12月に読んだ本
12月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4327
ナイス数:120
恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間(祥伝社文庫 い27-13)の感想
出羽本庄二万石の火消鳶、火消番付の上位に位置している。これは番外、他の火消列伝の面々だ。[流転蜂]ここは八丈島、羽州火消の鮎川転、罪を犯していまは島流しの身分、八条島の山火事で、火消と明かして消火に努める。[恋大蛇]淀藩火消、京の火消を分担する。野条弾馬、殿さま稲葉正弘は弾馬を引き抜いて火消組頭に任じた。淀の商家緒方屋に娘がいる。その娘との縁のお話。[三羽鳶]江戸でのお話。出火元に五人の焼死体がある。不審に思う。最初に不審に思ったのは町火消め組の頭銀治、け組の頭燐丞に相談、仁正寺藩組頭柊与一が関わる読了日:12月31日 著者:今村翔吾
下垣内教授の江戸の感想
下垣内邦夫(しもごうち)、十八歳になり、北辰一刀流の中免許を得た。兄昌邦は四十歳、もうこっちに帰ってきたらどうだと言う。生家は多摩の豪農。お前も一度人を斬ってみるか。兄は農兵隊を率いて、悪党を三人ほど斬ったのだそうだ。慶応年間の数年間のこと、幕府が瓦解し、多摩の農村でのことなのだ。兄は言う、次の下垣内家をお前にゆだねたい。ついては、小作に田畑を返してやりたい。農兵隊の訓練のなかで、兄は鉄砲の暴発で亡くなった。なんで下垣内教授なんだ、どこから教授がでてくるのだ。それは、最後の8ページで明らかになります。。。
読了日:12月28日 著者:青山 文平
処方箋のないクリニック 特別診療 (小学館文庫 せ 2-11)の感想
処方箋のないクリニックのシリーズ本です。前に、セカンドオピニオンというサブタイトルの本を読みました。お、ええがな、好印象を得たので読み始めたが、今度は乗れない。医者も看護師も好印象なんですよ、患者がいけない。わがままじゃないか、人間の規範を外れているじゃないか。そんなやつら、治療してやらなくてよろしい。とりわけ悪い患者ばかりが集まったからこうなったのでしょうね。解説に夏川草介が書いている。浮世の義理で書いたのでしょうね。夏川草介と仙川環は似てはいるが、別系列です。
読了日:12月27日 著者:仙川 環
雀ちょっちょの感想
ここでは直次郎と言う名で通している。蔦屋重三郎耕書堂の書き手に連なった。狂歌で売り出したのだ、歌を詠むのも本を読むのも教養が要るよ。平安の歌の素養がないと置き去りにされる。狂歌を詠むのに四方赤良という名前を名乗っていた。もともとは[オール読物]連載なんですよ。オール読物の読者のレベルは高いねぇ。晩年、蜀山人、太田南畝の文名で書いた。漢詩を基にした狂詩なのだ。この書きようから察するに、本には収録されていないのではなかろうか。巻末に雀が出てきて、一生を振り返るよすがに置いている。全然血沸かない肉躍らない小説だ
読了日:12月24日 著者:村木 嵐
エピクロスの処方箋 雄町哲郎シリーズの感想
[スピノザの診察室]のシリーズ本、人物・設定は前作と同じ。大学病院は生かすことが目的、民間病院では[みとり]も視野に入っている。雄町哲郎は大学病院を押し切って退職した。妹が亡くなり、遺児がいて、縁者は自分だけ、その子を育てるために退職したのだ。その子も中学生になった。大学病院の教授の父親が膵臓の手術を重ね、最後の手術に臨むことになった。執刀医に雄町が指名された。大学に戻る運動か。周囲では噂が飛び交った。手術は成功した。その反響は。そんなことではないのです。エピクロスと哲学者が題名にあるでしょ。医学は哲学が
読了日:12月22日 著者:夏川草介
南回り、北回りの遭遇、列島のホモ・サピエンス 新・日本旧石器文化の成立 (朝日選書)の感想
副題に「新・旧石器文化の成立」六つの章を国武貞克が執筆、50歳、奈良文研所属 三つの章を佐藤宏之が執筆、70歳、東大名誉教授 国武は長野県佐久の高速道路工事現場で遺跡を発掘した。中央アジアカザフスタン遺跡を発掘した。いずれも石刃と石斧が出土した。カザフスタンと日本の出土品は酷似していた。土質、炭の炭素測定では後期旧石器時代のものだった。佐藤は南アジアのルートを文献調査した。北と南と、両方から旧石器時代の流れが日本に到達している。時期は氷河期で、海は干上がり、日本海、黄海、南シナ海は干上がってイケイケだった
読了日:12月21日 著者:国武 貞克,佐藤 宏之
雷電の感想
江戸時代の相撲は相撲会所の下にあるが、大名の抱え力士というのがある。勝負には、勝ち、負け、引き分け、勝負なし、預かりがある。大名のテが入るから勝負にならないのだ。雲州松江藩松平家は相撲大名で、雷電以下大勢の力士を抱えている。横綱に押し上げたいのだ。横綱の免許は吉田司家が握っている。熊本藩の細川家が吉田司家を抱えている。松江と熊本は反目している。親藩対外様、茶の湯で不昧流対織部流、なかなか難しい。留守居役の石積権太夫、石積多平太、親子は相撲もお役目のうち。抱えを勝たせるのも横綱の工作するのも仕事のうちなのだ
読了日:12月17日 著者:梶 よう子
高宮麻綾の退職願の感想
高宮麻綾は子会社のTSフードサービスから親会社の鶴丸食品に転職した。eスポーツの業界の飲料水部門、ここに売り込んだら販路が開けるぞ。業界の雄はアポロン、ここを攻略した。ライバルにヤマト飲料がいた。高宮麻綾のアイデアそっくりで横取りされてしまった。取り戻せ。情報を探りにヤマト飲料の人事採用に応募した。バレた。ヤマト飲料から鶴丸食品にクレームが来た。スパイ行為だと。本部長は怒った。解雇だ。事業推進部からは追放になり、国内営業部に転籍になった。アポロンは大会の飲料を公募した。ここから高宮麻綾の巻き返しが始まる。
