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2019年9月 8日 (日)

スクエア 横浜みなとみらい署暴対係

「スクエア 横浜みなとみらい署暴対係」今野敏 徳間書店
神奈川県警本部長に呼び出された。
横浜きっての頼りになる暴対係だそうだな。
今の事件に手を貸してくれ。捜査本部に詰めてくれ。
死体が発見された。その死体の深い底に白骨死体も発見された。
筋読みでは暴力団の仕業だな。手を貸してくれ。
横浜中華街の大物が消息不明だ。白骨死体はその大物らしい。
殺人事件だから捜査一課、詐欺事件だから捜査二課、暴対のベテランが混成する捜査本部が出来上がった。
捜査一課、捜査二課、特命暴対、もっとギスギスすると思ったが
案外、とんとん拍子で事件は解決する。
暴対係というと、ゴリゴリの肉体派だと想像しますよね。
肉体派には違いないが、知性が感じれれるキャラクターなんですよ。
題名のスクエア、意味が解き明かしてない。真四角ということなのか、几帳面ということなのか、そこは置き去りになっております。

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2019年9月 4日 (水)

エムエス 継続捜査ゼミ2

「エムエス 継続捜査ゼミ2」今野敏 講談社
継続捜査ゼミとして前作があります。
それはつまらなかった。いくつかの未解決事件を大学のゼミで洗うという内容だった。
今作も、つまらないだろうと読み始めたが、違うぞ。
女子大の中で傷害事件が起きた。
最後に会ったのが小早川教授ということで容疑者となった。
見込み、決め付けで、自白するまで警察署から出してくれない。
悪役として、警部補係長を押し出している。警察官として、かなりの曲者なのだ。
折しも、冤罪を題材にゼミナールの研究対象に挙げている。
冤罪として、逮捕拘留されるかもしれない。
前作と違ってナマの事件だ。これは面白い。
題名のエムエスがわからない。エムエスに何にも触れていないのだ。

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2019年9月 3日 (火)

堕天使たちの夜会

「堕天使たちの夜会」福田和代 朝日新聞出版
オンラインゲームに「ナイトメア・マスターズ」というのがある。
「堕天使たちの夜会」というチーム名で参加している。
主催者はマクベス夫人、ロボ、ヒメ、ポーンが参加のメンバー。
オンラインでゲームをするのが目的ではない。
閉鎖空間で密談するのが目的なのだ。
必殺仕事人のように、逮捕・裁判を免れるやつらを殺すのが目的なのだ。
ポーンは警官なのだ。警察をはみだし、裏稼業のほうに魅力を感じている。
小説は二部構成、最初のはバイオリン教師が教え子の男の子と母親を次々と殺すお話。
次は、会社社長が殺すことを目的に人を殺すお話。
どっちも、犯人にチームの鉄槌を下します。
読後感はよくない。
犯人側に同感はできないし、チームに親近感もわかない。
続編が出たとしても、読む気がしない。

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2019年9月 2日 (月)

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2018
ナイス数:95

検事の信義検事の信義感想
中編四篇です。語り手は検察事務官増田、佐方検事の担当事務官なのだ。主人公は検事。「裁きを望む」人家侵入窃盗事件、判決は無罪。実は、一事不再理を狙ってのこと。「恨みを刻む」覚醒剤取締法違反、アリバイ成立。実は、悪徳刑事の策謀。「正義を質す」暴力団抗争について検察が手心を加える、のか。暴力団幹部を釈放すれば抗争は収まる。「信義を守る」母親殺人事件、殺人に至る深いわけ。被告があえて刑務所入りを望むわけ。
読了日:08月21日 著者:柚月裕子


覆面作家覆面作家感想
主人公は自分、大沢在昌です。身辺雑記ですが、ありそうな話だが、これは創作だな、虚実入り混じったお話しだなとわかります。日が暮れて、夜の街に飲みに行って出会ったお話しだったり、学生時代の友人にばったり出会って、その身に降り掛かったお話しだったり、大沢在昌のいつものストーリーテリングの調子はありません。文壇私小説の世界のようで、読みながら、どこか勝手が違うぞ、大沢在昌ではないみたい。短編集主題の「覆面作家」ですが、覆面作家の裏にさらに覆面作家がいるのです。このへんは、いつもの伏線を撒き、回収していく大沢在昌で
読了日:08月20日 著者:大沢 在昌


