡が出てきています。
書かれている時代は、徳川綱吉から吉宗の時代、赤穂47士の話題から緊縮が過ぎて興行受難の時代まで。

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