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2017年9月18日 (月)

サーベル警視庁

「サーベル警視庁」今野敏 角川春樹事務所
日露戦争当時の警視庁です。
人が殺されていました。殺されたのは帝大文科大学の教員のようです。
さらに、陸軍の高級士官も殺された。
また殺しがあって、富山の薬売りが殺された。
警視庁の上司・同僚・下僚、大勢出てくるが、口調・話し方で誰がしゃべっているか判る。
うまいこと書き分けています。
黒猫先生という名で夏目漱石がでてきたり、新選組隊長の斎藤一、元老の山縣有朋も出て来る。
明治の当時は、警察は内務省に管轄され、内務省は元老の山縣有朋の影響下にあり、山縣は軍隊にも影響を及ぼしていました。
そういう背景にこの小説はあります。

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2017年9月16日 (土)

刑罰0号

「刑罰0号」西條奈加 徳間書店
マッドサイエンティストのお話しです。
夢をコントロールできる、これがお話しの発端です。
たいてい、小説は同化作用を与えるものですが、これは違う。
ものすごい異化作用を与えます。
連作の小説ですが、最初の篇がすごい。
犯罪の陰に原爆の被爆二世三世が出てきます。
被爆者のじいちゃんよ、いつまで被爆を売り物しているんじゃ、うざいし聞き飽きた。
それで犯罪に走ります。広島人ならこういう設定はありゃぁせんじゃろぅ。
犯罪者に罰を与えるのに、脳に電極からデータを送り込みます。
被害者の感情を電極を通して、脳に記憶を埋め込むのだから衝撃です。
アンチ反核運動の最初の伏線は見事に回収されます。
そのための伏線だったのかい。
マッドサイエンティストは狂っていたんじゃなかった。
読んでいて、異化、異化、最後に同化。違和感からやっと解放された。

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2017年9月 5日 (火)

沈黙法廷

「沈黙法廷」佐々木譲 新潮社
佐々木譲とは、警察小説、警官小説で通っています。
小杉健治の法廷小説、裁判小説を読んでいるような気がしてきます。
赤羽で初老の小金持ちが殺された。
家事代行の女を追っていたが、接触する寸前で埼玉県警にさらわれた。
同様に初老の資産家の殺人事件の容疑者なのだ。
埼玉検察庁は処分保留で釈放した。
赤羽警察署は釈放後に逮捕した。
起訴して裁判に持ち込んだ。
後半半分は法廷でのやりとりになります。
びっしりと会話ばかりです。会話と言っても、法廷でのやりとりですがね。
で、判決は?
そこはここでは明かせない。

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2017年9月 3日 (日)

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3149
ナイス数:108

 

恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂感想
「食堂のおばちゃん」のはるか前のお話しです。昭和40年の頃、東京オリンピックから大阪万博の時代なんです。孝蔵と結婚して一一子(にのまえいちこ)という名前になった。帝都ホテルの副料理長まで昇進したのだが、退職して、父の店で洋食屋を開くことにした。常連のお客も付いて店は順調に行っている。常連だったり、ご新規のお客だったり、その人々がいろんなことを引き起こす。他愛もないことだったり、悪だくみがあったり、それが一つ一つのお話しです。筆者は、社員食堂のチーフの経歴があり、食堂の隅々まで心得ています。巻末に、レシピが
読了日:08月30日 著者:山口恵以子

 

食堂のおばちゃん食堂のおばちゃん感想
食堂のおばちゃんのお話しです。お姑さんが一一子、おばちゃんが一二三、それぞれ、にのまえいちこ、にのまえふみ、と読みます。店の名前は、はじめ食堂、東京佃の下町に店はある。五話の短編から成り立っています。どれも人情噺、NHKの朝の連続ドラマを見ている気分になります。悪い人は出ない。いや、出るけど、香辛料程度、本筋を揺るがすほどのもんじゃありません。常連の客も、何度も出て来るから、段々と馴染みになって来る。お話しの筋を追っていく読み方じゃないのです。なんとなく雰囲気に浸りながら読み進めていけばええお話しなんです
読了日:08月27日 著者:山口恵以子

