1月に読んだ本
1月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4499
ナイス数:166
菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
話の筋が二つ。一つは仁正寺藩火消、藩財政がひっ迫するので、火消の規模を激減する。ただし、火消番付で三役に入れ。評判が上がって藩の物産が売れる。火を付けようとも、火事場の消口を奪おうとも、評判を挙げよ。もう一つは、江戸城内の八重洲河岸常火消の財政が豊かだ。火事道具は一流、火事鳶への賃金は豊かだ。なにやら金儲けをしているに違いない。題名の菩薩花の解題をしましょう。八重洲河岸常火消の頭は進藤内記、評判が良くて菩薩と敬われている。松永源吾はそこにうさん臭さを感じている。その二つの話の筋が交わって、大詰めへと雪崩れ
読了日:01月30日 著者:今村翔吾
襲大鳳(下) 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
尾張藩の屋敷が連続して火付けされている。火付けの手口は瓦斯だと見当つけた。火消の現場に伊神甚兵衛が現れた。初老の男だ。尾張藩の元火消頭で、退散して、下野に住まいしていたのだ。江戸城桜田門内で火が出た。門番は城門を死守している。門を開かなければ。町火消い組の慎太郎、に組の慶司、め組の藍助、若手の三人は堀を突破して塀の中に突っ込む。若手の活躍で突破口が開いた。羽州ぼろ鳶組松永源吾の火事装束の裏地は大鳳、元尾張藩頭の伊神甚兵衛の装束裏地も大鳳。襲(かさね)は襲名を意味する。代々を襲ねて火消は継がれて行くのだ。。
読了日:01月29日 著者:今村翔吾
襲大鳳(上) 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
かさねおおとり、と読みます。尾張藩上屋敷が焼けた。続けて下屋敷が焼けた。中屋敷も焼けた。いずれも各所で連続発火、瓦斯を疑った。十数年前の人を火事場で発見した。元尾張藩火消頭取、伊神甚兵衛、とっくに死んだ人の姿だ。火事の現場で火消が錯綜して消火のはかが行かない。三年未満の若手は現場に出さないことを火消仲間で取り決めた。町火消い組の慎太郎、に組の慶司、め組の藍助、三人はつるんで火事場に出ることを決めた。掟破りをするのだ。若手が経験を積まないと火消は成り立たない。常に掟破りがあって、経験は伝承されて行くのだ。。
読了日:01月28日 著者:今村翔吾
おまあ推理帖の感想
おまあ、おりゅう、初老のばあさんだが、若いころは鳥舞いのおまあ、夜駆けのおりゅうとして名を挙げたものだ。おまあは寺の境内の片隅で草茶の栽培、おりゅうは読売の売り子で暮らしている。いろいろ事件は起きる。二人は事件を暴いて犯人を追い詰める。奉行所の同心、浅井林之介とは知り合いで、手を貸し合っている。諸田玲子の小説、[登山大名][織部の妻]などの武将ものは読み甲斐がある。町人もの、長屋ものは手馴れていないぞ。アガサ・クリスティのミス・マープルをオマージュして書いたものらしいが。原典を知らないから、その延長にも辛
読了日:01月22日 著者:諸田 玲子
鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
今回は京都が舞台。松永源吾は長谷川平蔵からの要請で京都にいる。長谷川平蔵は京都西町奉行所の奉行にある。彼の上に京都所司代がいて、職責が錯綜していてやりにくい。青坊主事件がある。葬式の際に死体が燃え始めるのだ。それが火種で火事になる。青坊主と呼ばれている。公家の土御門家が問題だ。暦で公家と幕府が主権を争っている。あちこちで火事が頻繁に起きる。六角獄舎の近くが燃えている。長谷川平蔵は囚人の解き放ちを要請した。長谷川平蔵宣以、火事で行方が不明となった。子息銕三郎があとを継ぎ、父の名前、長谷川平蔵宣以を襲名した。
読了日:01月20日 著者:今村翔吾
戒名探偵 卒塔婆くんの感想
再読本です。2018-11-21前に読んだ本だが、再度読んでも面白い。巻頭の短篇を紹介すると 語り手は金満寺の金満晴馬(かねみつ)、高校生で兄が寺の代表者。墓地を拡張するので整地したら曰くありげな墓石が出てきた。兄に命じられた、この墓石の由来を解明せえ。同級生の外場くんに丸投げした。外場くんとは卒塔婆くんなんですよ。見事に墓石の戒名を読み解いた。どう読み解いたかは自分で読んでね。水害にあって近所は流された。他宗の寺も流されて臨済宗の寺だけれども墓地に受け入れた、のだ。その他に、短編が2篇、中編が1篇、+
