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「夫婦じまい えにし屋春秋」あさのあつこ 角川春樹事務所
才蔵が手詰まりになった。お初が肩代わりすることにした。
御蔵屋のお蘭は吉井屋の重松に嫁いだ。
突然離縁して里に帰ってきた。
帰って以来、鬱々として家に閉じこもっている。
えにし屋に次の縁談を斡旋してほしいと依頼があった。
えにし屋は縁を繋ぐのが商売だ。
なぜ離縁したかを突き止めないと話の次が進められない。
話の節々、仕草のひとつひとつを広げたり丸めたりと点検していく。
このような心理戦・筋読み戦のお話の進め方はじれったくていけない。
とうとう、離縁を決意する真相にたどりついた。
それはね、それは読んでみなきゃ。
たぶんこれで、えにし屋シリーズは打ち止めになると思うよ。
踏切を二つ越える。どっちも芸備線の踏切、電車の架線で走る路線の踏切がある、これは伯備線の踏切。
備中神代駅に到着、伯備線の駅名看板しかない。よく考えると、プラットホームの跨線橋を渡って、跨線橋の向こう面にあるのかもしれないね。
わざわざ橋を渡るのが面倒だから行かなかったが、きっとそっちにあるに違いない。
伯備線のプラットホームから芸備線が分岐して行き分かれになっているのが見えているのだが、写真ではそこは埋没して分からないのが残念だなぁ。
さて、芸備線各駅停車、ここで打ち切ります。
この先に布原駅があるのだが、ものすごく登って下っての道が続いているのですよ。阿哲峡の川沿いに、鉄道と道が付かず離れず続いているのだ。
別の道で国道182号線を行くと、九の坂トンネルがある。東行き登り勾配・西行き下り勾配なんだよ。トンネルの坂道はあんまり通りたくないよねぇ。トンネルの先には新見駅がある。
やぁれ、しんどい、もう勘弁してちょうだい。芸備線各駅停車はここで打ち切りにします。引き返そう。
ここから二つ目の信号を覚えておいてね、と前置きしといた。
その信号の隣の橋を渡るとね、夢すき公園があるんですよ。
親子孫水車が目玉、一度は親子水車で日本一になったんだそうな。熊本県に巨大水車が出来て日本一の座を奪われた。
孫水車を増設して、親子孫水車とカテゴリーを変えて日本一にカムバックしたんだそうな。
鯉が窪湿原から吉備高原をまわってここに下りてきた自転車のコースがこれ。
編集が終わりました。新しいページをアップしております。
これは文章の途中の部分です。
前後の続きは
下のリンクからお出でください。
「蜻蛉の夏」垣根涼介 小学館
道士がいます。止観を行う。
流派があって、水観、炎観、月観、風観の四派がある。
最後の風観は朝倉家滅亡の折、ともに滅んでしまった。
円四郎は水観の流れ、師匠の承元が反信長についたので従った。
平助は炎観の流れ、師匠果心居士が信長についたので信長に従った。
信長の意に反して追放され、反信長に与した。
桂月は月観の流れ、彼女も反信長派。
修行の途中、あるいは平助がまだ信長に従っていたころは、止観の戦いは猛烈を極める。
垣根涼介の[光秀の定理][信長の原理]の同じ時代なのだが
将兵の戦いより止観の戦いを中心に描いている。
[蜻蛉]は[かげろう]であり[とんぼ]である。ここでは[かげろう]として扱っている。
「中華くらげ、とびっ子を世に出した男」岡康人 日刊現代
28歳でサラリーマンから独立して大栄フーズの会社を立ち上げた。
食品加工の会社だ。
カズノコ、するめなど食品の世界は先発の秩序が確立している。
新しい商品を開発するしかない。
それが、中華くらげであり、トビウオの魚卵のとびっ子なのだ。
福島県双葉町に東北工場を立ち上げ軌道に乗っていた。
突然、東日本震災が起こり、原発事故で工場を放棄しなきゃならなくなった。
代替の工場を千葉県に立ち上げ、その場を切り抜けた。
販路を国内から海外にも広げ、それが当たった。
