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2018年10月19日 (金)

ほぼ命がけサメ図鑑

「ほぼ命がけサメ図鑑」沼口麻子 講談社
東海大学海洋学部大学院を出て、研究者の道からサメジャーナリストの道に進む。
第1章、サメのよろず相談室
第2章、わたしの体当たりサメ図鑑
第3章、わたしの世界サメ巡礼
ほぼ命がけとタイトルには書いたけど、ほんとはそんなに危険なものじゃないよ。
そりゃ危険もあります。映画「ジョーズ」がサメのイメージを曲げてしまったのだよ。
現代ビジネスに連載した「サメに恋して」これを採録して編集したものだそうです。
海の中のこと、知らないお話しがいっぱい。サメに懐かれるお話し、サメに凄まれるお話し、体験したことがあるから書けるお話しなんですね。
この本には書いていないが、前々から気になっていること。
ヨシキリザメ、ホホジロザメ、メジロザメ、オオメジロザメ、オグロメジロザメなどなど
なんで、小鳥の名前がサメの名前なんでしょうね。
さすがに、スズメザメ、カラスザメ、ハトザメなどの名前はありませんねぇ。

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2018年10月10日 (水)

引き抜き屋(2)鹿子少穂の帰還

「引き抜き屋(2)鹿子少穂の帰還」雫井脩介 PHP
引き抜き屋シリーズで、(1)鹿子少穂の冒険の二作目です。
前作では、取締役会で対立して、追放されてしまった。
ものの弾みで、引き抜き屋=ヘッドハンティング業界に生きることになった。
中編三篇、「引き抜き屋の苦心」鞄屋に社長をヘッドハンティングすること。
「引き抜き屋の報復」無能のパワハラ上司にお灸をすえること。
「引き抜き屋の帰還」前作の解雇・追放を受けたもの。ヘッドハントされた役員は裏切り者だった。
外資大手が狙いを付けて乗っ取りを図っている。鹿子少穂、大活躍。
(1)は(2)で解決しているんですよ。続編があるのかしら。

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2018年10月 8日 (月)

影の日本史にせまる 西行から芭蕉へ

「影の日本史にせまる 西行から芭蕉へ」磯田道史 嵐山光三郎 平凡社
磯田道史と嵐山光三郎の対談本なんです。
西行から芭蕉へ、磯田道史には不案内なテーマじゃないかと危うんだのですよ。
そんなことはない、ちゃんとその辺も手の内でした。
読みながら、あれ、この発言はどっちの発言、振り返って確認します。
和歌が引用されます。俳諧が転がり出ます。
文学の嵐山光三郎には自分のテリトリーでしょうが、磯田道史も同じ土俵に乗っている。
両者、楽しんでいるというか、闘っているというか、なかなかの見ものです。
嵐山光三郎と磯田道史、どっちのテイストが強いかと言うと、嵐山光三郎。
西行から芭蕉へ、こういう土俵では無理もないか。
和歌と連歌と俳諧の時代、連歌の時代では、磯田道史さん、圧勝なんですよ。対談をリードしている。
和歌から連歌となると、わたしにはいまいち縁遠いが、俳諧になると我々にも近い。
対談の中身が、なるほど、なるほど、とてもよくわかります。
西行は院から命じられて探索している。
連歌師はうわさを集めて、そのうわさを語ることのほうが求められている。
芭蕉は伊賀の生まれ、とりわけ弟子の曽良はどう見ても隠密の気配が疑わしい。
ま、そのあたりが影の日本史となるわけです。
脚注があるんですがね、この活字が小さい。ま、添え物で、不必要と言えば不必要なんですがね。
巻末に、歌句索引がある。へぇぇ、こんなに沢山引用していたのか。
さすがに、和歌、連歌、俳諧にまつわる歴史の裏面ですねぇ。

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2018年10月 6日 (土)

