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2013年5月 7日 (火)

想像してください

小説に、こんな描写があります。

その男は、丸顔に髭を生やし、樽の中に入った状態で剣で刺される玩具を髣髴とさせる外見だった。

わかる、わかる。
どんな人物なのか手に取るようにわかる。

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2011年7月 6日 (水)

七月六日はサラダ記念日

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

覚えていますか、一世を風靡したサラダ記念日です。
ふと思い出しました。
ちょうどよく七月六日に思いだすとは、あまりにもピッタリで、思いだした偶然に驚いています。
<万智の一人百首>
http://www.gtpweb.net/twr/sakuhin.htm

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2009年12月11日 (金)

ぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼ

ぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼ
このフレーズは、小説「ブラバン」で読んだものと思い込んでいました。
読み終えて、ページをパラパラとめくって、ぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼ、を探しました。
みつからなかった。

今夜わかりました。
NHKBS3番「どれみふぁワンダーランド」で耳にしたところです。
番組の中で
「ビオラは陰の薄い楽器というのは本当なの?」
「そう、オーケストラの予算がはみ出すと、真っ先に削られる楽器だね」
「別の意味で影の薄い楽器があるんだよ、ファゴット」
ぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼ
「他の楽器はメロディーを奏でるのに、曲の最初から最後までずっとこれ」

あのね、小説「ブラバン」を読んだのは先月でしょ。
さっき聞いた、ということは、時間の系列が狂っているんじゃないの。

いやいや、「どれみふぁワンダーランド」はBS2番で土曜日に先に放送しているんです。
あれはもっと前だな、春ごろに聞いたような気がする。
繰り返してBS3番で放送し直しているんですね。こっちは金曜日。

ちゃらっちゃちゃっちゃちゃちゃ ちゃらっちゃちゃっちゃちゃちゃ ちゃらっちゃちゃ
ぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼっぶっぼ
「くるみ割り人形」のメロディーにかぶせて、ファゴットの音が流れます。
いたく印象に残った音でした。
小説「ブラバン」の中に出てきて当然の場面です。
そりゃぁ錯覚するよなぁ。
解決して、よかった、よかった。

2008年4月25日 (金)

人口減少論

服部真澄の「エクサバイト」を読んでいます。
お話しの展開で、本筋か横道か、それは知りませんが、へぇぇと納得しましたので採録しておきます。
そうそう、ここは2025年でのお話し、現在と未来と、比較想像しながら思い浮かべてね。
- - - - - -
「この国の人口がもっと減ったらいいのに」
「何と、極端に話しが飛ぶじゃねえか」
日本の人口減少には歯止めがかかっていない。そのぶん、税の負担は若い世代に重くなっている。
政府は人口の回復に躍起だ。二十年来、同様のことが続いている。2020年代に入り、ゆるゆる減り続けた人口は、一億人そこそこまで落ちていた。
「これ以上人が減ったら、きつくなるばっかりだ。皆、そういっているぞ。このまま進めば、2100年には3500万人くらいまで下がっちまうそうじゃねえか」
伸太朗は手酌で酒をつぎ直し、くいと盃をあける。ナカジは異論を吐いた。
「ネガティブな情報に踊らされてるだけだ。平安時代の人口、知ってるか。全国の人を合わせても、700万人もいなかった」
「嘘だろ。いまの十分の一以下か」
「それだって、皆がすごく不幸だったわけじゃないだろう。江戸時代になって、ようやく3000万人台になった。それでもいまの三分の一だ。むしろ、現状が異状だともいえる」
ナカジは自分の論で押し進めてゆく。
「といったってさ。結局はみんな昔の話だろうに」
「現代の話もある。ノルウェーなんかは日本と同じくらいの面積だけど、人口は500万人弱だぜ」
「あと70年ばかりで江戸時代なみに人口が戻ると思えば、気が楽だよな。なのに、しきりに危機感あおるのは、政府のやり口さ。政府が生めよ殖やせよっていうのは、予算獲得のためでしかないんだ。人が減って税収が減るのを恐れてのことなんだよ」
「そうはいっても、金がなけりゃ、国は動かねえだろ」
「政治家たちは、金がないと国が維持できないと思っている。だけど、それは思考回路が凝り固まっているせいだ。ちょっと観点を変えれば、コストは削減できると思うね。たとえば、花のお江戸は100万都市だったが、お上の警察メンバーは、なんと、たったの24人だぜ。いまの警視庁に何人いると思う。4万5千人を超えているんだ」
「嘘だろ。100万人を24人で、どうやって取り締まってたんだ」
「自治組織が補ってた。つまり、警護の主体はご近所だったんだ。お裁きだって似たようなもんだ。白か黒かを断じるだけじゃない。まずは話し合い、調停、和議の世界さ。法曹もかたなしだし、町の整備なんかにも、金を出し合ってた。この伝でいくと、官僚組織なんかは、とてつもなく減る。ちょっと時代を遡っただけで、応用できる手法はいくらでもある」
「あんた、詳しいんだな」

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