2月に読んだ本
2月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3567
ナイス数:130
戦国武将伝 東日本編の感想
各篇それぞれ12頁程度の小品。雑誌歴史街道(PHP)に連載のコラムが主体。関東東北の武将については知らない人材が多いなぁ。執権という職位がちょくちょく出る。関東東北では家老に匹敵する職位なのだ。西日本では聞かない名前だなぁ。鎌倉幕府での北条執権から東日本各地に広まったのだろうなぁ。青森の戦いでアイヌが傭兵として戦場に出る。武将ではなく雑兵だが、こういう取り上げ方もあり。よくもまぁ武将の人材を集めたもんだ。小品での取り上げ方だが、大長編になるかもしれない人材もある。所詮は地域戦、ではあるのだが。
読了日:02月23日 著者:今村 翔吾
戦国武将伝 西日本編の感想
各篇それぞれ12頁程度の小品。雑誌歴史街道(PHP)に連載のコラムが主体。有名な武将もあり、無名の武将もあり。石田三成の秀吉との対面では、茶の出し方が世に名高い。今村翔吾はそれにもうひとひねりを加えている。無名の武将の発掘には、古文書によるものか、今村翔吾の頭の中からひねり出したものか。各篇最後に出典の該当部分が書いてあるが、本物か、偽物か。どうでしょうねぇ。おおむね関ケ原で東西に分けている。豊臣秀吉が大阪にいる。出生地ではなく、成り上がり地に置くのもこれはありかな。沖縄の無名の武将もあり。
読了日:02月22日 著者:今村 翔吾
灰は灰 新宿探偵 鬼束啓一郎 (文芸書・小説)の感想
年齢は還暦前、警官をやっていたが止めざるを得なくなった。新宿で探偵をやっている。[娼婦が死んだ][ころり転がる][灰は灰]中編3作。どの登場人物にも感情移入できない。第一、作者自身が愛情をもって書いていない。登場人物はたくさんいるが、この人の台詞というものがない。区別がつかない。なんとなく読み初めてなんとなく読み終える。関係者はいっぱいいて、これは誰がしゃべっているのか判断がつかない。読み終わってもカタルシスはありません。3篇のうちどれがお勧めか、[灰は灰]かなぁ。本の題名にするくらいだもの、著者としても
読了日:02月18日 著者:香納 諒一
闇医者おゑん秘録帖-碧空の音 (単行本)の感想
闇医者おゑん秘録帖のシリーズがあって、これがシリーズ4作目。おゑんは産科医。自分では堕胎医だと貶めているが、立派に赤ん坊をたくさん誕生させている。吉原のこと、飢饉などで間引き人買いなどが横行していたこと。吉原の川口屋の花魁桐葉、世間での名前はお喜多、薪炭問屋の備後屋のあるじの子を身ごもった。落籍して子を産んで後添えとして店に入る。ところが、お喜多産むのを嫌がる。流産するように仕向ける。そこで産科医おゑんのもとで預かることになった。小説の半ばを過ぎて物語は転がり始める。この先は内緒、乱闘劇が繰り広げられます
読了日:02月15日 著者:あさの あつこ
90歳、男のひとり暮らし (新潮選書)の感想
阿刀田高の本は読んだことがありません。雑誌のコラムを見たことがあるので、コラムニストだと思っていました。違った、直木賞作家でした。この本は、自身の周囲を語ったり、蘊蓄を展開する本です。短文の集まりだからどこかに連載したものを集めたのだろうと思います。どの媒体かは書いていない。週刊新潮かなとも思ったが、長期間連載するにはかなり横やりが入ることもあるだろう。さては、販促用のパンフレットかもしれない。ここなら物議をかもすことも少ないだろう。日常茶飯事、ゆるいお話が続きます。
読了日:02月12日 著者:阿刀田 高
分水:隠蔽捜査11の感想
竜崎は神奈川県警刑事部長の職にある。部長刑事ではないよ。鎌倉で火事があった。放火だ。焼けた家は政治家の家、代々政治家で、今も親子ともども国会議員にある。殿様、若殿と呼ばれているのだそうな。現場に顔出しするように要請があった。現場に出たからには引き下がらないのが竜崎なのだ。ユーチューバーやジャーナリストが大勢押し寄せる。県警にも隠し玉がいた。サイバー犯罪捜査課に有能な捜査員がいた。脚を使う従来の手法ではなく、スマホを駆使し、ネット空間に詳しいのだ。たちまち容疑者を絞り込んだ。県警警備部長にキャリアの権化がい
読了日:02月11日 著者:今野 敏
風を織る 針と剣 縫箔屋事件帖の感想
