6月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2618
ナイス数:81
対決の記者 (単行本文芸フィクション)の感想
中央新聞の長野支局、関口剛太郎は知り合った青年が溺死したことを知った。本社の調査報道班、那智紀誠、向田瑠璃、滝谷高平は新興の会社、東京M&Sを追っている。最初はバラバラの記述で、相互の関連は何もない。調査報道班が長野に出向いて、支局の関口と遭遇した。速報一本槍の支局、じっくりネタ仕込みの調査報道班、両者が対立する。対立の折り合いをつけるのは新聞の締め切り時間。両者協力して、真相解明に努めることにする。まるで小説みたいな落としどころに持ってく。これは小説だからそれでええんです。本城雅人は産経新聞記者が始まり
読了日:06月27日 著者:本城雅人
おひとりさまの田舎暮らし (宝島社新書)の感想
雑誌「いなか暮らしの本」に収録の記事です。大体8ページから10ページの記事、みんな田舎暮らしの成功例です。失敗例は収録しないよね。みんな女の主人公です。男は一人も出てこない。たいがい60歳以上、70歳80歳もいっぱいあって、30代40代も顔を出す。ほとんどが過疎の集落です。運転免許は必要、唯一の例外は村役場の近くに住む、ここなら自転車でOK。一人だけカナダ人が登場します。他は全員日本人。死別とか離婚とかでおひとりさまになったのだが、夫は都会で、妻は田舎で、それぞれひとり暮らしする例もあります。ハッピーなひ
読了日:06月24日 著者:
ハーバードでいちばん人気の国・日本 なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか (PHP新書)の感想
副題に「なぜ世界最高の知性はこの国に魅了されるのか」10年前に出版の本。今もそうなんでしょうか。各講座の教科書が学内で出版されています。その中で日本関連の売り上げが群を抜いて多い。講座を受講できなかった学生が求めているから。テッセイ(鉄道整備)の新幹線掃除7分間劇場で知られています。それを講座に取り上げた。最近の講座では、福島第二原発、冷却用の電源を失って、他からケーブルを引いてきた。それでメルトダウンを阻止した。第一原発はメルトダウンした。防いだのは増田所長と450人の部下。リーダーシップの教科書です。
読了日:06月20日 著者:佐藤 智恵
ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版> (講談社文庫 こ 25-43)の感想
警視庁に部外者として科学者が契約された。赤城左門、結城翠、青山翔、黒崎勇治、山吹才蔵、カラーの名前です。秘密戦隊ゴレンジャーです。そういう役割・設定なのです。率いるのは百合根警部、キャリアですが凡庸です。被害者と加害者、違う公園で別々に遺体が発見されます。いずれもフグ毒中毒、しかし、胃の内容には料理の痕跡などない。加害者が浮かび上がってきます。オカルトです。犯行の動機に納得できるものがない。オカルトならそういうこともアリかな。今野敏はオカルトが好きです。「我が名はオズヌ」など別のオカルトシリーズがあります
読了日:06月13日 著者:今野 敏
闇をわたる セレブ・ケースの感想
主人公は二階堂悠真、警視庁刑事総務課、警視庁特別大差津捜査官。警視総監直属の上司なし、部下なしの身分なのだ。事件の関係者にセレブがいれば、便宜をはかって捜査がスムーズに運ぶようにすることが任務なのだ。ラーメン屋から大食品会社になり上がった梅島、コレクションの時計がごっそり盗まれた。梅島が拳銃で殺された。殺したのは竹本の息子、竹本は総務省の審議官なのだ。盗まれた時計にアルファのストリームがある。竹本の曽祖父の美談として知られている。それが竹本の息子の机の引き出しから発見された。ここからがセレブの面倒な闇が明
読了日:06月12日 著者:堂場 瞬一
貸本屋おせん (文春文庫 た 116-1)の感想
おせんは貸本屋、父親は版木の彫り師で早くに死んだ。[をりをり、よみ耽り]貸本屋の仕入れは、自分で筆写するのも仕入れの一つ [版木どろぼう]出版の版木が盗まれたというお話し [幽霊さわぎ]幽霊にかこつけて読売に仕立てたり錦絵に仕立てたり [松の糸]源氏物語の欠本[雲隠]を探すお話し [火付け]おせんは吉原の付け火の秘密を知った。意趣返しに長屋に付け火された。手持ちの本は焼けた。貸本屋から地本問屋、彫り師まで、業界の一通りが顔を出します。おせんは今は貸本屋だが、いっぱしの表通りの本屋になることを夢見ています。
読了日:06月11日 著者:高瀬 乃一
NHK連続テレビ小説 虎に翼 下 (2)の感想
新潟での裁判所勤務から東京での勤務が続く。原爆訴訟、少年法改正など案件は続く。原爆でアメリカを訴える、日本政府を訴える、テレビでは朝からえらいことを語る。寅子、再婚する。ただし、いろいろあって、二人とも姓は変えない。一緒に住むのだ。放送と出版の違いを語りましょう。はて、この言葉が頻発するが、放送でもノベライズでも違和感はない。状況は伝わってくる。すん、放送では一目で分かるが、ノベライズでは伝わりにくい。見れば分かるのと、くどくど説明をしないと伝わらない差がある。結局、ノベライズでは説明しない方法を取った。
読了日:06月07日 著者:吉田 恵里香,豊田 美加
NHK連続テレビ小説 虎に翼 上 (1)の感想
テレビドラマシナリオを書いたのが吉田恵里香 ノベライズしたのが豊田美加 ヒロインは猪爪寅子(いのつめともこ)後に結婚して佐田寅子となる。始まりは昭和6年、17歳の寅子は何度かのお見合いに失敗し、明律大学女子部法科に進学することにした。その後高等試験司法科に何度か落ちてやっと合格した。見合いして結婚して佐田の姓を名乗った。戦争は激しくなり、夫は出征して戦死した。上巻の終わりは昭和24年。戦後、寅子は裁判所に職を求め、新設の家庭裁判所に勤めることとなった。寅子は判事補に就任した。新憲法、新民法に従って法制は変
読了日:06月06日 著者:吉田 恵里香,豊田 美加
江戸の備忘録 (文春文庫 い 87-2)の感想
現在は、読売新聞で[古今をちこち]の短文を月一連載している。この本は、朝日新聞土曜版に連載した記事から成っている。文庫本で、たいてい2ページ、長くて6ページ、守備範囲広く取り扱っている。江戸時代と限っているが、どうしてもはみだす。織田豊臣時代は地続きだし、明治から現代まで材料は広がって行く。[江戸時代の左利き][日本人の識字率][漱石夫人の朝寝坊] これなどは歴史ネタというより雑学の部類でしょうね。江戸時代から識字率が高いと評判だが、実は違う。ここ百年で上がったのだ。[江戸時代の出産]寺の過去帳から拾い出
読了日:06月03日 著者:磯田 道史
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