汚名
「汚名」和田はつ子 PHP
伊東玄朴は牛痘を始めた人として知られています。
一方で、金儲け医者、あきんど医者と世間から罵られています。
全体にゆったりと起伏の少ない筆致です。
波乱万丈の物語ではない。
蘭方医としては、高野長英、松本良純、などが内容に出てくる。
種痘は、蘭方医は牛痘、漢方医は人痘を旨とする。
蘭方医の牛痘が認められると、漢方医の人痘は負けると予想されるので手を尽くして妨害するのだ。
金儲け医者、あきんど医者と言い触らすのも漢方医なのだ。
ついに、幕府将軍家から御殿医への要請があった。
検校、法眼と出世していく。
とうとう牛痘が認められた。
幕府認可の種痘所を建てる。自費でやるのだ。
医家生を集める。食住は玄朴の負担なのだ。
そこを見越して、蓄財に励んでいたのだ。




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