[風を繍う][風を紡ぐ][風を結う]と既刊があって、[風を織る]に至る。最初の[風を繍う]を読んでいないので、そこが悔しい。縫箔屋丸仙、親方仙助、おかみさんお滝、娘のおちえ、こういう家族です。弟子に一がいる。侍の出で侍の頃の名前は一居、今は一と呼ばれている。仕組まれた事件がある。豪商の出雲屋に呼びつけられた。目明しの仙五郎と共に殺しの謎を解いた。お話の筋がどうの、これはミステリーか、そんなことはどうでもよろしい。やりとりの応酬が読むべき目玉なのですよ。捕り物帳なんだから、味を楽しめばそれでええのです。。。
読了日:02月10日 著者:あさの あつこ
作家で食っていく方法 (SB新書 715)の感想
[作家になる方法][作家で食っていく方法][売れる小説を書く方法][これから生き残る方法]これは読み物です。HOW TO 本ではありません。作家を志すなら、初めて知った、ではこの先危ういです。一年三冊書きなさい、という。けっこう過酷です。時間を生み出すために、株式会社にして、秘書を雇う。交渉ごとを人に任せて、自分は執筆に専念するのです。売上高が億を超えると、そうしないと回っていきません。作家で食っていくのを超えて、食って食って食いまくることを目指していますね。やはりこれは読み物です。指針を示しているのでは
読了日:02月09日 著者:今村翔吾
三河雑兵心得【十七】-関ケ原仁義(下) (双葉文庫 い 56-18)の感想
関ケ原合戦の大詰めです。合戦当日、夜明けから関ケ原一帯は濃霧で何も見えない。本多平八郎は相変わらず植田茂兵衛への当たりがきつい。井伊直政が無理を言う、家康の四男の松平忠義に手柄を立てさせてやりたい。一番乗りの功を挙げさせたい。福島正則を丸めてこい。重臣方は無理なことばかり言う。家康に呼ばれた。小早川秀秋の陣に鉄砲を撃ち込んで来い。裏切りの約束を交わしているが、一向に動かん。エイ、じれったい。撃ち込め。エイとぉとぉとぉとぉエイとぉとぉとぉとぉ。これが関ケ原合戦の決め手になります。戦には勝ったが甥が死んだ。。
読了日:02月07日 著者:井原忠政
黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫)の感想
シリーズ番外、黄金世代だが、まだ雛の時代のお話です。目黒の百姓地で原野火事が起きた。尾張藩火消が出動した。仕組まれた火事で、尾張藩の火消は全滅した。火消組合は技量の引継を計るため、二十歳以下は火事への出動を禁じた。黄金世代の若者たちは取り組みに反した。従わなかった、それが話の一つ。掟に歯向かうわけではないが、正論で成長していく。尾張藩火消の頭伊神甚兵衛は復讐に走った、これもお話の一つ。復讐の火事が次々に火が付けられる。後に、大学火事と名付けされる。林大学の火事を経て、黄金世代の雛たちは成長していく、のだ。
読了日:02月06日 著者:今村翔吾
べらぼうくん (文春文庫 ま 24-7)の感想
万城目学の青春記です。週刊文春に連載のコラムです。エッセイかな。[べらぼうくん、浪人する][べらぼうくん、京大生になる][べらぼうくん、就職する][べらぼうくん、無職になる]週刊誌連載中は評判になったそうです。そりゃそうかも、ひたすら滑り落ちていく人生だもの。滑り落ちても流行作家になる、という結末があるのだもの。安心して読み続けられる。なるほどね、作家になるということは、こんなに長い助走期間が必要なのかい。出世作の「鴨川ホルモー」ホルモーとは何なのか分からなかったが、作家本人が意味ありませんと言っているん
読了日:02月04日 著者:万城目 学
逃げないカワウ: 中国の鵜飼漁をめぐる謎解きフィールドワーク (新・動物記 11)の感想
副題に、中国の鵜飼漁をめぐる謎解きフィールドワーク 著者は中国でカワウの観察を行った。2005年著者は中国で調査に入った。著者は中国語に堪能なのだ。漁師の舟に乗り漁を観察した。カワウに紐・縄は付けない。舟の舷側に木の枝が立ててあり、そこにカワウは止まっている。川に放して、水面を叩いて合図を送り、鵜呑みした魚を回収するのだ。夜も舟の枝の上にいて逃げない。ただし夜は岸を離れて川の半ばに停泊する。完全に家畜化・家禽化しているのだ。三次など日本のウカイはウミウを使い、ウを手縄で繋いで扱う。著者の調査が世界最初なの
読了日:02月02日 著者:卯田 宗平
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