秘録・公安調査庁 アンダーカバー

「秘録・公安調査庁 アンダーカバー」麻生幾 幻冬舎
公安調査庁とは、警察の公安・外事部門とは違う。法務省の外局で、情報機関のひとつ。
読み難いよ。
ページが真っ黒、漢字が多い。改行なしで段落・ブロックが長い。
一言一言を咀嚼して理解しないと読み流しになるので、ゆっくりと読まなきゃならない。
面白いか。
なかなか面白さが伝わらない。
物語の始まりは、尖閣諸島に中国の漁民が出漁しようとしている。
尖閣諸島に上陸占拠するのが目的だ。
二つ目のデータ、チンタオの原潜が出港した。長期の航行を目指している。
ここから物語が始まる。
海上自衛隊潜水艦が中国海軍の潜水艦を確認したあたりから一挙に緊迫する。
ここまではメチャメチャ読むのが苦しいのです。
ここからは霧が晴れたように一挙に読み易くなる。
次々とページをめくりたくなる。
クライマックスは、そこは自分で読んでね。

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2018年10月 3日 (水)

素行調査官

「素行調査官」笹本稜平 光文社
素行調査官、2、3、4まで読んだ。最初の1を読んでいなかった。読みました。
警視庁の監察、そこへスカウトされた。
高校の同級生で、片やキャリア、片や失業中の私立探偵、お前、俺の部下になれ、配属された。
公安の警部補が浮気している。その素行を調査することになった。
殺人事件発生、被害者の姉がその浮気相手ということが判明した。
機動捜査の警部補が絡んできたり、盗聴器を仕掛ける不明の相手がいたり、ちょっと筋が読み難い。
そりゃそうだ、とんとんとんとお話しが弾んだら、小説なんて成立しない。
最後は勧善懲悪で、ばらりずんと全部解明できるのだ。
そこまで、どれほどお話しをもつれさせるか、混乱させるかが腕の見せ所なのだ。
はい、勧善懲悪です。めでたしめでたしの結果です。
すかっとするには、これでええのですよ。

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2018年10月 2日 (火)

9月に読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:3198
ナイス数:102

卑劣犯 素行調査官卑劣犯 素行調査官感想
警察に監察という組織があります。警官の不正を暴いて、退職に持って行く組織です。当然、嫌われています。児童ポルノを捜査していた警部補が轢き逃げされた。捜査は中断して、憤慨した部下が監察に持ち込んだ。これを機に警察の内部捜監察が始まります。燃えるキャリア首席監察官、私立探偵上がりの中途採用、定年間近の巡査部長。この三人だけ。浮かび上がってきたのは警視庁の生活安全部長、ノンキャリアの出世頭。続いて出た、副総監、次は警視総監か、警察庁長官か。孤立無援の中で、見事、悪の権化を退治する、スカッとするお話しです。
読了日:09月29日 著者:笹本稜平

引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険感想
中編小説三本立てです。引き抜き屋の代理:父親に取締役をクビになってしまった。ものはずみで、引き抜き屋に就職した。引き抜き屋の微笑:ビジネスホテルの立地リサーチのプロを引き向いて嵌め込んだ。最初の成功。引き抜き屋の冒険:リストラを専門にやる男がいる。前の会社はリストラ完成。次の会社に紹介した。引き抜き屋の業界もあって、他社の動向も書いてある。業界の中堅を集めてコンペをやることもあるとは。人脈・情報を求めて、銀座のクラブのホステスにもなる。ホステスになってうまく行くから驚き。ヘッドハンティングのお仕事です。
読了日:09月27日 著者:雫井 脩介

孤狼の血孤狼の血感想
昭和63年当時のお話し、暴対法以前の時代で、ヤクザが威勢良かったころのお話しです。呉原東署、捜査二課、暴対係、主人公は若い巡査、日岡、相棒は大上、ガミさんと呼ばれている。大上はヤクザのかすりを取っているらしい。いや、取っている、現に見た。ハトや檀家に情報料が必要なのだ。殺人事件で追い込んでいる。呉原市内で対立する勢力が二分されている。爆発させるわけにはいかない。各章の頭に日誌がある。その章の要約が書いてある。章を読み終わる度に、日誌に戻って読みたくなる。最後のどんでん返し、日誌は、署内の日誌ではなかった。
読了日:09月25日 著者:柚月裕子

