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「火縄銃をめぐる驚異のリバースエンジニアリング」斎藤勝裕 C&R研究所
鉄砲が種子島に漂着してから、あっという間に鉄砲をコピー量産しました。
それはヨーロッパで鉄砲が誕生してから50年後のことでした。
さらに、品質はヨーロッパ製を越えていたということです。
東南アジアでは日本産鉄砲がヨーロッパ製鉄砲を駆逐して市場を席巻しました。
種子島から、産地は堺、国友、根来、雑賀などに移りますが、詳しいことは書いていない。
文献がないのです。伝承さえ乏しいのです。本に書きようがない。
国産の鉄のタタラ製鉄などでページ数を膨らませるしかやりようがない。
いろんな水増しの記述があっても、第7章伝統技術から近代産業へ、ここへ集中します。
リバースエンジニアリング、分解、観察、再現、これに尽きます。
「「自転車」はどこに向かうのか」 疋田智 旬報社
サブタイトルに、青切符・違法モペット・新交通ルール----カオスの先にある未来
ふふん、ハウツゥ本だろ、何の期待も持たずに読み始めました。
違った、世の中を説き伏せる情熱に溢れています。
自転車レーン、駐車禁止だけでは足りんだろ、駐停車禁止にすべきだろ。
自転車は自転車レーンを食み出さずに走れるべきだろ。
電ジャラス自転車、禁止すべきだろう。
電動モビリティに、違法、脱法、合法電動自転車があふれている。
いずれも保険が掛けられない。自転車ではないからだ。原付ではないからだ。
無保険の電ジャラス自転車があふれている。
事故したら、被害者も加害者も無限の苦しみに遭うことになる。
故障したらどうするか。
ネット売りだから、自転車店、バイク店に持ち込んでも相手にしてもらえない。
故障は自分で直すしかないのだ。直せなかったら、はい、それま~で~よ~。
「豆は煮えたか」朝井まてか 文芸春秋
お玉は深川で茶店を開いている。
豆餅をお茶うけに商っているが、亭主が亡くなってからは味が格段に落ちた。
茶店ではない裏の稼業がある。占いのようなものだ。
客と手のひらを重ねると、将来が見えてくる。そう長くはない、せいぜい五年程度。
占ってほしければ[豆は煮えたか]こう聞けばよい。それが合図の言葉なのだ。
密かにやっているのだが、占いの組合で占い紛いの者がいる、懲らしめねばなるまい、と話題になったことがある。
お玉の客の中には易者もいるのだ。易者とても自分の将来は占えないのだ。
茶店のほうは、転がり込んできた若者の腕がよく、豆餅の評判も持ち直した。
茶店は若いものに譲ろうと思っている。
そんな矢先、豆は煮えたかの客が飛んでもない大物にあたってしまった。
そこは明かせない、そこは読んでもらうしかしょうがない。
「ノーメイク鑑定士」石田夏穂 中央公論新社
中編四篇、[フットブレイク][未経験の男][我らがDNA][ノーメイク鑑定士]
会話でお話を進めて行く。説明はないが、どっちが今しゃべっているかは伝わる。
地の文での状況説明はない。会話でそれは明らかになっていく。
[我らがDNA][ノーメイク鑑定士]が好み。上手下手ではない、気に入ったのはそっち。
[我らがDNA]は行き過ぎた働き方改革、残業規制の果てにあるのは、こういうこと。
[ノーメイク鑑定士]は下らないクレーム、大口客から貴社の営業にノーメイクの営業員がいる、いかがなものか。
直ちに対策が下る。
きみぃ、ノーメイクで営業に出ているやつがいるとクレームが来たのだよ。探ってくれないか。
ノーメイクが疑われる女子社員が二名いる。
実はわたしがノーメイクなのだ。ノーメイクでもメイク上手と評判を取っているのだ。
「朝日のあたる病院」本城雅人 光文社
医療小説、病気の小説は医者本人が執筆しているのをよく読んでいました。
この本は、著者は医者ではない、スポーツ記者出身で、スポーツ物、ミステリー物を多作しています。
それでも、この本が示すのは医者の目指すもの、患者の願うものに真摯に向き合っているからです。
小児科病棟が舞台です。