HACCP の国際規格の取得も業界一番だった。ハラル認証も。
80歳になり、引退している。
そうか、わたしと同世代の人なのだ。
「帰化人 帰化18年、愛する日本のための提言」石平 ワニブックス
[第1章 石平の参議院出馬から見た帰化人問題]
[第2章 古代史から見た帰化人の役割とあるべき姿]
[第3章 帰化人・在日外国人問題にどう対処すべきか]
[対談 ペマ・ギャルボX石平]
[対談 宮崎正弘X石平]
第1章、帰化人一世が国会に出るのは違和感あり、との世評。
意識・思考法は完全に外国人、これが国民の代表と言えるか。
石平氏を筆頭に後続者が続いたらどうなるか、との惧れ。
第3章が一番力がこもっている。。
母国の風習習慣をそのまま日本でも広げるヤカラがいることです。
一世は馴染む気がない、二世三世でやっと日本の色に染まってくる。
中国の国防動員法・国家情報法は帰化人にまで及んでくる。
スパイ防止法の制定と帰化の厳格化が必要。
自転車を漕ぐといいますよね
これは舟を漕ぐから発している、そう思いますよね
あのね、舟を漕ぐのは、オールで漕ぐのかい、櫓で漕ぐのかい
脱穀機、これを思い出してね、あちこちの民俗資料館にある古い農機具のこと
太鼓の胴が回転して、胴には三角の金具がたくさん植えてある、これで稲を脱穀するのだ
踏み板を踏んで胴を回転させる、この動作を稲を扱ぐというのだよ
踏み板を踏む動作が自転車のペダルを踏む動作と同じ動きに見える
勘違いした都会人がいたのでしょうね、扱ぐと漕ぐとを混同してしまった
いつのまにか、扱ぐより漕ぐのほうが優勢になってきた
自転車は漕ぐもんだと誰もが思うようになった
それというのも、漕ぐはこぐと読むが、扱ぐは何と読むのか知らない人が大勢いたからね
今では、辞書でも自転車を漕ぐと収録されている、大多数がその言葉を使うからね
知ったかぶって、自転車を扱ぐ、とやらかすと、もの知らず、と軽蔑されるからね
使わないように、自転車を漕ぐ、と書いて、多数派に身を寄せるようにしなさいね
新装版 京都ものがたりの道 彬子女王 毎日新聞出版
既出の「京都ものがたりの道」があって、それに数篇を加えて再出版したもの。
各篇4ページから6ページくらいの小篇。
おそらく毎日新聞京都版に連載したもの。
通りの地図があって京都人以外にも理解しやすい。
ひとり歩きではなく、そこは皇族だから皇宮警察の側衛か府警の担当がつく。
彬子女王、けっこう長距離を歩くのだそうな。
お付きの側衛なりなんなり、一緒に思いがけない長距離を歩くことになるのだそうな。
ここからは本には書いてないこと。
オックスフォード大学での博士号を取得して、立命館大学のポストドク研究員を勤める。
以後、立命館大学特別招聘教授、他の大学の特別教授を勤める。
皇族だから無給なのか、オックスフォード大学の博士号で有給なのか、そこは不明。
【Windows 11の新しいメモ帳が使いにくい?昔のシンプルなメモ帳を使う方法と設定手順】
https://50it.jeez.jp/archives/7630
Windows 11 の新しいメモ帳には、タブ機能・ダークモード・Copilot連携など、新しい機能に対応しています
でも、わたし、そんなもの求めていない
設定で、[アプリ実行エイリアス]メモ帳の個所をオフにすればそれから免れる
そうすれば、即座にデスクトップの notepad アイコンは新しい設定に従います
タスクバーのメモ帳は、まだ以前の設定に従っています
いったん削除して、メモ帳アイコンを再びタスクバーに収納してください
これで、古い設定のメモ帳が開きます
デスクトップに3枚のメモを広げたとします
そのままクリップすると、ノート形式に一繋がりで出現します
それは求める姿ではない
一枚ずつバラバラにデスクトップに広げようと思うなら
notepad アイコンの上に落としてください
連続して3枚開きます
