2月に読んだ本
2月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2535
ナイス数:111Y字路はなぜ生まれるのか?の感想
写真が豊富で、数多くのY字路を見ることができます。京都・東京だけでなく、地方都市のY字路もコレクションしてあります。94ページの街道系Y字路、ブラタモリで登場したY字路です。放送は去年の11月2日、東海道五十七次のタイトルで出ていました。この本の出版は去年の10月、テレビロケには間に合っていないでしょう。こののY字路は髭茶屋追分、昔から有名だから、使うと決めたものでしょうね。街道系Y字路、地形系Y字路、開発系Y字路、グリッド系Y字路、意味はここでは詳説しません。第6章Y字路とは何か、ここになぜの答えがあり
読了日:02月24日 著者:重永瞬
昇華 機捜235の感想
機捜とは機動捜査隊、黒パト、私服で刑事部に所属する。法務大臣にSNSで暗殺するとの脅迫があった。折しも解散で選挙直前なのだ。機捜235号は高丸と縞長が乗務する。機捜231号も参加する。法務大臣の選挙区は埼玉県川越市周辺だ。埼玉県警と合同で操作することになった。231号に乗務する大久保美乃里巡査、特技があって、するすると関係者の証言を聞きだしてしまう。大久保は選挙事務所に入って、大臣に密着して警護することになった。その大久保が誘拐された。「機捜235」「機捜235 石礫」に続くシリーズ3作目。同様に痛快な展
読了日:02月22日 著者:今野敏
本願寺はなぜ東西に分裂したのか (扶桑社BOOKS新書)の感想
教団には派閥争いがあるでしょう。分裂することもよくあることだ。そんなことより、わたしの知りたいのは、NTT西日本・NTT東日本のように地区割りにならなかったことです。モザイクのように、大谷派・本願寺派が地区内・村内に両立していることです。檀家も、わしはこっち、うちとこはこっち、と別れたことです。この疑問に答えてくるのかしら。残念ながらそうじゃありません。上層部の動きばかり追っています。父顕如と息子教如は争い、父の死後、いったんは法主の座に着くも、末弟準如が就任する。教如は徳川家康を頼り、東本願寺が誕生する
読了日:02月21日 著者:武田 鏡村
ひまわりの感想
ひまわり・ひだまりの語感からひまりと名付けられた女の子がヒロインです。総合商社に入って小麦を担当した。ばりばり働いて業績を上げた。交通事故に遭って首から下が動かない全身まひになった。口と脳には被害が無かった。いろいろありまして、弁護士を目指すことにする。某大学のロウスクールに通うことにした。介護で母も父もへとへとになった。専任のヘルパーを雇うことにした。ここから司法試験をパスするのがこの本の見所です。パスする見込みで弁護士事務所へ就活をかけなきゃならない。ここも見所です。悲惨ではなく、前向きで明るい本です
読了日:02月20日 著者:新川 帆立
僕には鳥の言葉がわかるの感想
自然科学者のエッセイは読んでいて面白い。「ダチョウはアホだが役に立つ」塚本康浩 「大学教授が「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ!」斎藤恭一 「鳥類学者の目のツケドコロ」松原始 「カラスは飼えるか」松原始 「無人島、研究と冒険、半分半分。」川上和人 「バッタを倒すぜ アフリカで」前野ウルド浩太朗 「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎 著者はシジュウカラの鳴き声が言語して分かるのです。コガラ、ヤマガラの鳴き声も言語として分かる。小鳥が一緒の群れとしていて、お互いに、多種の鳥の言語も分かるのです
読了日:02月16日 著者:鈴木 俊貴
中国人が日本を買う理由 (日経プレミアシリーズ)の感想
再読本です。プロローグ 富裕層が日本に移住する理由 第1章 安心できる国、不安になる国 第2章 留学、起業そして・・・彼らが日本を選ぶ理由 第3章 日本のビルは、上海のマンション1室の価格 第4章 中国人を悩ます母国のモーレツ主義 第5章 「日本式おもてなし」の危機 第6章 日本人が知らない、日本文化の底力 エピローグ 豊かになった中国人は幸せか 読んでいて不安になります。中国人の日本へ浸透は、富裕層においてどんどん浸透しています。不安になる。中国国内の情勢を読むと、不穏なものが満ち溢れているように見えま
読了日:02月14日 著者:中島恵
雫峠の感想
全部神山藩でのお話し、神山藩とは中程度の大名で東北地方のさる大大名の支藩。[半夏生]身分は普請方、代々普請方で組頭も務める。川の氾濫を鎮めるには。[江戸紫]藩政に政争がある。身分は隠してはいるが家老の息子。[華の面]能役者、藩主が亡くなって親藩から新しい藩主が来る。[白い檻]藩政で政争があって、一派は追放された。山の村だ。雪が積もったその中を。[柳しぐれ]盗賊のお話し。盗賊でありながら探索方の手の者になっている。[雫峠]20石の足軽から1500石の馬廻りへ婿入り、妹も同様の嫁入り、その果ては。短編ではもっ
読了日:02月08日 著者:砂原 浩太朗
四日間家族 (角川書店単行本)の感想
町工場倒産のおっさん、七十代のカラオケスナックのばあさん、正体不明の二十代の女、男子高校生が出てくる。これから集団自殺するのだそうな。自殺の目的地まで到着すると、車がやってきて何かを捨てて引き返していく。なんだか赤ちゃんの泣き声がする。赤ちゃんを捨てて行ったみたい。放っておくわけにはいかない。集団自殺は棚上げにして赤ちゃんを援けることにする。さっきの車が帰ってきたみたい。逃げよう。翌朝、ネットを見ると、赤ちゃんを誘拐していると曝されている。たちまち、身元は明らかになって身元略歴はネットに曝された。ネット怖
読了日:02月05日 著者:川瀬 七緒
バイト・クラブ (単行本)の感想
菅田三四郎、紺野夏夫、渡邊みちか、田村由希美、坂城悟、いずれもバイト高校生なのだ。欠損家庭だったり、貧しかったり、働かなきゃならんのだ。雇い主がみんなええ人。カラオケdondon の7号室をバイト・クラブとして提供している。紺野夏夫は母子家庭で、父親は暴力団の組長なんだそうな。父親は別居している。その組長が拳銃で射殺されてしまった。さあ大変だ。バイト・クラブのメンバーは動く。そこは詳しくは語らないけど、ハッピーエンドに向かう。小路幸也だもの、ハッピーエンドに必ず向かっていく。安心して読み進めてよろしい。。
読了日:02月02日 著者:小路 幸也
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