新生児、小児、幼児、思春期手前まで、内科外科あらゆる科目を駆使しなければならない。
青藍医科大学、小児外科の教授が外木場誠二、彼が主人公だ。
サブの主人公は栗山勇輝、幼いころ、姉が膵炎を罹病した。治してよ、医者なんだから。抗議した。
成長して青藍医大に入学した。外木場教授のもとにつく。
現在の患者が膵炎の患者。今度は必ず治してみせる。
YOUTUB での文章の音声での読み上げですがね
ソフトで読み上げているのでしょうね
人間が読んでいるのなら、あまりにも学力がなさすぎる
YOUTUB での読み上げ文章のテキスト化ですがね
人間が読み上げたものをソフトが書き取っているのでしょうね
ひどい間違いが頻出しています
YOUTUB でアップしている人は点検することをしないのですかね
恥をさらしているのですが、それに気が付いていないのかしら
気が付いていないとしたら、ひどい学力で YOUTUB を運営しているんですね
ひょっとして、ソフトが出力したものは訂正・添削ができない仕様なのですかね
訂正・添削するのにえらい労力がいるのですかね
それなら出来栄えが悪くても諦めるしかない
レントゲンでの通常検査で異常があるかもと、2017年4月に胃カメラでの検査を行いました。
胃の表皮に初期の異常があって、内視鏡で5センチ四角程度を搔き取りました。
翌年から胃カメラでの検査を続けています。ずっと異常なしです。
今年で年齢が84歳、がんが発症しても不思議ではありません。
来年からは胃カメラでの検査をやめることにしました。
来年の胃カメラ予約を取り下げました。医者もその判断を支持しました。
この先胃が痛くなれば胃がんが発生したのだ。その時は治療を始める。
自然に任せることにします。
大腸がんは痛みがないので発見が遅れるそうです。
今受けている検便による検査を続けることにします。
内視鏡での大腸がん検査を一度受けたことがありますが、あれは二度と受けたくありません。
神石高原町は油木町、三和町、神石町、豊松村が合併して出来たものです。
四つの旧町村は割拠の状態が強くて、相互訪問するには、それぞれがとても遠い。山と谷が隔てていて身軽に行き来するのがとても難しいと痛感します。
今度は旧神石町に行きます。旧三和町、旧油木町からは山越え谷越え、高齢者には優しくない、そっちからではなく、帝釈峡=神龍湖からスタートします。
高速中国道東城インターを下りる。そこから県道25号線を進むと、帝釈峡=神龍湖の紅葉橋を渡る。橋を渡れば神石高原町なのだよ。
町立歴史民俗資料館の駐車場がある。もうひとつ土産物店食堂の駐車場もある。そっちに駐車する。歴史民俗資料館のほうは三角コーンがあって入り難かったからなんだよね。
今日は月曜日、駐車料金は徴収に来ないだろう。土日祝日には徴収に来る。たぶん、おばちゃんがパートに出ているんだよ。パートの休みの日だけ駐車料金の徴収に来るのだよ。事実、来なかった。
この方向は紅葉橋への方向なんだよ。トンネルの向こうに橋があり、遊覧船の船着き場がある。
さて、車から自転車を引き出して走り出そう。ただ今の道は県道259号線、南へ南へと進んで、神石高原町役場の前を通り、国道182号線へと続く道なんだよ。
ここから北へ湖面を渡る道は中国自然歩道の一部を構成している。
編集が終わりました。新しいページをアップしております。
これは文章の出だしの部分です。
これ以降は下のリンクから入ってください。
http://sherpaland.net/bike/2026/bike-260511-taishak_jinseki/bike-260511-taishak_jinseki.html
「チップス<下>」真山仁 日経BP
チップス<上>でゆっくりだった筆致が一挙に緊迫化してくる。
美麗馬(フォルモサ)積体電路有限公司(FSC)はアメリカからも中国からもアンダー2ナノの最新設備を自国で創設するように求められる。
FSCの社長とCEOは反目したり、手を取り合ったり、ガタガタになる。