これで、ノート状ではなくバラバラの紙が散らばっています
タスクバーをクリックすれば、何の紙を広げたか一覧が見えています
言うなれば、Windows 10 当時の姿が戻ってきました
【Windows 11の新しいメモ帳が使いにくい?昔のシンプルなメモ帳を使う方法と設定手順】
https://50it.jeez.jp/archives/7630
Windows 11 の新しいメモ帳には、タブ機能・ダークモード・Copilot連携など、新しい機能に対応しています
でも、わたし、そんなもの求めていない
設定で、[アプリ実行エイリアス]メモ帳の個所をオフにすればそれから免れる
そうすれば、即座にデスクトップの notepad アイコンは新しい設定に従います
タスクバーのメモ帳は、まだ以前の設定に従っています
いったん削除して、メモ帳アイコンを再びタスクバーに収納してください
これで、古い設定のメモ帳が開きます
デスクトップに3枚のメモを広げたとします
そのままクリップすると、ノート形式に一繋がりで出現します
それは求める姿ではない
一枚ずつバラバラにデスクトップに広げようと思うなら
notepad アイコンの上に落としてください
連続して3枚開きます
これで、ノート状ではなくバラバラの紙が散らばっています
タスクバーをクリックすれば、何の紙を広げたか一覧が見えています
言うなれば、Windows 10 当時の姿が戻ってきました
「アラート」真山仁 新潮社
都倉響子、彼女が防衛大臣を経て総理大臣に就任する物語です。
新聞の外信面・政治面を読み続けるような感覚です。
小説なんだが、好きだ嫌いだ、滑った転んだ、などのお話は出てきません。
真っ向から政治のお話、国家対国家の駆け引きが出てきます。
日米安保条約があるのに、米軍は日本から撤退する。
北朝鮮は新潟本土にミサイルを撃ち込む。
辛うじて迎撃ミサイルで撃退する。
次は東京湾にミサイルを撃ち込む。
これは迎撃に失敗、タンカーは破壊して乗員が大勢死亡する。
これを機に現職の総理大臣には引退を迫り、都倉大臣が総理大臣への道が開ける。
かなり硬派のお話です。
お花畑の平和主義者にはとても許せないお話が展開します。
わたしはお花畑派じゃないよ。この小説が現実にあってほしいものです。
Wndows10 まで標準装備のメモ帳が Wndows11 では不採用になりました。
代わりに、notepad が用意されています。
ノートをページめくりするように、ブック形式になってタグに名前を付けて連なっています。
これが不便、それぞれバラバラのシートにして比べ合わせたい場合もあります。
こうすれば出来ると発見しました。
下のタスクバーにもショートカットがあり、デスクトップにもショートカットがある、そんな場合。
ノートから一枚だけ切り出したい。
それには、タグをつかんでデスクトップの notepad アイコンまで引きずっていきます。
そこで指を離せば、一枚のシートがコピーされて誕生します。
知ってるよ、ということならゴメン。見つけたホヤホヤで浮かれているところなんですよ。
これで、ノートの多ページ notepad と一枚の notepad が比較できます。
ノートのは過去のもの、一枚のは今日のもの、これを比べたい、こんな場合に使いたい。
Wndows11 の notepad が使いにくいから、ついつい Windows10 のメモ帳を使ってしまう。
もう残り数日で Windows10 は使えなくなる。
Wndows11 の notepad を本気で使うように稽古しました。
稽古しているうちに、こう使うんだよ、という使い方を見つけるもんですね。
「信念の経営者 小原鐵五郎」江上剛 PHP
信用金庫界の帝王、小原鐵五郎の伝記です。
知りたければ城南信用金庫社史を読めばよろしい。これは小説なんです。
小原鐵五郎については事実を曲げたところはないだろうが、周辺については眉唾です。