読了日:01月17日 著者:高殿 円
火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
羽州ぼろ鳶組シリーズの第一巻です。松永源吾は旗本火消を辞した。出羽新庄藩の火消に転職した。前の火消頭が切腹して、火消職は散り、青瓢箪しか残ってはいない。前の頭の遺児、鳥越新之助を一人前に仕立てねばならぬ。怪力の相撲取り荒神山寅次郎を誘った。軽業師の彦哉を誘った。屋根を飛べるんだ。風読みの達人、加持星十郎を誘った。放火魔に狐火がいる。背後には一橋がいると察せられる。狐火を捕まえた。狐火が誰か、どう捕まえたかは読んでくれなくちゃ。ここでは語れない。陰謀の元締めの一橋にまでは手が及ばない。このシリーズずっと手が
読了日:01月15日 著者:今村翔吾
チームⅣの感想
箱根駅伝のお話です。学連選抜チームのお話です。言っときますが、連合チームは記録が残らない。順位もタイムも参考記録だ。たとえ優勝しようとも、そこにはいなかったことになるんです。これで[チーム]は4作目です。一作目で山城は大学生で箱根を走った。ただし、学連選抜のチームで走った。四作目、ここでは山城は学連選抜の監督にある。コーチならともかく、監督は自分には不向きだよな。それでもチームは動いていく。1区から10区まで丹念に描写は続く。堂場瞬一、コースのアップダウン、道の曲がりまでここまで知り尽くしているとは。驚き
読了日:01月13日 著者:堂場 瞬一
最後の一色 (下)の感想
本能寺の変のあと、両軍それぞれ数万の軍勢の大合戦が続く。しかるに、ここ丹後では片や2千、片や1千、末端では3百人5百人の合戦が続く。長岡忠興、一色五郎、ちからを合わせて明智勢の丹後の城を潰しにかかる。目算が狂って案外の数の兵が籠っていた。ただ押しに押して、塀際までたどり着いた。銃眼から鉄砲が押し当てられた。一色五郎は弾丸を何発も体に受けた。やっと明智の城を奪い返した。ここからは語ることができない。自分で読んでね。この後の歴史では、長岡を細川に直して家名はどこまでも続く。県知事・総理大臣にまで続いていく。。
読了日:01月10日 著者:和田 竜
最後の一色 (上)の感想
長岡藤孝行(細川家)は織田信長から丹後の支配を命じられる。足利幕府から丹後守護を受けた一色家がある。一色五郎、この本の出発時点で18歳。長岡忠興、同じく18歳。最初の合戦は長岡の勝ち、丹後を2郡3郡に分け、両者支配で落ち着かせる。ただし、検地の権は長岡、一色も検地を受ける。信長は京で馬揃えを挙行した。馬での軍事パレードである。一色五郎は馬揃えで信長に認められた。丹後は二頭政治となった。出し抜けに本能寺の変、織田信長は明智光秀に討たれた。一方、ここ丹後では戦国時代の大詰めなのに、えらい小規模の合戦。こんなも
読了日:01月09日 著者:和田 竜
夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
火事が頻繁に起きる。火事が起きても火消が出動しない。火事もとの大名火消・旗本火消の家族を人質に取っているからだ。大手火消の太鼓が鳴らないと他の火消は半鐘を打てない。それで火事が広がるのだ。一橋が老中田沼を憎み、陥れるためにならず者を集めているのだ。題名の夜哭烏、読み解くと 出羽新庄藩戸沢家の火消頭松永源吾には火喰鳥の異名がある。加賀火消の頭大音勘九郎、背中には八咫烏の彫り物がある。両者の合算が夜哭烏、そういう解題となる。巨大新造船の座礁、そういう解釈で大火の火を消したのか。見事に延焼はここで食い止めます。
読了日:01月07日 著者:今村翔吾
九紋龍 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
に組の頭、九紋龍の辰一、背中に九紋龍の彫り物がある。火事場の野次馬を引っ括る。これは伏線なんですよ。辰一はサブキャラクター。出羽新庄藩戸沢家の火消頭松永源吾、身分は武士だが背中に火喰鳥の彫り物がある。江戸の火消には町火消、大名火消、店火消、大名火消は藩邸の周囲六百メートルの火消も担当する。火事がある。決まってどこかの商家に押し込みが入る。主人一家奉公人全員殺される。京都西町奉行の長谷川平蔵から下手人は千羽一家と教えられる。火事場から捕り物の展開がクライマックス。千羽一家は火消に化けています。いっぱい人が出
読了日:01月04日 著者:今村翔吾
読書メーター




コメント