 

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)感想
ベストセラーになりましたが、えらく地味な本です。これがベストセラーになるとは、驚きです。半分近くまで読んで、ローカル新聞の記事を読んでいるような気分になります。飽きてしまって、パラパラと先のページを読んでみたり、また引き返して見たり。全部最初から最後まで通して読まなきゃ理解できないものとは違うようです。それもそのはず、「経覚私要抄」「大乗院寺社雑事記」を読み解いたものです。応仁の乱についての、通説、概説については、はじめに、ここにあります。経覚も尋尊も興福寺の僧侶で、前者は経覚のメモ、後者は尋尊のメモです
読了日:08月26日 著者:呉座 勇一

 

風を待つ日 - 古物屋お嬢と知恵伊豆様の落書風を待つ日 - 古物屋お嬢と知恵伊豆様の落書感想
「船を待つ日」の続編です。人物設定、環境は前と同じです。今度は、風を待つわけではありません。世話物、大江戸人情噺と思って読めばよろしい。筋書きを追っても、そんな大仰な筋があるわけじゃない。お嬢さんの翠ともっと年の小さい森之介の二人の会話を楽しめばよろしい。悪人が出るわけじゃない。大江戸ののんびりを楽しんでいればよろしい。
読了日:08月24日 著者:村木 嵐

 

船を待つ日 小坂屋お嬢の江戸見廻り始末船を待つ日 小坂屋お嬢の江戸見廻り始末感想
古手屋の小坂屋の娘、翠(みどり)15歳、奉行所高積見廻り与力の息子北山森乃介、12歳。これがこのお話しのコンビです。お話しの筋は、子供買い、子供さらいの船が江戸に来るらしいこと、薩摩の抜け荷があるらしいこと。この二つの筋が絡まって進んで行きます。このふたり、川筋を見廻り、蔵を目配りし、事件解決を目指して行きます。時代は島原の乱から20年後ころのこと。お話しの運びに余裕があるのですよ。謎の解明ばかりになるのではなく、あちこち寄り道しながらお話しを運んで行く。デビュー間もなくの作家とも思えない達者ぶりです。
読了日:08月21日 著者:村木 嵐

 

家康 (一)自立篇家康 (一)自立篇感想
地方新聞連合の連載小説だそうです。とりあえず、桶狭間の戦いで松平=徳川家が今川から独立してから三方ヶ原の戦い、武田軍と真っ向から闘って、大負けに負けたところまでです。割とゆるゆると筆を運んでいます。関ケ原、大坂冬の陣夏の陣までには、この先何巻を要することでしょうか。エンタテインメントだから、安倍龍太郎挿話を放り込んでいるのでしょうが、面白い。これまでは、織田羽柴出世物語を読むことが多く徳川家康の出世物語を読むことがなかった。山岡荘八版は読んでいません。完結までに、これから何年かかるでしょうか。
読了日:08月15日 著者:安部 龍太郎

 

習近平が隠す本当は世界3位の中国経済 (講談社+α新書)習近平が隠す本当は世界3位の中国経済 (講談社+α新書)感想
以前に読んだ本に「財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済」があります。その本の著者が上念司です。それなら信用できる。タイトル通りなのかもしれない。地方官僚は経済の指標を水増ししています。計画経済の国ですから、未達では自分の保身がかないません。各段階で水増しして、非現実的な数字になっております。著者は、中国経済のGDPは日本の半分程度と推察しております。あとがきで語っているのは、日中間で戦争は避けられない。短期決戦で負けるな。長期戦に持ち込めば、中国共産党は崩壊する。そう語っています。当たっているな。
読了日:08月12日 著者:上念 司

 

城をひとつ城をひとつ感想
紀州から縁を頼って小田原の北条家の門をくぐった。大藤信基は二十歳を過ぎた長男とまだ幼子の次男を伴っていた。「城をひとつ、お取りすればよろしいか」いずこでもご所望の城を取って進ぜましょう。単身、城に入って城を取るというのだ。これが「入込」の術、まんまとうまく運ぶのですよ。江戸城を三月で落とせ、承りました、ほんまに城を落としました。関東公方、関東管領がいます。これを追い払い、城を落としました。越後から上杉輝虎が関東を犯しに来る。翻弄しました。豊臣秀吉がやってくる。秀吉はともかく、織田信勝を翻弄しました。
読了日:08月11日 著者:伊東 潤