小原鐵五郎が亡くなったあと、理事長に就任したのはかなりのクセモノでした。
院政をしいて、傀儡の理事長を立てて城南信用金庫を私物化した。
小原鐵五郎の死後のことですからね、小原鐵五郎の評判を引き下げるものでもない。
わたし、そんな業界ゴシップは知りません。江上剛の小説なんですね。
もともと信用組合はあったが、信用金庫はなかった。戦後の資金枯渇期に信用金庫が生まれたんです。
いくらわたしが年寄りでも、進駐軍時代は知らない。朝鮮動乱時代も知らない。小原鐵五郎が名を上げるのはその時期です。
高度成長時代、この時代はわたしも覚えがある。
「ブラックスワン」相場英雄 幻冬舎
前作[KID]のシリーズ本です。
主人公は城戸護、自衛隊出身で傭兵上がりで、ボディガードが職業だ。
ボディガードを一件引き受けた。
台湾から沖縄へ、不正規のルートで渡った。
祖母の墓参りをガードする案件だった。
墓参りをすませた。彼女は祖母の肖像画の写真をスマホに持っていた。
肖像画を見たい。ボディガードの条件を越える依頼だった。
断ってもよいが、あえて城戸は引き受けた。
東京の画商へ、そこから、信州上田の博物館に行くことになった。
警視庁公安の志水が付け狙っている。
中国大使館も追いかけている。
ブラックスワンという言葉が闇の世界で取り沙汰されている。
それは全固体電池のこと、クライアントはその開発のキーを握っている。
クライアントの争奪戦が始まる。
「職分」今野敏 双葉社
警視庁捜査第三課、そこは窃盗犯を担当する。
萩尾警部補と武田秋穂は、相棒というか、師匠弟子というか、そんな間柄だ。
短編が7篇、表題[職分]について紐解いてみましょうか。
目黒署の盗犯係、本庁の捜査三課、詐欺が絡んでいるということで本庁捜査二課が出張ってきた。
職分なんですよ。捜査もさることながら、それぞれの職分を立てながらやらなきゃならない。
普通なら大変だ。しかし、萩尾の前では職分などあんまり関係ないね。
TVドラマに、吉田栄作・内村里奈があるが、そっちは見ていない。
たぶんテレビ東京地上波じゃなかろうか。その電波なら見られないからね。
高橋克実・榮倉奈々のコンビのシリーズなら見た覚えがある。
「飛博」楡周平 祥伝社
<とばく>と読みます。
鳩レースのお話しです。
楡周平の出世作に[Cの福音]があって、朝倉恭介というアンチヒーローが出ます。
最近の楡周平は国士、規範の折り目正しい世界を描いています。
最初は乱暴な世界から出発したのだ。その世界に帰ってきました。
鳩のレース、きわめてマイナーなレースです。
そのレースに賭ける。
主人公は平凡な青年、父親はテキヤの親分です。父が亡くなった。
父は鳩を飼っていた。レースで勝って、賭け金を得ていたのだそうな。
鳩のクラブに入って、鳩の世話をする仕事についた。
このクラブ、台湾のマフィアに乗っ取られて、さらにアメリカのマフィアに乗っ取られた。
鳩は血統を選別して強化していく世界なのだ。
この青年が見込まれたのも、テキヤの親分の子だから。血統重視なのだ。
9月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4024
ナイス数:96
どら蔵の感想
大阪船場の古物商松仙堂の子で、松井寅蔵。とらぞう、どらぞう、とも呼ばれる。龍仙堂が一門の元締め、松仙堂は一門の末端。その龍仙堂で丁稚修行の最中に大失敗して首になった。大阪を捨てて江戸にでも行くしかないよなぁ。これ、藁しべ長者のもじりなんです。途中、えらい借財を背負うが、どんどん道を開いていく。手紙商い=カタログ販売を始めて運が開けます。地方新聞連合での連載、会話はもとより、地の文も講談の語り、浪花節の平場のように、トントンと息がよろしい。眼で追うだけじゃなく、声出して朗読したら、さぞかし気持ちが良かろうに
読了日:09月28日 著者:朝井 まかて