秀吉の活秀吉の活感想
一章、天下人の就活、二章、天下人の婚活、三章、天下人の昇活、四章、天下人の凡活、五章、天下人の勤活など、全部〇活で章を立てています。描写は明るい。どんどん藤吉郎は上向きです。〇活でその効果は存分に受けています。むしろ、失敗を知らないと言ってもよろしい。途中省略、九章十章では、天下人の妊活、天下人の終活、醜いなぁ。本能寺の変、中国大返しあたりで打ち切っておけばよかったのに。その後は、どう取り繕っても、可愛げはありません。なんとか立て直して、味を加えて読めるものに仕立てたのは作者の腕です。
読了日:09月22日 著者:木下 昌輝

信長の原理信長の原理感想
前作「光秀の定理」と対になっています。信長は、蟻を観察して、働く蟻が一割、日和見の蟻が三割、働かない蟻が一割であることを発見した。これは人間にも適用される。将兵にも言えることなのだ。これを側で見ていて、木下藤吉郎もその原理は理解出来た。一割三割一割、働く働かないの割合はこうだが、働く一割が息切れして行く、働かないほうへ落ちて行くのだ。この法則を見つけた信長はエライが、幕僚はたまったもんじゃないな。クライマックスは本能寺、そこへ物語は盛り上がって行きます。諸説あり、こういう説は聞いたことがなかったな。
読了日:09月16日 著者:垣根 涼介

凶犬の眼凶犬の眼感想
関西のヤクザが明石組、心和会に割れて、抗争が激化している。明石組組長がヒットマンに狙撃された。絵を描いたのは心和会系の国光だろうと目されている。日岡は呉原東署捜査二課から比場郡の城山町の駐在所に転勤になった。ふとした偶然で、日原と国光は顔を合わせた。二人の関係はここから始まる。平成1桁台のお話しなんですよ。暴対法が実施される頃のお話しです。ハイライトは、ゴルフ場建設現場で人質監禁事件があって、人質と駐在巡査を交換しよう。明石組心和会が手打ちの後、駐在巡査が逆襲するという芝居で逮捕する、そういう筋書きです。
読了日:09月09日 著者:柚月裕子

かちがらす: 幕末を読みきった男かちがらす: 幕末を読みきった男感想
植松三十里はうえまつみどりと読みます。東京女子大卒で、へぇぇ、男じゃなかったのだ。薩長土肥と言いますが、肥に印象は薄い。長崎警備を代々命じられている。鍋島直正は開明藩主で、海防に精力を傾ける。反射炉を造り、製鉄を興し、蒸気船を造れるまでになる。攘夷には批判的で、幕府(フランス)対薩摩(イギリス)で外国勢力に押されて内乱が起きそうになる。大砲と艦隊、強力な軍備を持つ佐賀藩は中立を宣言する。対立軸との戦いが鮮やかじゃないのですよ。開明藩主対家老などの保守勢力、海防を説くも幕府中枢は動かない。辛抱強く道を開いて
読了日:09月05日 著者:植松 三十里

食堂メッシタ食堂メッシタ感想
食堂のおばちゃんシリーズのテイストだと思って読み始めたが、違った。お仕事小説、サクセスストーリーでした。メッシタは目黒の住宅街にある。店名のメッシタはイタリアの酒場を意味する。イタリア料理店なのだ。イタリアの料理の学校、ICIFで研修を受けた。日本に帰って、イタリア料理店に入ったが、至らないと罵られた。イタリアに戻って、各地のリストランテで修業した。腕を磨いて、日本に帰って、罵られた料理店に戻った。あとは順調な運びなんですよ。格別、対立する敵役がいるわけじゃない、どんどん腕を磨いていくお話しなんですよ。
読了日:09月03日 著者:山口恵以子