鷲津政彦はアンダー2ナノはアメリカ中国に置かずに日本に置くべきと考えている。
そのために、創業して軌道に乗っていないフェニックスに買収を提案した。
大口先の新株引受権、政府の新株引受権を入手した。
フェニックスのCEOにFSCの内紛で弾き出されたチャールズ・ハンを据える。
これにより、フェニックスとFSCの紐帯は強固になる。
「チップス<上>」真山仁 日経BP
ハゲタカファンド、鷲津政彦のお話です。
チップスとは半導体のこと、小さな四角なプラスティック様なもので、チップスと呼ばれています。
鷲津政彦は台湾の美麗馬(フォルモサ)積体電路有限公司(FSC)の創業者、ジェシー・チェンに会った。
恩ある人からFSCを助けてやってほしいということだった。
ジェシー・チェンは断った。
台湾海峡を震源とする大地震が起きて、工場のある新竹市街は大被害にあった。
地震でジェシー・チェンは亡くなった。
後継者間で抗争が持ち上がった。
登場人物表を常に参照しながら読み進めて行く。
中国人名は、イングリッシュネーム+チャイナネームだから、とても馴染みにくい。
「祖母姫、ロンドンに行く!」椹野道流 小学館
著者本人は、これはエッセイだと言っています。
小説だよねぇ、だって東海道中膝栗毛は小説だよねぇ。
一生に一度でいいからイギリスに行きたい。御姫様のような旅がしてみたいわ。
それを聞いた息子たち、著者にとっては伯父さまたちは、資金を出してくれます。
アテンドとして著者が指名されます。
ファートクラスの飛行機で、一流ホテルで連泊です。
一流のデパートで買い物をして、最高のディナーを楽しみ、お友達に自慢できるものをたくさん見たい。
これを尽くすために孫は必死に頑張ります。
最後に祖母からいただいた教訓は、あんたに足りないのは自信です。
謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないもののみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をするのはやめなさい。それは卑下、とてもみっともないものよ。
油木支所へ行く案内がある。商店街からの道は案内がない。この道を通った方が間違いなく油木支所へたどり着ける。ふぅむ、これが油木支所か。
路地を抜けて商店街へ出る。今はどの店も閉ざしているが往時は軒を連ねて繁盛していたんだろうなぁ。なんで尾根の上に家並が連なっているんだろうな。そこが不思議。
再び国道182号線に下りてくる。そこには広島銀行油木支店がある。
銀行あり、高校あり、測候所あり、広島牛改良センターあり、神石の中心はここじゃないか。なんで町役場がここにないのか。
それはね、油木町、三和町、神石町、豊松村が合併したんだが、三和町がゴネタのだそうな。合併しない、合併するなら福山市と合併する。警察も消防も福山の管轄下にあるんだもの、ありうるお話だ。
神石郡全部が合併するならば、三和町、もうひとつ条件を付けた、町役場は三和町に置くこと。押し切ったのだそうな。押し切られて油木は抜け殻のままとなったのだよ。
初代町長は旧油木町の町長が神石高原町の町長に就任した。選挙があって勝ったのだそうな。対立候補が誰だかは知らない。
さぁて、帰ろうか。来た道を戻って神原峠を越える。峠を下ったところが安田地区、国道から離れて県道416号線をたどって行きます。
編集が終わりました。新しいページをアップしております。
これは文章の途中の部分です。
前後の続きは
下のリンクからお入りください。
http://sherpaland.net/bike/2026/bike-260507-jinseki_obata_yuki/bike-260507-jinseki_obata_yuki.html
地図ソフトのマピオンが2026.03.24にバージョンアップしました。
バージョンアップの前は町名(大字)の区域が色違いに色分けてしてあって、とても便利でした。
峠のこっち側の大字が○○であっち側が××と一目で理解出来ました。
バージョンアップ後は色分けが消滅しました。余計な事をする。