 

土偶のリアル――発見・発掘から蒐集・国宝誕生まで土偶のリアル――発見・発掘から蒐集・国宝誕生まで感想
縄文時代は大雑把に括ると一万年、土偶は中期・後期・晩期に頻出します。著者は、考古学者ではなく、アマチュア、発掘現場のロープの外にいる人です。専門家が陥る洞穴からではなく、概括的に眺める視点で書いています。ここで始めて知ったのだが、土偶に国宝が5点あるのだ。仮面土偶(長野県)縄文のビーナス(長野県)縄文の女神(山形県)合掌土偶(青森県)中空土偶(北海道)。三重県滋賀県の近隣を除いて、おおむね東日本から土偶は出土しています。その、出土・発掘のエピソードを描いていて、なるほど、これは面白いと読みふけります。
読了日:08月09日 著者:譽田亜紀子

 

喧嘩喧嘩感想
建設コンサルタント二宮とやくざの桑原の疫病神コンビです。前作「破門」で桑原は二蝶会を破門された。この篇では、代紋無しで渡世して行きますが、苦しいなぁ。今回、二宮が受けたサバキは、府会議員の選挙でやくざに票の取りまとめを頼んだ。もめたので、丸めてしまうツテはないかという依頼だった。桑原が聞きつけて、国会議員の私設秘書、そこへ食い込んでシノギにしていく、そういうお話しです。すてごろとは、素手での喧嘩ということで、すてごろあり、ヤッパ、ドスでのやりとりあり。最後、破門は解ける気配です。次作では、二蝶会へ無事復帰
読了日:08月07日 著者:黒川 博行

 

ぐるぐる♡博物館ぐるぐる♡博物館感想
茅野市尖石縄文考古館・国立科学博物館・龍谷ミュージアム・極めて正統な博物館観覧記でしょ。途中省略、最後に、風俗資料館・めがねミュージアム・ボタンの博物館・三浦しをんの好みで行ったという訳でもないみたい。月刊ジェイ・ノベルの編集部の企画で行ってみたい。わたし、これ行きたい、著者の希望でチョイスしたのなら大したもんです。内容は、戯文、エッセイで、快く読み続けられます。写真の印刷再現を重視したためか、紙が白色コート紙でギラギラなんですよ。昼間に読むなら問題ないが、夜読むと、活字がギラギラ反射して読みにくいよ。
読了日:08月03日 著者:三浦 しをん

 

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2017年8月30日 (水)

恋するハンバーグ 佃はじめ食堂

「恋するハンバーグ 佃はじめ食堂」山口恵以子 角川春樹事務所
「食堂のおばちゃん」のはるか前のお話しです。
昭和40年の頃、東京オリンピックから大阪万博の時代なんです。
孝蔵と結婚して一一子(にのまえいちこ)という名前になった。
帝都ホテルの副料理長まで昇進したのだが、退職して、父の店で洋食屋を開くことにした。
常連のお客も付いて店は順調に行っている。
常連だったり、ご新規のお客だったり、その人々がいろんなことを引き起こす。
他愛もないことだったり、悪だくみがあったり、それが一つ一つのお話しです。
筆者は、社員食堂のチーフの経歴があり、食堂の隅々まで心得ています。
巻末に、食堂のおばちゃんのワンポイントアドバイスがあります。
このレシピ、役に立ちそう。

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2017年8月27日 (日)