日本で唯一犯罪が許される場所の感想
それはね、大使館。大使館は日本領土にあっても、治外法権、日本の法律は及びません。筆者は、警視庁公安部外事課勤務、アフリカ某国の日本大使館に勤務して、帰国後リエゾンに任命されました、警視庁公安部外事課大使館連絡係。人数は4人か5人なのだそうです。この人数で百数十か国の大使館をカバーする。リエゾンとは連絡係です、世話焼きが仕事です。警察が入れない大使館に、世話焼きして恩を売って、入り込むのが仕事です。交通事故、交通違反、こういう小ネタも扱います。大使館の密輸もあります。密輸もします、大使館で闇カジノも開きます
読了日:09月26日 著者:勝丸 円覚
竹田城忠義 北近江合戦心得 (〈六〉) (小学館文庫 Jい 04-6)の感想
浅井家家臣大石与一郎が、主家が滅び、羽柴勢につき、羽柴長秀に従うお話しです。主家の主家、羽柴秀吉とも直に口がきけます。どうもこのシリーズのテーマ、秀吉がお市に執心し、一晩なりとも床をともにしたい、おぬし、取り次げ。与一郎、断固として断ります、跳ね返します。結果、仕返しがあるみたい。秀吉の対毛利作戦、北の但馬から横槍を入れられると補給に差し支える。長秀勢が担当します。初戦は竹田城。但馬のマチュピチュ、天空の城です。与一郎は百匁筒と三十匁筒を装備している、大砲。これが大活躍した。与一郎の足軽がユニークで楽しみ
読了日:09月23日 著者:井原 忠政
織部の妻の感想
古田織部は古田家の人、安威家の傍流、妻仙は高山家、その傍流の中川家の出。安威家と高山家は縁戚関係で親しみがある。武将の戦働きの物語ではなく、足利将軍家の奉公衆ということで、使い番を勤める。武官であるより文官、一万石を得たのはだいぶ高齢になってからなのだ。茶の湯を研鑽した。千利休が亡くなってからは、茶の湯随一と名を挙げた。妻仙はキリシタンとなる。信長・秀吉・家康と覇権は動いていくが、下級官僚の視点で話は進む。織部・仙の息子は全員早死にしたのではないか。巻き添えの末の切腹が多い。世を嘆いて仙もロザリオを捨てた
読了日:09月22日 著者:諸田 玲子
佐伯警部の推理の感想
サブタイトルに、道警・函館方面本部 北海道警察には七年勤務縛りがある。癒着を危惧して転勤を命じるのだ。佐伯警部の今度の任地は函館本部、札幌の道警本部の他に、函館・旭川・釧路・北見の本部がある。佐伯は捜査課課長補佐として着任した。日頃は若い巡査長と組んで、パトロールにも回る。いったん帳場が立つと、指揮陣の一翼を担う。佐伯警部と言うと、札幌大通署の佐伯警部ですか、と名前が通っている。老人がシートにくるまれて海の中で発見された。犯人は通りすがりか、家族のものか。指揮陣の一翼だが、意見を求められる。実績がモノを言
読了日:09月18日 著者:佐々木 譲
ブレイクダウンの感想
砂川文次は自衛隊出身の芥川賞作家です。ミリタリー小説は己の体験を語り、物語の構成、言葉の使い方は芥川賞作家です。兄が何者かに轢死され、恋人の獣医師も殺された、市瀬三尉。後日、業務班所属と称する初老の男が訪ねて来た、佐川曹長。市瀬は復讐を目指す。佐川が助っ人としてついてきた。枝室警察の犯行だった。枝室商事が仕切っていて、ロシアとの魚取引、芽室市長も代議士もその仲間だ。第5章で、佐川の生い立ち、ベトナム戦争で傭兵となり、ゲリラ戦、正規の戦いを身に着けて行く。再び本筋に戻って、警察にも悪い警察と良い警察がいる。
読了日:09月13日 著者:砂川 文次
ザ・エッセイ万博 (一般書)の感想
エッセイ万博、さすがに関西万博に申し訳ないので、番外編、大阪万博へ行く、を付け加えています。万城目学、もともと作品的に笑えるところがあって、くすくす、わはは、はいつものことです。筋立てを考えずに、エッセイを楽しんで書いています。実録!万筆舎活動[前篇][後篇]出版経過を知るために、出版社を起ち上げます。そこで、フリーマーケット向けに作品を出版します。大阪メトロの路線を秘密戦隊仕立てにして、『みをつくし戦隊メトレンジャー!完全版』売れたか、売れました。増刷、待て待て、売れ残っては損が出る、そこは見極め、見極
