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2020年3月17日 (火)

悪いうさぎ

「悪いうさぎ」若竹七海 文芸春秋
NHKのテレビドラマでハムラアキラというテレビドラマを見ていました。
これは歯に合わない。凡作だ。連続ドラマの一回目で見るのをやめました。
小説を見つけました。手に取りました。
おいおい、面白いじゃないか。
プロットがどうのこうのじゃない、語り口が面白い。キャラクターが立っている。
で、お話は、お話は、ですがね、なんだか咀嚼しにくいお話しです。
主人公は女探偵で、名前が葉村晶、ハムラアキラ。
女子高生が家出して、それを家に連れ戻す、その応援をする、という普通の探偵のお話し。
最後は、最後の50ページは胸が悪くなるお話しです。
読むのは避けたほうが健康によろしいと思います。

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2020年3月 5日 (木)

火群のごとく

「火群のごとく」あさのあつこ 文芸春秋
ほむらのごとく、と読みます。
小舞藩六万石、そこで14歳の新里林弥、山坂和次郎、上村源吾、三人は道場の同門だ。
林弥は勘定方の家柄、和次郎は普請組の軽輩、源吾は執政の家柄にある。
樫井透馬が江戸から呼び寄せられた。
筆頭家老の家柄で、妾腹の子なのだ。同じく14歳。
正室の子が病弱で、死期も近く、嗣子とするべく呼び寄せたのだ。
林弥12歳の時、兄は殺された。
筆頭家老と中老との暗闘があって、兄は暗殺されたのだ。
源吾の家も焼き討ちされた。一家全員切腹した。
筆頭家老が中老一派を粛正したのだ。
ここから先は「飛雲のごとく」に続きます。
続篇を先に読んだのだ。
初篇を先に読んでおけば、素直に続編に繋がったのだが。
しかし、初篇このままでは、伏線を広げたまま、その状態で終わっている。
伏線回収を先に読んで、伏線を広げる段取りを見る、このほうが良かったかもしれない。
「舞風のごとく」で雑誌オール読物でこの続きを連載中だそうです。
連載が終わって、出版されるのはいつのことやら。
「弥勒」シリーズのように、何冊にもわたるのか。

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2020年3月 3日 (火)

国道食堂

「国道食堂」小路幸也 徳間書店
15篇から成る連続短編ストーリー。
一篇づつ、語り手が変わって、本人目線で物語を語っていく。
一篇で20ページ程度だから深い話を語るわけではない。
小田原から発する架空の国道、山の中に国道食堂はある。
今の店主の父が始めた食堂で、息子がそのあとを継いでいる。
息子はプロレスラーで、食堂の隅にプロレスのリンクを作った。
プロレスのイベント、アマチュアのコンサートなどに利用されている。
客のひとりで配置薬のルートセールスマン、彼からひとり芝居の稽古に使わせてくれと頼まれた。
ここから幕が開いていきます。
誰も彼も、今はしがない何者かだが、若いころは腕を鳴らしたことがあるんですよ。
青年のためにちからを貸してやる。

1st season とあります。
このお話し、シリーズになるんでしょうね。
ええ話しだなぁ。

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2020年2月26日 (水)

決断の刻

「決断の刻」堂場瞬一 東京創元社
品川中央署、管内で日兼コンサルタントの課長が死体で発見された。
日兼コンサルタントの秘書課の女子社員の家出人捜索願が提出された。
日兼コンサルタントを内偵していた刑事課員が失踪した。
日兼コンサルタントは日兼物産の子会社なのだ。
何十年か前、社員が日兼物産の粉飾決算を警察に告発した。
電話を受けたのは、今、品川中央署の刑事課長。
告発した人物は、今、日兼コンサルタントの社長にある。
片方はオールジャパンのメンバー、もう片方は高校でラグビーを終えていた。
ラグビー繋がりで、それからは秩父宮で一緒にラグビー観戦を重ねる仲なのだ。
日兼コンサルタントは海外で贈賄が取りざたされている。
事件の根源は現地での贈賄にあるものらしい。
小説では日兼コンサルタントとあるが、日兼エンジニアリングと読み替えると理解しやすい。

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2020年2月20日 (木)

飛雲のごとく

「飛雲のごとく」あさのあつこ 文芸春秋
元服の場面から始まる。
14歳、新里林弥は元服した。
同年齢の道場仲間が二人。
山坂和次郎、既に普請方に出仕している。
家老の妾腹の子で樫井透馬。
小舞藩には暗殺が横行している。
新里林弥の兄も暗殺された。
樫井透馬を芯に新しい小舞藩を作り直していくのだ。
読みながら、こいつら14歳そこそこの中学生程度の若者だよな。
どうみても姿かたちは青年剣士じゃないか。
襲撃に立ち向かい、切り結び、切り抜けていく。
遺された兄嫁に恋心を抱くところは、中学生程度だよなぁ。
爽やかなお話だが、年齢に合う筋立てではないので、戸惑いながら読み切りました。
前作「火群のごとく」を受けて続編なのだそうな。それは知らなかった。
さらに続くであろう、この次を読んでみたい。