本気出してバージョンアップ後の絵姿を探りました。
右隅に拡大縮小のアイコン、続いて四つのアイコンがあります。
[背景地図の切替]ここをクリックしてみました。
デフォルト、境界線マップ、通り名マップ、地形図、ひらがなマップ、と選択肢があります。
境界線マップを選べばええのだ。
これによって、峠のあっちとこっち、川向うと反対側、それぞれ名前が分かります。
境界線マップのまま画面を閉じても、次回画面を起こすと、デフォルトの画面が立ち上がります。
ざっと6週間経って、やっとバージョンアップの値打ちが理解できました。
「誓いの証言」柚月裕子 角川書店
佐方貞人の検事時代・弁護士時代を含めて五作あります。
わたし、過去に[検事の信義]を読んでいます。他は未読。
[誓いの証言]は最新作。
佐方弁護士事務所に築地警察署から電話があった。
大学時代の同期生、久保利典弁護士から弁護の依頼なのだ。
容疑は不同意性交等罪。佐方は引き受けた。
訴えたのはクラブのホステス、久保は性交はしたが、薬で意識を失わせたりはしていない。
同時進行で、香川県蕃永町の蕃永石のことが出てくる。庵治石がモデルだろう。
石工職人は協同組合を結成している。
組合長が若い組合長に変わった。前組合長の息子なのだ。
自分の意志に歯向かう原じいを次第に締め出している。遂に組合から追放した。
もう石工として働けなくなって、石切の丁場から落ちて亡くなった。
孫娘が残った、原晶。
訴訟を起こしたのは安藤晶。
二人が同一人物であるのを戸籍謄本で発見したのは佐方事務所のアルバイト、小坂だった。
小坂は女性で、コメディリリーフの働きをしてくれる。
「咲良は上手に説明したい!」滝沢志郎 PHP
石川咲良、この本のヒロインです。
咲良は横浜駅の臨時雇用、台風でダイヤは混乱、運行状況の掲示はビッシリと密だった。
そこへ、一人の女性が来て、数行に書き直した。運行の把握は明快だった。
咲良はその女性に質問した。この秘訣は何ですか。
名刺をもらった。そこを訪問した。ファクトリー・オブ・テクニカルコミュニケーション株式会社。
取扱説明書、掲示内容、など、言葉のプロの会社だった。入社を希望した。
ゴミの分別についての掲示、テナント家主からテナント各社へのゴミのビラ。
AED、心臓への電撃蘇生器の取り扱い説明書、ドタンバで素人が解るような取り扱い説明書。
ベビーカーの取り扱い説明書、それよりも、読まずとも使えるような製造方法。
おもちゃのドローンの取り扱い説明書。
この本は小説か。小説ですねぇ。
本の売り場でどのコーナーに置けば最適か。もちろん小説売り場ですよ、その他に
ビジネス書、日本語コーナー、文化教養コーナー、そんなところでしょうか。
「先生、モモンガがお尻でフクロウを脅しています?」小林朋道 築地書館
[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学、これがサブタイトルです。
築地書館の、先生、○○が××しています!のシリーズ本です。
このシリーズでは全部末尾が!で終わっているのに、この本では?で終わっています。
モモンガがお尻でフクロウを脅しているとは、言い切れなかったのでしょうね。
尻に目の玉のマークがあれば、捕食者はたじろぐ、はずでした。そうとは限らなかった。
モモンガお尻フクロウ篇は短い。熱がこもっていない。
もっと熱のこもった篇がある。
私の手に包まれていないと餌を食べないユビナガコウモリの謎。
カルガモのヒナを救ってやれなかった。
キジパトPiがいた夏。
なるほど、著者は学者だなぁと感服する篇。
子モモンガは、成長のある時点からフクロウの鳴き声に反応するようになる。
4月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:5118
ナイス数:135
青青といくの感想