父子ゆえ 摺師安次郎人情暦父子ゆえ 摺師安次郎人情暦感想
摺師安次郎人情暦のシリーズでは「いろあわせ」を読んでいます。そうか、安次郎には子供がいたのか。亡妻の里で子供は育ててもらっている。子供が怪我したことを機会に、やはり、自分の子供は自分で育てよう。里から引き取った。父ちゃんは摺師、あたいは彫師になるんだ、親子で同じ絵に関わるんだ。絵師がいて、彫師がいて、摺師がいて、版元が出版できるのだ。長屋のやり取り、摺り場での意地張り、町人と武士の違い、いろいろあります。巻末で、安次郎は亡妻の後添えをもらう気配で終わっています。お仕事小説であり、人情小説なんです。
読了日:08月18日 著者:梶よう子


お茶壺道中お茶壺道中感想
仁吉は宇治から江戸の葉茶屋に奉公に出た。宇治からお茶壷が江戸まで公儀の道中をするのが自慢で必ず見物に行くのが常だった。ずいずいずっころばしごまみそずい、茶壷に追われてとっぴんしゃん。時は幕末、横浜が開港して、横浜店を開くのに携わった。慶応三年、徳川幕府の権威は揺らいで、最後のお茶壷道中の出立にも立ち会った。幕府が揺らぐのと同様、老舗の商いも新しい商いに変わらねば立ち行かない。子どもから若衆、手代、番頭へと出世して行く立身出世のお話しです。仁吉→仁太郎(元服後の名前)→太兵衛、太兵衛は老舗の旦那名、主となり
読了日:08月16日 著者:梶 よう子


帰去来帰去来感想
ヒロインは志麻由子、こっちの世界では巡査部長。ナイトハンターの張り込みで、襲われて命を落としかけた。転生して、パラレルワールドに転がり込んだ。ここはアジア連邦日本共和国東京市、志麻由子警視となっている。時代は相当遅れている時代に入ったみたい。東京市は、黒羽組とツルギ会、ふたつの暴力団が対立している。志麻由子警視はふたつの暴力団を煽り壊滅させる。パラレルワールド、タイムマシン、この説明が難しい。理解しようとしても埒が明かないので流されるままに読んで行く。最後、元の世界へ戻れる。志麻由子巡査部長は生き残ったが
読了日:08月10日 著者:大沢 在昌


わたし、定時で帰ります。 ハイパーわたし、定時で帰ります。 ハイパー感想
前作では、闘う対象はパワハラ上司、帝国陸軍のインパール作戦を指揮した無能な将軍と重なります。この作では、パワハラなのは得意先、上司以上に難敵です。ここで底流に流れるテーマソングは忠臣蔵。我慢に我慢、最後は跳ね返してかたきを取る。そりゃもぅ、イジメにイジメられのを耐え忍ぶところを読むのがつらい。それだけに、仕返ししたところを読むとスカッとする。テレビドラマではさらっとと流していましたが、本格的に格闘し、最後はコンペを勝ち取るのです。前作から今作まで、ウジウジと前に進まない恋愛でしたが、ネタバラシ、おめでとう
読了日:08月04日 著者:朱野 帰子

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2019年8月21日 (水)

検事の信義

「検事の信義」柚月裕子 角川書店
中編四篇です。
語り手は検察事務官増田、佐方検事の担当事務官なのだ。主人公は検事。
「裁きを望む」人家侵入窃盗事件、判決は無罪。実は、一事不再理を狙ってのこと。
「恨みを刻む」覚醒剤取締法違反、アリバイ成立。実は、悪徳刑事の策謀。
「正義を質す」暴力団抗争について検察が手心を加える、のか。暴力団幹部を釈放すれば抗争は収まる。
「信義を守る」母親殺人事件、殺人に至る深いわけ。被告があえて刑務所入りを望むわけ。

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2019年8月20日 (火)

