6月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:5376
ナイス数:113
一滴の沈黙の感想
中国人が殺された。悪辣な手口で商売を広げ、各所で恨みを買っていた。すぐに面が割れ、逮捕に至った。続いて又中国人が殺された。今度は大学院生で評判は良かった。女性が自首してきた。わたしが殺しました。仲村が担当して聴取に当たった。殺害の経過などは素直に自白した。動機は、この質問には黙秘します、と頑なだった。自供通り、包丁は川から発見され、被疑者の指紋も発見された。ここには[都の西北]の大学がある。かっては学生街だったが、今は圧倒的に中国人の居住者が多い。中国人学生は日本人学生より富裕な場合が多い。さらに優秀なの
読了日:06月30日 著者:相場 英雄
妖の絆 (文春文庫 ほ 15-11)の感想
出発がロマネスク、怪奇小説だとは思いもしなかった。これは時代劇だ。時代劇小説の骨法に則って書かれている。[あやかしのきずな]と読む。闇神の一族がいる。閣羅とも名乗る。女は紅鈴と名乗る。日の光を浴びると火傷する。人の血を吸って生きていく。追いかける勢力がいる。隠密の百地丹波一味、前田家の庇護を受け、この画像の者を追え。姿形は鬼の姿、巨躯で角が生え口には牙がある。八割方は紅鈴の行状だ。隠密の描写は二割そこそこ。最後直接戦うが、勝負の結果は書いてない。シリーズ化する都合上、勝ち負けを明らかにしてはうまくないのか
読了日:06月29日 著者:誉田 哲也
天領の鷹 下の感想
飛騨屋の物語です。二代目久蔵が亡くなったのは三代目亀之助はまだ六歳だった。蝦夷での番頭格・所左衛門の息子富久が亀之助を薫陶した。蝦夷での材木は曲り角に来ていた。松前藩の運上金の負担もあり、競争相手も増えた。飛騨屋大畑店、津軽藩下北半島の店で使い込みがあり、嘉右衛門は逃亡した。嘉右衛門は名前を南部屋と名乗り、林業に進出した。飛騨屋は林業から水産業に転身した。アイヌを使い、干し魚、俵物を商うことにした。四代目格之助の時に蝦夷の業を畳むことにした。アイヌの反乱があったからだ。飛騨屋は松前藩を二度訴えた。藩は面目
読了日:06月26日 著者:村木 嵐
天領の鷹 上の感想
武川九兵衛はは飛騨の杣人。下呂の生まれ、下呂が飛騨の南限なのだ。飛騨の山が天領になって山仕事が禁止されて、蝦夷を目指した。蝦夷は地名、夷仁はアイヌと読むらしい。九兵衛は蝦夷に渡ってアイヌのトヒタケと知り合った。飛騨屋九兵衛と名乗って、松前藩と取引を始めた。山趐(やまかき)とは山仕事・杣仕事を意味するらしい。飛騨下呂に本店を構え、松前、京に支店を置いた。九兵衛は初老となり、下呂の本店に戻った。京からの帰途、初雪に埋もれて亡くなった。養子の久蔵が二代目を引き継いだ。尻別川の川口に港を構築した。岩場を岩で埋め立
読了日:06月25日 著者:村木 嵐
真田武士心得〈三〉 柳生純情 (文春文庫 い 114-3)の感想
真田家に仕える鈴木右近のお話だ。真田の家は二つに分裂している。真田信幸の率いる沼田城、真田昌幸と信繁の率いる上田城、鈴木右近は信幸側。関ケ原で勝った徳川勢は真田昌幸と信繁を高野山へ、九度山へ配流する。九度山へ援助の食料金銭を輸送するのが鈴木右近の役目。剣の師匠の柳生宗章は主家を失う。今は米子城の家老のところに客将としる。柳生宗章は娘を鈴木右近の元に残していく。右近、嫁とりしました。ここまでが前提条件、ここから物語が展開します。もうこの先、大阪冬の陣夏の陣しか戦闘は残っていない。どうお話を展開して行くんだろ
読了日:06月21日 著者:井原 忠政
くらまし屋稼業 (時代小説文庫)の感想
くらまし屋稼業シリーズの初巻です。逃げたい者がいる。逃げるのを遮ぎる者がいる。逃げるのを助ける者がいる。堤平九郎、この男がくらまし屋。普段は飴売りの姿をしている。この巻で、逃げたい者は万次・喜八、香具師の親分・丑蔵から逃げ出したい。丑蔵が反目している香具師の大親分・緑兵衛を頼った。くらまし屋に繋いでくれた。さぁ、逃げろ、逃げろ。逃げ方がこのお話の眼目なんですよ。最後に対立するラスボスが出現します。シリーズ初巻だから先が予測できない。たぶんラスボス。
読了日:06月20日 著者:今村翔吾
たまごの旅人 (実業之日本社文庫)の感想
わたしは旅行添乗員、スタートです。最初の添乗員仕事はアイスランド、ずいぶんとマイナーな場所からの始まりです。旅行客はツアーの注意事項を読みもしない。冷たい雨が降るので雨具を用意するするようにとの指摘を受け流す。結果、濡れる。全身濡れる。天気が悪いのも添乗員の責任とされる。別篇、客はわがまま。特に高齢者は偏屈になりがち。思うがままに発言し、周囲を凍り付かせる。それにも気が付かない。コロナが猖獗しました。旅行は途絶え、ツーリストの会社は休業しました。旅行添乗員の仕事もなくなりました。ささやかな起業をしました。
読了日:06月19日 著者:近藤 史恵
ニンジャ 公安外事・倉島警部補の感想