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2020年2月16日 (日)

サンズイ

「サンズイ」笹本稜平 光文社
園崎は警視庁捜査第二課第四知能犯第三係警部補だ。
今の案件は桑原参議院議員の政策秘書の大久保、その汚職事件を暴くことだ。
妻と息子が轢き逃げにあって、瀕死の重傷で入院した。
その犯人と濡れ衣を着せられて、逮捕状が出た。
寸前で逃亡し、潜伏して首謀者の大久保秘書を追う。
汚職事件というから頭脳ワークの展開かと思うじゃないですか。
違った、逮捕、逃亡、潜伏と、思い切り、フットワークを利かせる展開になる。
警視庁側にも、千葉県警側にも、汚職のおこぼれに与かる悪徳警官がいる。
笹本稜平は勧善懲悪を旨としています。
読み終わって、割り切れない思いをすることはない。
安心して読んでいけます。

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2020年2月10日 (月)

イマジン?

「イマジン?」有川ひろ 幻冬舎
良井良助はくすぶっていた。
映像専門学校を出て、インチキプロに採用され、働く前に会社はつぶれていた。
くすぶっているところを拾ってもらった。
殿浦イマジンという制作会社。
製作はプロデューサー、資金を集めたり、スタッフキャストを集める上っかたの役目。
制作は現場のさばき、ロケハン、交通整理、など現場仕事。
その会社に入り、水を得たように働く。
そう、お仕事小説なんです。
映画あり、テレビの連続ドラマあり、単発の2時間ドラマあり。
読んでいるうち、なんとなく業界通になったような気分になれます。
読んでいて、爽快、痛快、それが一番。
これまでは、著者は有川浩でした。有川ひろと名前を変えていました。

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2020年2月 6日 (木)

三人屋

「三人屋」原田ひ香 実業之日本社
三女、朝日、次女、まひる、長女、夜月、名前の付け方がすごいよね。
朝日はモーニングコーヒー店を営み、次女は昼食屋を営み、長女はスナックを夜に営む。
同じビルの同じ店を、朝昼晩と区切って営業している。
客層もほぼ同じ、商店街の面々を相手に商っている。
朝昼晩、それぞれ店名商号があるが、客は勝手に三人屋と呼んでいる。
客にトラブルがあったり、運が悪いのは、笑って読んでいられるのですよ。
三姉妹の中で深刻な問題が起きると、気がもめる。
行き詰りそうな気配が漂うと、気の毒で、もう読み続ける気がしなくなる。
あともうちょっとだ、頑張って読んでしまおう。
ありゃ、ハッピーエンドじゃないか。
トラブルの内容もハッピーエンドの結末もここでは明かさないが、原田ひ香、いやもう、読者を引き摺り回すよね。

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2020年2月 2日 (日)

1月に読んだ本

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読んだ本の数:7
読んだページ数:2150
ナイス数:57

テレビ探偵テレビ探偵感想
中編が5篇、初篇で事件が起きます。テレビ生放送中に、天井から滑り降りてくるロープが切れてしまう。ロープにナイフで傷を入れてあった。付き人のチャコは探偵を頼まれます。次からは犯罪に絡むものは出てこない。バンドの名前が、ザ・トレインズ、リーダーがカンスケさんで、次の重鎮が銀さん、ナベちゃん、たいそうさん、ピーさん。なんだなんだ、ドリフターズじゃないか。巻末に全て作者の創作でフィクションです、とある。なんぼそう断っても、そう読んでしまうよねぇ。双子の歌手の片方が売れっ子歌手と結婚したいという。そこに尾ひれが付け
読了日:01月25日 著者:小路 幸也


香港の甘い豆腐 (小学館文庫)香港の甘い豆腐 (小学館文庫)感想
モノの弾みで香港に行くことになった。どうせ父親も知らないわたしですから。母は黙りこくった。香港に行くよ。そこにはあんたの父親がいる。香港の友達のところに置いて、日本へ帰ってしまった。夏休み中、香港に馴染んでいると、広東語を覚えるようになった。何度か会っているいるうちに、この人が父親だと心に納まるようになった。夏休みが終わるころ、日本に帰った。日々の過ごし方がちょっと変わった。不登校になりかけていたが、無事に卒業できた。香港の甘い豆腐とは、豆腐花のこと、小説の題名に意味はありません。ただ印象的なオブジェクト
読了日:01月22日 著者:大島 真寿美