読了日:09月10日 著者:万城目 学
ロスト7の感想
建物の骨組図みたいな小説です。天井も床も壁も書いてない。新潟の原発近くで放射能まみれの鞄が発見されます。脅迫のメールが届く、ブツは警告だ。高畠、おまえは約束は守れ、ロスト7。高畠とは現職の総理か、父親の元副総理か、約束とは何だ、ロスト7とは何だ。総理は核装備をすると明言した。アメリカの圧力の下で、日本の核兵器が中国ロシアの核に対峙し、アメリカの核を温存する策だ。この老人は昔はこういう名前だった、この老女はこういう名前だった。話しを追えない。最後に最大のネタバレを。ハワイ真珠湾でアメリカ大統領が暗殺される。
読了日:09月09日 著者:真山 仁
ニンジャ 公安外事・倉島警部補の感想
オール読物連載の短編9篇です。コトが起きると周辺から人を借りて対処することになる。公安総務課の伊藤が実に適任なのだ。伊藤はだれにも印象に残らない。それは本人もよく承知している。行確対象者の目の前にいても眼に映らない。まさにニンジャなのだ。倉島はその特技を知っている。だからちょくちょく人手を借りる。外事第一課以外に、伊藤と同様にちょいちょい手伝ってもらうのに公安機動捜査隊がある。隊長が曲者、ケチで手柄の分け前を要求する。シリーズの[台北アセット]で出た林春美も今回2篇ほど登場する。ロシヤ関連が何度も登場する
読了日:09月06日 著者:今野 敏
デモクラシーの感想
次作の「ポピュリズム」と合わせて姉妹編となっている。民自連は不祥事を重ねて政権を失った。代わって、新日本党が政権を握った。憲法を改正して、国会を閉じ、上下両院の国民議会に変えた。選挙ではなく、抽選で議員が選ばれる。選挙があるのは首相だけなのだ。順次、地方議会も、知事市町村長は選挙で選ぶが、議員は抽選で選ばれる。その方向で動いている。次の首相選挙が近づいてくる。新日本党の党首は北岡琢磨、民自連の党首は都知事を辞した宮川英子。意外にも、次期首相は宮川英子が当選した。近未来小説か、パラレルワールドか。驚きです。
読了日:09月05日 著者:堂場 瞬一
ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴンの感想
東京バンドワゴンシリーズの20巻目です。あれぇ、時代が合わない。登場人物が若いじゃないか。堀田勘一・サチ夫妻、その子の我南人・秋実夫妻、子供の紺・青はまだ小学生、幼稚園児。サチさん亡くなって幽霊で出没するはずなのに、ここでは健在なのだ。事件はね、古本専門の泥棒が出没する。秋実は施設の育ち、施設の後輩の子から頼られる。どうやら泥棒の引き込みをさせられるようだ。泥棒の獲物は古書籍らしい。秋実を通じて勘一は古本を東京バンドワゴンの蔵に収めることを提案する。泥棒対堀田一家の攻防が始まります。ドタバタの大捕り物です
読了日:09月04日 著者:小路 幸也
最悪の相棒の感想
わたしは広中承子、警察官、本庁捜査一課へ移動になった。犯罪被害者家族心理分析班、そこには潮崎格がいた。弘中の父も警察官、犯罪被害者家族の救援に一生懸命だった。承子が中学生の頃、被害者家族と言うことで、潮崎格を引っ張って同居させた。そういう来歴を知っての上で、幹部はこういう人事を仕組んだのだ。都内某区に花園団地がある。若者は出て行って老人ばかりの都会の限界集落なのだ。そこで母子の殺人事件が起きる。二人は捜査の応援を命じられた。読んでいて面白くない。現在の事件ではなく、少年少女時代のやりとりが絡まってくる。。
読了日:09月02日 著者:伏尾 美紀
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