覆面作家

「覆面作家」大沢在昌 講談社
8篇の短編集です。
主人公は自分、大沢在昌です。
身辺雑記ですが、ありそうな話だが、これは創作だな、虚実入り混じったお話しだなとわかります。
日が暮れて、夜の街に飲みに行って出会ったお話しだったり
学生時代の友人にばったり出会って、その身に降り掛かったお話しだったり
大沢在昌のいつものストーリーテリングの調子はありません。
文壇私小説の世界のようで、読みながら、どこか勝手が違うぞ、大沢在昌ではないみたい。
短編集主題の「覆面作家」ですが、覆面作家の裏にさらに覆面作家がいるのです。
このへんは、いつもの伏線を撒き、回収していくいつもの大沢在昌ではあります。
思わず知らず、出てくる本音
図書館で講演を依頼されます。
ほんとは図書館は嫌いだ。
一冊を何人もで読むなよ。
独り一冊づつ買ってくれる方がありがたい。
なんぼ図書館で人気のある作家だとしても、何十人も何百人も予約して待機するなよ。
予約を解約して本屋で本を買ってくれよ。
それが偽らざる本音でしょうね。

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2019年8月18日 (日)

父子ゆえ 摺師安次郎人情暦

「父子ゆえ 摺師安次郎人情暦」梶よう子 角川春樹事務所
摺師安次郎人情暦のシリーズでは「いろあわせ」を読んでいます。
そうか、安次郎には子供がいたのか。
亡妻の里で子供は育ててもらっている。
子供が怪我したことを機会に、やはり、自分の子供は自分で育てよう。里から引き取った。
父ちゃんは摺師、あたいは彫師になるんだ、親子で同じ絵に関わるんだ。
絵師がいて、彫師がいて、摺師がいて、版元が出版できるのだ。
長屋のやり取り、摺り場での意地張り、町人と武士の違い、いろいろあります。
巻末で、安次郎は亡妻の後添えをもらう気配で終わっています。
お仕事小説であり、人情小説なんです。
[父子ゆえ]は、[おやこゆえ]と読みます。

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2019年8月16日 (金)

お茶壷道中

「お茶壷道中」梶よう子 角川書店
仁吉は宇治から江戸の葉茶屋に奉公に出た。
宇治からお茶壷が江戸まで公儀の道中をするのが自慢で必ず見物に行くのが常だった。
ずいずいずっころばしごまみそずい、茶壷に追われてとっぴんしゃん。
時は幕末、横浜が開港して、横浜店を開くのに携わった。
慶応三年、徳川幕府の権威は揺らいで、最後のお茶壷道中の出立にも立ち会った。
幕府が揺らぐのと同様、老舗の商いも新しい商いに変わらねば立ち行かない。
子どもから若衆、手代、番頭へと出世して行く立身出世のお話しです。
仁吉→仁太郎(元服後の名前)→太兵衛、太兵衛は老舗の旦那名、主となります。

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2019年8月10日 (土)

帰去来

「帰去来」大沢在昌 朝日新聞出版
陶淵明とは何の関係もありません。
題名の意味は、行ったり来たりまた帰ったり、そういう意味。
ヒロインは志麻由子、こっちの世界ではしがない巡査部長。
ナイトハンターの張り込みで、襲われて命を落としかけた。
転生して、パラレルワールドに転がり込んだ。
ここはアジア連邦日本共和国東京市、名前も同じ志麻由子警視となっている。
同じ世界ではない。微妙に違っている。
あっちでは母親が死んでいるが、こっちでは生きている。
あっちの父は、こっちの父と顔立ちがわずかに違う。
時代は相当遅れている時代に入ったみたい。
東京市は、黒羽組とツルギ会、ふたつの暴力団が対立している。
志麻由子警視はふたつの暴力団を煽り、壊滅させる。
パラレルワールド、タイムマシン、この説明が難しい。
理解しようとしても埒が明かないので流されるままに読んで行く。
最後、元の世界へ戻れます。
志麻由子巡査部長は生き残ったが、志麻由子警視は死亡した。

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2019年8月 4日 (日)

わたし、定時で帰ります ハイパー

「わたし、定時で帰ります ハイパー」朱野帰子(あけのかえるこ) 新潮社
前作では、闘う対象はパワハラ上司、帝国陸軍のインパール作戦を指揮した無能な将軍と重なります。
この作では、パワハラなのは得意先、上司以上に難敵です。
ここで底流に流れるテーマソングは忠臣蔵。
我慢に我慢、最後は跳ね返してかたきを取る。
そりゃもぅ、イジメにイジメられのを耐え忍ぶところを読むのがつらい。
それだけに、仕返ししたところを読むとスカッとする。
テレビドラマではさらっとと流していましたが、本格的に格闘し、最後はコンペを勝ち取るのです。
前作から今作まで、ウジウジと前に進まない恋愛でしたが、ネタバラシしてしまいましょう、おめでとう、ハッピーエンド。

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