逃げないカワウ
「逃げないカワウ」宇田宗平 京都大学学術出版界
副題に、中国の鵜飼漁をめぐる謎解きフィールドワーク
著者は中国でカワウの観察を行った。
日本ではウは鵜だが、中国ではペリカンを指す。ウは中国では鸕[慈+鳥]と書く。
2005年著者は中国で調査に入った。著者は中国語に堪能なのだ。
漁師の舟に乗り漁を観察した。
カワウに紐・縄は付けない。舟の舷側に木の枝が立ててあり、そこにカワウは止まっているのだ。
川に放して、水面を叩いて合図を送り、鵜呑みした魚を回収するのだ。
夜も舟の枝の上にいて逃げない。ただし夜は岸を離れて川の半ばに停泊する。獣が襲ってくるのを避けるため。
逃げようと思えば容易に逃げられる。逃げないのは完全に家畜化・家禽化しているからだ。
三次など日本のウカイはウミウを使い、ウを手縄で繋いで扱う。
そこが大きく違う。
著者の調査が世界最初なのだ。中国では全然関心を寄せる人はいなかったし、中国の鵜飼の初めての報告なのだ。




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