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2018年9月29日 (土)

卑劣犯 素行調査官

「卑劣犯 素行調査官」笹本稜平 光文社
警察に監察という組織があります。
警官の不正を暴いて、退職に持って行く組織です。
当然、嫌われています。
児童ポルノを捜査していた警部補が轢き逃げされた。
捜査は中断して、憤慨した部下が監察に持ち込んだ。
これを機に警察の内部捜監察が始まります。
燃えるキャリア首席監察官、私立探偵上がりの中途採用、定年間近の巡査部長。この三人だけ。
浮かび上がってきたのは警視庁の生活安全部長、ノンキャリアの出世頭。
続いて出た、副総監、次は警視総監か、警察庁長官か。
孤立無援の中で、見事、悪の権化を退治する、スカッとするお話しです。

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2018年9月27日 (木)

引き抜き屋(1)鹿子少穂の冒険

「引き抜き屋(1)鹿子少穂の冒険」雫井脩介 PHP
中編小説三本立てです。
引き抜き屋の代理:父親に取締役をクビになってしまった。ものはずみで、引き抜き屋に就職した。
引き抜き屋の微笑:ビジネスホテルの立地リサーチのプロを引き向いて嵌め込んだ。最初の成功。
引き抜き屋の冒険:リストラを専門にやる男がいる。前の会社はリストラ完成。次の会社に紹介した。
引き抜き屋の業界もあって、他社の動向も書いてある。業界の中堅を集めてコンペをやることもあるとは。
最初の篇で、クビにになったのは、引き抜いてきた常務の計画に反対したから。
人脈・情報を求めて、銀座のクラブのホステスにもなる。ホステスになってうまく行くから驚き。
ヘッドハンティングのお仕事です。
東大、一橋、慶応義塾、上智、青山、そのまんまの名前で出て来るとは、へぇ、東帝、二橋、似たような名前に書き変えるんじゃないのだね。
マッキンゼーだの、ルイスラザフォードだの、アメリカにはそんなヘッドハンティングの一流会社があるのだそうな。

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2018年9月25日 (火)

孤狼の血

「孤狼の血」柚月裕子 角川書店
昭和63年当時のお話し、暴対法以前の時代で、ヤクザが威勢良かったころのお話しです。
呉原東署、捜査二課、暴対係、主人公は若い巡査、日岡、相棒は大上、ガミさんと呼ばれている。
大上はヤクザのかすりを取っているらしい。いや、取っている、現に見た。
ハトや檀家に情報料が必要なのだ。
殺人事件で追い込んでいる。
呉原市内で対立する勢力が二分されている。
爆発させるわけにはいかない。
各章の頭に日誌がある。その章の要約が書いてある。
章を読み終わる度に、日誌に戻って読みたくなる。
最後のどんでん返し、日誌は署内の日誌だと思い込んでいたが、私的な日誌だった。
何がどんでん返しなのか、そこは明かせません。
次作の「凶犬の眼」に続く。巻末に予告があるじゃありませんか。

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2018年9月22日 (土)

秀吉の活

「秀吉の活」木下昌輝 幻冬舎
一章、天下人の就活、二章、天下人の婚活、三章、天下人の昇活、四章、天下人の凡活、五章、天下人の勤活など、全部〇活で章を立てています。
描写は明るい。どんどん藤吉郎は上向きです。
〇活でその効果は存分に受けています。むしろ、失敗を知らないと言ってもよろしい。
途中省略、九章十章では、天下人の妊活、天下人の終活、醜いなぁ。
本能寺の変、中国大返しあたりで打ち切っておけばよかったのに。
その後は、どう取り繕っても、可愛げはありません。
なんとか立て直して、味を加えて読めるものに仕立てたのは作者の腕です。

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