読了日:12月13日 著者:城戸川 りょう
先生、大蛇が図書館をうろついています! ―[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学の感想
[先生、!]シリーズです。題名の章があるのではありません。ヘビ好きの二人のゼミ学生の話、この章での数ページのことです。大学にはヘビ好きの学生も入学してくる。イベントで図書館にヘビのハウスを設けた。どういうわけか、ヘビが逃げ出した。本棚はいっぱいあるし、ヘビの捜索は困難を極めるだろうと予測された。いいえ、その学生はあっというまにヘビを捕獲した。大蛇とは誇張表現、ただのアオダイショウです。わたしのお好みは [大学のノベルティ(記念品)とモモンガグッズ][鳥取環境大学のヤギのリーダーは・・・]他もユルクテよろし
読了日:12月11日 著者:小林 朋道
変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま (基礎から身につく「大人の教養」)の感想
著者はNHK放送文化研究所主任研究員です。おおむね、4ページから6ページの短文です。それが次々と繰り出されます。疑問を発して答えを導きます。さらにNHK調査のデータで答えを補強します。コラムが次々と出てきます。正直飽きます。全体の1/3で飽きて、1/2で投げ出しました。週刊誌月刊誌なら新鮮な気持ちで読めますが、コラムが連続するのは苦痛です。変わる日本語については理解しましたが、変わらない日本語に行くまでに読むのを放棄しました。それぞれのコラム、ええこと書いてあるのですよ。ええんだけど、千本ノックはカンベン
読了日:12月10日 著者:塩田 雄大
あやかしたちの感想
薬種問屋長崎屋の一粒だね一太郎、若だんなが主人公です。若だんなの離れにはあやかし達がいっぱい住み着いています。小鬼、家鳴、屏風のぞき、などなど。祖母も母も妖怪で、番頭の仁吉、佐助も古い妖怪です。ここへ他所からあやかし幽霊などが訪ねてきて毎回騒動が起きるという段取りです。あやかしは名詞、あやかすが動詞、あやかしはあるけど、あやかすは廃れてしまった。あやかしなら分かるでしょ。あやかすと言っても、何をどうするのか分からない、廃れるわけです。[ふゆのひ][のろいがえし][鬼之助の日][あやかしたち][みっかだけ]
読了日:12月09日 著者:畠中 恵
先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!の感想
副題に、[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学 複数のダンゴムシがいて、もぞもぞ動くと視線がキョロキョロ動いてどれを食べるか迷いに迷う、という観察。これをサバンナに展開して、ヌーの群れをライオンが襲う。あまりに大量にいて標的を定められない、とうことに演繹しています。[ヒキガエルで新しい対ヘビ威嚇行動を見つけた]そこの一部分を本の題名化しています。章の中のほんの1ページをタイトルに掲げています。この本には、白黒写真、カラー写真が豊富にあります。実に見やすい。築地書院の功績です。印刷の効果、用紙の選定が的を射た
読了日:12月08日 著者:小林朋道
登山大名 下の感想
側室のらんはキリシタン、岡の領内に置いては隠すに隠せない。江戸に連れて行くことにした。らんは下巻の半ばで暗殺される。キリシタンとしてのわがままが強いので同情しかねる。中川久清は隠居し、家督を息子に譲る。隠居名を入山と変えた。登山大名の云いはここに由来する。大船山に練兵場を造る工事を急がせる。領外から浪人勢が乱入してきた。練兵場で退治する。自分の出生の秘密が明らかになった。そこはここでは語らないけどね。自分で読んでね。松平知恵伊豆が長年付きまとうのもそう言う経緯があったからなのか。その秘密はバレルことなく、
読了日:12月06日 著者:諸田玲子
登山大名 上の感想
[織部の妻]のスピンオフです。関連作です。北摂に地方豪族がいました。中山家、古田家、高山家などなど。秀吉に仕え、世に出、キリシタンに帰依し、キリシタンを保護しました。主人公は中川久清、徳川幕府から豊後岡の地を拝領している。時代は天草の乱前後で、九州の地にはキリシタンが大勢潜伏している。岡藩にもいる。藩主中川久清も髪は赤ばみ鼻が高い。その理由は小説には書いていない。らんという娘と知り合い、かの女はキリシタン、側女にした。松平知恵伊豆から疑われ、油断がならない。上巻では、題名の登山大名の意味はなんのことやら。
読了日:12月05日 著者:諸田玲子
ニュースが消える日の感想
新聞記者ものです。戸倉大介、彼が主人公。東日新聞に入り、地方記者を巡回し、整理部に配属になった。郷里の父は印刷業をやり、片手間で前崎日報を刊行している。新潟県なのかな。編集長が退社するので、後任をやらないか、受けることにした。週3回の刊行だ。隔日刊なので、休む暇がない。前崎市長が交通事故に遭った。市長はSNSをやっていて、反感をかって襲撃されたのかも。また交通事故に遭った。明らかに意図的に襲撃されたのだ。タイトルのニュースが消える日、ニュースは消えはしない。ニュースを伝える新聞が消えるのだ、そういうお話な
読了日:12月02日 著者:堂場 瞬一
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