焦土の刑事焦土の刑事感想
昭和20年、空襲で東京は焦土と化していた。その中で、2件の連続殺人が発生する。京橋署の高峰刑事は殺人事件の捜査に取り掛かっていた。上からの命令で差し止めとなった。終戦で、警察は変わった。特高が廃止された。本庁の捜査一課に転勤となった。また殺人事件があった。今度は差し止め命令はない。さらに殺人事件が起きた。どうも演劇の昭和座の関係者に何かがありそうだ。元特高の検閲をやっていた海老沢を引き込む。小学校の同級生なのだ。わたし、戦中戦後の事情には疎いけど、そうかもしれない、そうなのだろうな、と納得です。
読了日:01月16日 著者:堂場 瞬一


競歩王競歩王感想
競歩はマイナーなスポーツです。語り手の榛名忍は高校生作家として文壇にデビューした。その後、ヒットには恵まれていない。むしろ、書くことが苦痛になってきている。同じ大学の八千代篤彦に出会った。競歩の選手なのだ。箱根駅伝を目指して、芽が出ず、競歩に転向したのだ。この小説は、ハウツー競歩の本でもあります。読んでいくと、競歩の競技が判ってくる。彼は東京オリンピックに出る意気込みで競歩を続けている。現実は、とてもとても、平凡な競歩ランナーなのだ。出版社に競歩の小説を書くと宣言して、八千代のサポートに専念する。そして
読了日:01月07日 著者:額賀 澪


雲の果雲の果感想
弥勒シリーズ、第8作目、たぶん、これが最終巻。なぜならば、雑誌連載がもうないから。遠野屋清之介、同心小暮信次郎、岡っ引き伊佐治のトリオでのお話しです。7作目、8作目で、同心小暮信次郎が芯になってお話を運んでいる。ずっと遠野屋清之介が中心で回していたが、ここへきて、主役が逆転した。林の中の仕舞屋が焼けた。中に焼け死んでいる女がいる。同心小暮信次郎は不審に思った。犯人探しがお話しの運びです。遠野屋清之介、同心小暮信次郎、岡っ引き伊佐治が顔つき合わせるからお話が運ぶ。魅力はそのへんにあるのですねぇ。
読了日:01月04日 著者:あさのあつこ


冬天の昴冬天の昴感想
弥勒シリーズの内です。いつもなら遠野屋清之介が主人公で回して行くのが通常ですが、この巻では同心小暮信次郎が主人公。出会茶屋で酌婦と奉行所の同心との心中が発見された。ただの心中と処理されるところだったが、同心小暮信次郎は疑った。裏を暴き、核心に迫るのがこの小説のキーです。もちろん、本筋にまつわるサブストーリーがあって、遠野屋清之介の見せ場もあります。お話しの運びもよく出来ているが、単に筋を追うだけではつまらない。遠野屋清之介、同心小暮信次郎、岡っ引き伊佐治のやり取りがあって、くつろげるのです。
読了日:01月03日 著者:あさのあつこ


東雲の途 (光文社時代小説文庫)東雲の途 (光文社時代小説文庫)感想
弥勒シリーズの内です。遠野屋清之介の生まれ故郷の嵯波藩の武士が切られて死んだ。同心小暮信次郎は傷口から瑠璃のかけらをほじくり出した。以来、遠野屋は嵯波藩から狙われるようになった。事を根元から絶つには嵯波藩へ行かねばなるまい。遠野屋清之介は瑠璃を探しに嵯波藩へ向かう。ここから先は語れない。読んでくれなきゃ。題名の東雲の途、いかにも東へ向かうようでしょ。嵯波藩は西国にあります。内海に面している。当然、架空の地です。シリーズもこれだけ読んでくると、遠野屋清之介、同心小暮信次郎、岡っ引き伊佐治の味わいが深い。
読了日:01月01日 著者:あさの あつこ

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2020年1月25日 (土)

テレビ探偵

「テレビ探偵」小路幸也 角川書店
中編が5篇、初篇で事件が起きます。
テレビ生放送中に、天井から滑り降りてくるロープが切れてしまう。
ロープにナイフで傷を入れてあった。
付き人のチャコは探偵を頼まれます。
次からは犯罪に絡むものは出てこない。
バンドの名前が、ザ・トレインズ、リーダーがカンスケさんで、次の重鎮が銀さん、ナベちゃん、たいそうさん、ピーさん。
なんだなんだ、ドリフターズじゃないか。
巻末に全て作者の創作でフィクションです、とある。
なんぼそう断っても、そう読んでしまうよねぇ。
双子の歌手の片方が売れっ子歌手と結婚したいという。
そこに尾ひれが付けてある。このへんはフィクションなのやらリアルなのやら。
女性トリオの一人が新興宗教の教主の娘だ。これは創作だろうなぁ。
銀さんが脱退していって、チャコが新加入する。
これはリアルだぞ。
そのへんの事情背景はフィクションなんだろうなぁ。
どうしても、今読んでいるページと芸能ゴシップとを結びつけながら、読んでいく。
けったいな読書の経験をしました。

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