食堂のおばちゃん

「食堂のおばちゃん」山口恵以子 角川春樹事務所
正に、食堂のおばちゃんのお話しなんですよ。
お姑さんが一一子、おばちゃんが一二三、それぞれ、にのまえいちこ、にのまえふみ、と読みます。
店の名前は、にのまえ食堂ではない、はじめ食堂、東京佃の下町に店はある。
おばあちゃんの亭主が洋食屋を始めて、脳梗塞で亡くなって、息子が店を継いで、洋食屋から家庭料理の食堂に変えたものなのだ。
その息子も脳梗塞で亡くなって、お姑さんとおばちゃんとで店を切り盛りしているのだ。
ここまでが前史、ここからお話しを始めています。
五話の短編から成り立っています。
どれも人情噺、NHKの朝の連続ドラマを見ている気分になります。
悪い人は出ない。いや、出るけど、香辛料程度、本筋を揺るがすほどのもんじゃありません。
常連の客も、何度も出て来るから、段々と馴染みになって来る。
お話しの筋を追っていく読み方じゃないのです。
なんとなく雰囲気に浸りながら読み進めていけばええお話しなんです。

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2017年8月26日 (土)

応仁の乱

「応仁の乱」呉座勇一 中公新書
ベストセラーになりましたが、えらく地味な本です。
これがベストセラーになるとは、驚きです。
半分近くまで読んで、ローカル新聞の記事を読んでいるような気分になります。
飽きてしまって、パラパラと先のページを読んでみたり、また引き返して見たり。
全部最初から最後まで通して読まなきゃ理解できないものとは違うようです。
それもそのはず
「経覚私要抄」「大乗院寺社雑事記」を読み解いたものです。
応仁の乱についての、通説、概説については、はじめに、ここにあります。
本文は、極めてローカルな地点からの観察記です。
経覚も尋尊も興福寺の僧侶で、前者は経覚のメモ、後者は尋尊のメモです。
大部分は身辺雑記ですが、京の都の消息などが折に触れ書いてあります。
正直な感想や、うわさ話などもあって、応仁の乱とはどういうものか判ります。

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2017年8月24日 (木)

風を待つ日 - 古物屋お嬢と知恵伊豆様の落書

「風を待つ日ー古物屋お嬢と智慧伊豆様の落書」村木嵐 中央公論新社
「船を待つ日」の続編です。人物設定、環境は前と同じです。今度は、風を待つわけではありません。
世話物、大江戸人情噺と思って読めばよろしい。
筋書きを追っても、そんな大仰な筋があるわけじゃない。
お嬢さんの翠ともっと年の小さい森之介の二人の会話を楽しめばよろしい。
悪人が出るわけじゃない。
大江戸ののんびりを楽しんでいればよろしい。

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2017年8月21日 (月)

船を待つ日 小坂屋お嬢の江戸見廻り始末

「船を待つ日 小坂屋お嬢の江戸見廻り始末」村木嵐 中央公論新社
古手屋の小坂屋の娘、翠(みどり)15歳、奉行所高積見廻り与力の息子北山森乃介、12歳。
これがこのお話しのコンビです。
お話しの筋は、子供買い、子供さらいの船が江戸に来るらしいこと、薩摩の抜け荷があるらしいこと。
この二つの筋が絡まって進んで行きます。
このふたり、川筋を見廻り、蔵を目配りし、事件解決を目指して行きます。
時代は島原の乱から20年後ころのこと。
お話しの運びに余裕があるのですよ。
謎の解明ばかりになるのではなく、あちこち寄り道しながらお話しを運んで行く。
デビュー間もなくの作家とも思えない達者ぶりです。
こういうの、わたしの好みです。

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2017年8月15日 (火)

家康 一 自立篇

「家康 一 自立篇」安倍龍太郎 幻冬舎
地方新聞連合の連載小説だそうです。
とりあえず、桶狭間の戦いで松平=徳川家が今川から独立してから
三方ヶ原の戦い、武田軍と真っ向から闘って、大負けに負けたところまでです。
割とゆるゆると筆を運んでいます。
関ケ原、大坂冬の陣夏の陣までには、この先何巻を要することでしょうか。
エンタテインメントだから、安倍龍太郎挿話を放り込んでいるのでしょうが、面白い。
これまでは、織田羽柴出世物語を読むことが多く
徳川家康の出世物語を読むことがなかった。
山岡荘八版は読んでいません。
完結までに、これから何年かかるでしょうか。

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