道中記であり一代記なんですよ。海保青陵が亡くなる。大勢の弟子に末期の様子を伝えなけれならない。最後の弟子の堺屋弥兵衛、京弓師の若旦那なのだ。概ね同期の暁鐘成と共に旅に出る。海保青陵は江戸の生まれ、角田家の長男で儒学を極めて尾張徳川家の儒家となった。青陵の基本は自由自在、主家勤めが災いして病気になった。弟の角田彪に家督を譲り、縁者の海保家に養子となった。海保青陵、遺言は遺骨は空に撒いてくれ、墓は建ててくれるな。弟の角田彪に聞くと、空に撒かずに、墓は建ててほしい。自身は自由自在が旨だが、人に説くのは難しい。。
読了日:04月30日 著者:永井 紗耶子
八州の風手控え帳の感想
[三国街道 金井宿][江戸小石川三百坂下通り]の中編二篇のように見えるでしょ。いえいえ、通した長編なんですよ。歌舞伎での、金井宿の場、江戸小石川の場、こう分けてあると思ってくんねぇ。一柳直四郎、関東取締出役、八州廻りと言う方が伝わりが早い。関東八州のやくざ悪党を取り締まり、百姓を慰撫するのがお役目だ。上州金井宿、ここで人死にが出たということで呼び戻された。どうやら鵂(みみずく)の銀蔵が出た、ということらしい。直四郎、その銀蔵の正体を暴いて、お縄にしてしまう。伝馬町とは別の牢に入れていたが、銀蔵死んでしまっ
読了日:04月28日 著者:あさの あつこ
イノセンスの感想
血まみれ誉田の方じゃない、さわやか誉田の方です。立石梨紅、シンガーソングライターで他にもモデルも女優もやっている。イノセンスというバンドが大好きなのだ。そのバンドの伊丹孔善が大好きなのだ。立石梨紅と伊丹孔善の章が交代で出てくる。小説の入りは全然好みじゃない。嫌々ページをめくっていたら、おや、これは面白い。音楽のお話がこってり出てくる。表拍、裏拍、これバックビートね。これだけ音楽に詳しいのだから、誉田哲也、小説家以前はミュージシャンの顔があったのかしら。めちゃめちゃ爽やか!血まみれ誉田のカケラもないんだから
読了日:04月26日 著者:誉田 哲也
アズキの起源の感想
先に結論を言ってしまいます。アズキは日本原産で縄文時代に誕生しました。ここに至るまでに丹念に手順を踏んで研究を行っています。先に、アズキは中国が原産地である、こんな論文が発表されました。反論の論文を発表して、粉砕しました。遺伝子解析という部分が核心にあります。分からなくてもよろしい。読者は読み飛ばせばよろしい。研究者なら読み飛ばすことは出来ないが、素人ならそれでよろしい。この本は教科書・学術書ではありません。入門書・啓蒙書なんです。かなり面白く仕立ててあります。学者の文章は面白い。常々それは感じております
読了日:04月25日 著者:内藤 健
露の宿りの感想
浅草の外れに[露くら]はある。職人相手の小料理屋なのだ。芸者上がりのお富が女将で、娘に千代乃がいる。お富が出るのは第1話だけ、卒中で亡くなってしまう。第2話以降は、千代乃が女将として成長していくのがお話となる。大きな料理屋の次男の六郎が板前、他に女中とお燗番を雇っている。女将の代替わりで客足は寂れたが、次第に盛り返してきている。店の中だけのお話だけでなく、出入りの客のお話で盛り上がっている。長屋のお話、商家のお話、武家には関わりないお話が繰り広げられる。高瀬乃一は[貸本屋おせん]で知りました。
読了日:04月24日 著者:高瀬 乃一
ゴキブリ研究はじめましたの感想
著者は昆虫館・磐田市竜洋昆虫自然観察公園の職員です。もともとはゴキブリは大嫌いでした。職業上、いろんなゴキブリに触らなきゃならない。いつのまにかゴキブリ嫌いを克服してしまいました。ある種のゴキブリの大きさ・重さを表現するのに、ボタモチをあげています。ボタモチ、そんなゴキブリがいたら、わたしなら逃げてしまいます。イラストは、かわさきしゅんいち、実にイキイキとペンをふるっています。沖縄、与那国島でゴキブリの新種を発見したのじゃないか。研究職じゃない身で、論文を書くのは大変でした。新種発見、ついにそこまで確定し
読了日:04月22日 著者:柳澤 静磨
私の最後の羊が死んだの感想
