メソポタミアのボート三人の男
「メソポタミアのボート三人の男」高野秀行 集英社
高野秀行とは冒険を業としている人で、彼の著作はまことに面白い。
川をボートで下ろうという趣旨で、メソポタミアのチグリス・ユーフラテス川を行くのだ。
ただし、もっぱらトルコ国内で、イラクの下流に行くと、流れは停滞しているは、鉄砲を持った民兵が大勢いるはで、そこはとても対象にならないのだそうな。
同行者は隊長、山田高司で、ボート界、冒険界の達人なのだそうな。
三人目はトルコ人、最初の旅はレザン、シティボーイであまり有能ではない。
二度目の旅ではアフメト、心効いた有能なサポーターだった。
最初の旅ではユーフラテス川の源流地帯を行く。
牧畜の糞やゴミで川は異臭を放ち、悲惨な旅となる。
二度目の旅はチグリス川の源流、意外なことに開発され、ニュータウン沿いの川を行くことになる。
ここはトルコだが、クルド人の領域で、トルコ語、クルド語、両方の言葉を学習して取り掛かる。
トルコでは、クルド同化の政策が当たって、クルド語は駆逐され、トルコ化が進んでいる。
挿絵・イラストが豊富にある。
隊長、山田高司の筆で、写真よりペン画のほうが情報量が多い。
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