再読。再読だけど新鮮に読めた。短編集、8篇もあって、それぞれ掌編。同室の西本巡査部長、ゼロの研修を受けていて倉島も期待している。白崎警部補、年齢がかなり上、刑事畑からの転籍。伊藤、公安管理係、時々作業に召集する。傍にいても印象に残らない特質がある。公安機動捜査隊、公安にも機動捜査隊がある。隊長はキャリアだが、ボンクラ、手柄を露骨に欲しがる。林春美、台湾の公安。アレキサンドロ・コソラボフ、ロシア大使館勤務だが、倉島の資産。コンスタンチン・ゴーゴリ、ロシア大使館勤務、西本はゴーゴリを資産化しようとしている。。
読了日:06月18日 著者:今野 敏
ド文系でも楽しい数学 直感がことごとく裏切られる7つの話の感想
著者は会社員として働きながら、数学の解説動画の YouTuberをやっているのだそうです。そりゃぁページはめくれますよ、めくってはいても全然理解できません。著者名が[ド文系でも楽しい【ゆっくり数学の雑学】]なんですよ。もっとチャント名を名乗れ。ド文系でも→わたしド文系です。楽しい→全然楽しくなかった。もっとド文系に優しい本かと思ったが、容赦なくド文系を小突き回す本でした。わたし、もっと修行しないと太刀打ちできません。
読了日:06月15日 著者:ド文系でも楽しい【ゆっくり数学の雑学】
こわい日本史の感想
古代<平安時代>こわいのは、怨霊の祟りと穢れ 中世①<鎌倉時代・室町時代>こわいのは、首をめぐる執念 中世②<戦国時代>こわいのは、ある種の狂気に満ちた日常 近世<江戸時代>こわいのは政争と不条理 幕末<明治時代>こわいのは、物騒な政府。知らなかったこと、驚いたこと。平安時代は屋敷の周囲に死体が常に捨てられていたこと、大小便が屋敷内のオマルにあること。常に死臭と糞便臭に包まれていたこと。鎌倉期以降はそんな文献が見当たらないということは、葬送の仕方が定まったのかな。掘っ建て便所を建て替える習慣が定着したこと
読了日:06月14日 著者:本郷和人
血は争えないの感想
戦後の新宿の混乱期、台湾人の王大輝はのし上がった。歌舞伎町に地所を得た。台湾人の妻からは二人の息子が生まれた。日本人の妾から子供が育った。ヤクザの世界に入れた。山形県から王の子供だという青年が現れた。結局、ヤクザの世界に入った。この四番目の息子は組長まで出世する。東映ヤクザ映画の世界観なのだ。暴対法以後、ヤクザ世界は変わった。外国からのマフィアに食い尽くされてくる。ヤクザ小説もアップデートしなきゃならない。今八割がた読んで読み続けられない。小説の冒頭が裁判所の判決場面、死刑が予想される。読み続ける?どう?
読了日:06月11日 著者:深町秋生
アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド 東京バンドワゴンの感想
堀田家<東京バンドワゴン>のシリーズです。シリーズの初刊行は2006年4月、ここから毎年4月に新刊が発売される。おおむね、主人公その他の年齢は発売年ごとに年齢を重ねていく。各篇は中編4作が収納されている。研人のバンドのシンガー、小松椎奈の持ち家のこと、日暮里にある。イギリスのロンドン警視庁、ジュン・ヤマノウエ警部補とも関係しているという。2篇目、岡山倉敷でのお話、古い寺に古い書籍が収蔵されているお話。古本屋の本業に関わるお話。3篇目、堀田家にテレビが入ってドキュメンタリーを撮るお話。4篇目、文字制限、省略
読了日:06月08日 著者:小路 幸也
じゃないほうのオダの感想
下総の小領主、小田氏治が主人公、隠居後は天庵と名乗った。駒蔵は小田氏治の下男、馬の口取りが役目。行商が本来の役目、嫁のトメともども、平たく言えば忍者なのだ。小田氏治は敵に居城を9回奪われて8回取り戻した。負け越している。もう一回勝って、勝ち負けを水平にしてこそ名が挙がるというもんじゃ。ごじゃっぺ、でれすけ、無事だっぺ、そっだらごと、御屋形様も従者も侍も茨城弁丸出しだ。題名のじゃないほうのオダとは、物語の半分まで進んだが、お話に出てこない。桶狭間で名を挙げた尾張の織田が名高い。じゃないほうのオダは小田のこと
読了日:06月06日 著者:安藤 祐介
柩の狩人
読了日:06月04日 著者:大沢 在昌
柩の狩人の感想
ここ新宿歌舞伎町、古いビルの床が抜けた。四階の床が落ち、三階、二階の床も抜けた。四階には桃李園という中華料理屋。客、従業員、十人が死亡した。負傷者八名。新宿署暴対課佐江警部補は応援を命じられた。死亡者の中に、小指のない背中に彫物のある死体がある。彼の捜査を命じられた。死亡者に警官もいた。滝という名前で機動捜査隊に所属していた。女の死亡者もいた。滝の元妻、山崎秋絵は警官をやめ、女の砦という調査会社を立ち上げた。調べると、滝は交番勤務時代、不審人物を発見し、逃げ切られた。面目なくて報告しなかった。殺人事件が続
読了日:06月04日 著者:大沢 在昌
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