週刊ポスト連載によるものです。羊を飼おうと志したところから、ニュージーランドで実地研修 帰国後、羊を飼い始め、父が病気で倒れ、家族での介護生活 小説を書き始め、時間やりくりが出来なくなり 小説に専念するためにも、羊飼いをやめるまでのお話です。最初はタウン誌の筆致にも似て、エッセイかな、と受け取っていましたが 中盤から、これは小説じゃないか、本気の物語じゃないかと分かってくる。最初は緩いお話が続きます。内輪話、内幕話の面白さで押してくるのかと思いのほか、緊迫の度合いが増してくるじゃありませんか。これは小説だ
読了日:04月21日 著者:河崎 秋子
明鏡 東京湾臨海署安積班の感想
安積係長警部補、強行班係、班員構成は、村雨、水野、須田、黒木、桜井。たいがい、村雨と須田が組み、黒木と桜井が組み、水野は女性だから単独、たまに安積と組む。強行犯係なんだが、血まみれの事件は少ないなぁ。落語を聞いている感じかな。長屋のはっつあんとくまさんの会話を横で聞いている感じかな。ツーと言えばカー、係長と班員はとてもよく通じている。短篇小説で10篇、それぞれページ数が少ないから葛藤を盛り込むわけにもいかないか。二班の班長の相楽に向かうときが葛藤を呼ぶかな。掌編だから、起承転結、起の次に結がすぐに来る。。
読了日:04月18日 著者:今野 敏
暗黒の彼方 (角川春樹事務所)の感想
主人公は古山孝弘、千葉・埼玉支局本社社会部を連結して、政治家の息子の犯罪を摘発したことがある。それは社長賞に輝いた。癌末期の先輩から暗号の1ページを託された。その暗号は警察庁キャリアからのものだった。そのキャリアは急病で亡くなった。古山は現在遊軍、遊軍で仲間を編成して暗号の解読に励む。警察庁キャリアがアメリカに派遣された当時のこと。ざっと30年前。その当時は自動車輸出で日米が貿易摩擦の時代、解決策として日本の自動車会社がアメリカに工場を建設するという時代。日米ともに闇に葬るのをヨシとしない良心派がいるのだ
読了日:04月17日 著者:堂場瞬一
こちらはただの「落とし物係」です! 警察行政職員・音無遠子の流儀 (潮文庫)の感想
ヒロインは音無遠子、彼女は警察官ではない、県庁職員。警察署の会計課は警察が扱わず、県庁が取り扱うのだ。会計課では落とし物も取り扱う。音無遠子の相方は捜査一課の鳴上警部補、これと西島会計課長、関係者はほぼ三人です。音無遠子はものに触れると、そのものが見た風景が伝わる霊感がある。第一話では、落とし物の仏像、仏像が入った箱に触れると、ある風景が伝わってくる。第二話、落とし物の猫の首輪、これも伝わってくるものがある。第三話、落とし物は金の茶碗、伝わってきたのは鳴上の姿、犯行現場のような。ミステリーとしてはえらく古
読了日:04月16日 著者:仁科 裕貴
青のナースシューズ (角川書店単行本)の感想
主人公は岡崎成道、看護大学の看護学部の話です。学部の定員は80人だが、男の新入生は9人、こっちのクラスには5人の男の新入生が配属された。岡崎成道の家庭は貧しい。父は事故によって亡くなり、弟が激しい後遺症を患った。母は母子家庭で子供二人を育てた。成道もヤングケアラーとして弟にかかりきりになった。そんなことで男の看護師を目指すことにしたのだ。極めて真面目な筆致です。看護師の養成課程をフルに描いていきます。実習の患者から、青いナースシューズが君には似合うなぁ。プレゼントしよう。ほどなくその患者は亡くなりました。
読了日:04月12日 著者:藤岡 陽子
呪術師の末裔の感想
老教授は若いころアマゾンの奥地で秘密の水を発見しました。この水はガンを含むあらゆる病気への万能薬なのです。この発見は、製薬業界によって多額の金を使って抑え込まれました。教授の死後、レオ・クラシナ=倉科玲央は教授の遺品を整理しているうち、秘密に行き当たりました。母親はガンの末期症状でした。水を与えるとガンはしぼんで行きました。母親は新興宗教の信者でした。教団は秘密を知りました。布教に利用しようと。倉科玲央を懐柔しました。同時に、秘密を奪って、用済みにしようと図っています。そこから倉科玲央の反撃が始まります。
読了日:04月11日 著者:楡周平
べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 四 (4)の感想
田沼に変わった松平定信政権は窮屈だった。緊縮、贅沢禁止、売り上げは上がらず、不景気の波が押し寄せた。喜多川歌麿の名は挙がった。だんだんと蔦重との隙間が生まれ、広がっていった。歌麿、蔦重と縁を切りました。松平定信も老中を罷免されました。強硬姿勢がみんなの不興を買っていたのです。得をするのは一橋だけ、そういう構図が浮かび出てくる。芝居町の俄が挙行される。そこへ役者絵が売り出される。絵師は東洲斎写楽。写楽とは歌麿その他の大勢の手による絵筆なのだ。蔦重、松平定信、田沼残党、これらの連合軍が形成される。大団円は近い
読了日:04月09日 著者:森下 佳子,豊田 美加
べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 三 (3)の感想
丸屋の女将・ていは最初は蔦重がうとましかったが、誠にほだされて、蔦重とまことの夫婦になった。田沼意次の息子田沼意知は佐野政言の恨みを買って、千代田城中で切り殺された。この辺はだれ場なんですよ。田沼の勢いにケチが付く。蔦重の出版が当たっていても、響いてこない。要するに、世の中不景気なんですよ。大当たりの出ようもない。一橋治済の陰謀で、松平定信が溜りの間詰となった。老中一歩手前です。田沼意知、松平定信の批判の矢を受けることになってしまった。十代将軍徳川家治が亡くなって、田沼意次は失脚した。替わりに松平定信。。
読了日:04月08日 著者:森下 佳子,豊田 美加
べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 二 (2)の感想
前巻でさらわれた蔦丸が見つかった。歌麿と名乗らせて絵を描かせることにした。田沼意次の政敵は一橋治済とはっきりしてきた。鱗形屋は破産した。本屋株の末端からの不満で耕書堂の本を市中の本屋で売ってもよしとなった。吉原だけの出版から市中への縛りが解禁となった。ちょいちょい治郎兵衛が登場するんですよ。駿河屋市右衛門の実子だから出ても当然だけどね。テレビで誰が演じていたか思い出せない。テレビとノベライズ本の差なのかしらね。日本橋通油町の店が売り出される。日本橋の本屋というと、信用が断然違う。断られます。吉原もんになぞ
読了日:04月07日 著者:森下 佳子,豊田 美加
べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 一 (1)の感想
NHK大河ドラマのノベライズです。放送中はシャレやうがちを聞き逃してシモタということもありましたが、小説化ならじっくり読める。重三郎はみなしごの身、吉原の女郎屋駿河屋市右衛門に拾ってもらって育ったのだ。市右衛門の実子の治郎兵衛の店が蔦屋、そこに居候して貸本屋を開いているのだ。吉原細見で当てて、出版界に食らいついた。花魁の花の井が五代目瀬川を襲名した。それを吉原細見に織り込んだのは重三郎だけで、大ヒットだったのだ。老中の田沼にもツテがつながった。つなぎの人に平賀源内もいるのだ。吉原で俄のイベント。テレビでは
読了日:04月06日 著者:森下 佳子,豊田 美加
グレタ・ニンプの感想
[グレタ・ニンプ]とは[愚れた妊婦]であり[グレタ・トゥーンベリ]の極端さかもしれない。丸刈りでパンク風で、[愚れた妊婦]でピッタリ当たっとるがな。夫は呉田俊貴、妻は由依、晩婚で不妊治療に励んでいるのだ。不妊治療を諦めたころ、妊娠した。妻が怒涛の変身、[愚れた妊婦]に変わってしまった。めでたく出産しました。[愚れた妊婦]から[愚れた産婦]に変身しました。これだけ大変身すると、夫は事態にオロオロしてしまうよなぁ。綿矢りさの作品は[パッキパキ北京]を読んでいるだけ。どちらも極端な疾風怒濤モノで、そういう路線の
読了日:04月03日 著者:綿矢 りさ
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