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2024年7月22日 (月)

失踪人 磯貝探偵事務所ケースC

「失踪人 磯貝探偵事務所ケースC」小路幸也 光文社
銀の鰊亭シリーズです。[<銀の鰊亭>の御挨拶][<磯貝探偵事務所>からの御挨拶]に続く三作目です。
探偵磯貝は失踪した姉の行方を捜索するよう依頼を受ける。
調べているうち、彼女の母親も失踪したことを知る。
姉は北海道知事の特別秘書で、失踪する前に知事に辞表を出して退職していたことを知る。
事態は知事が特別秘書を拉致して殺害したのかもしれないと疑われる。
粗筋紹介はこのへんまでとしておきます。
小路幸也には悪人は出てきません。
今回悪人らしいのが出ているじゃん。
それも三十年か四十年前の悪事じゃん。
それが未だに尾を引いて、ということなんですよね。
探偵調査ファイルの片づけ方法、セースAは浮気調査、ケースBは身辺調査、ケースCは失踪人

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2024年7月18日 (木)

海を破る者

「海を破る者」今村翔吾 文芸春秋
河野六郎通有が主人公、伊予の豪族だが、過去、鎌倉方に叛いて朝廷方に味方した。
それが失敗して、国主の座を追われ、没落した。ここまでが前フリ。
元の来襲あり。最初の来襲は追い払ったが、二度目の来襲、弘安の役なのだ。
鎌倉は、河野を四国警護に任じ、伊予一番の御家人の座を与える。
サブの主人公が二人いるのですよ。西域から来た美女、令邦、高麗から来た繁。
奴隷商人から買い取って解放してやる。
予定調和を大幅に破ってお話しは進む。
恐らくこういう風に終わるだろうな、いいえ、思いがけない終わり方になります。
どんな終わり方?
それは語れない、そこは自分で読まなきゃ。

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2024年7月15日 (月)

奄美でハブを40年研究してきました。

「奄美でハブを40年研究してきました。」服部正策 新潮社
島根県の田舎から東大に進学し、農学部畜産獣医学科卒業、東京大学医科学研究所奄美病害動物研究施設に40年間勤務した。
1部 毒蛇ハブ、確かに奄美にいます
2部 奄美で自然まみれ
3部 文化と自然
1部 が全体の半分以上、ハブのお話しがいっぱい出てきて満足です。そういえば1部もエッセイだなぁ。
2部、3部はエッセイのようなもんです。
ハブ以外の奄美ばなしで満ちています。
表紙も本文のイラストもすべて著者の筆です。
そうか、学者は論文発表に細密画も載せなきゃならんのだ。
傾向として、学者が書いた本よりか、地方公務員が書いた本のような味が出ております。

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2024年7月14日 (日)

バタン島漂流記

「バタン島漂流記」西條奈可 光文社
古文書によるものではないでしょう。すべて作者の創造物でしょう。
名古屋徳川藩の廻船問屋権屋は知多半島に本拠を置く。
そこの持ち船颯天丸が江戸に出港した。
帰り船は知多半島目前で嵐に巻き込まれた。
東へ流れ黒潮反流に乗って西へ向かった。
船の乗組員は15人、南の小島に流れ着いた。
バタン島と言うらしい。
水夫の和久郎は船大工の経験があった。
舟を作って日本へ帰ろう。10分の1縮尺の舟は海に浮かんだ。
それからは、第二颯天丸をみんなで作り始めた。
最後は悲劇じゃないです。成功裏に終わります。
ただし、15人の乗組員は11人で日本に帰った。

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2024年7月 9日 (火)

これが広島弁じゃ!

【再読本】「これが広島弁じゃ!」監修灰谷謙二 洋泉社
監修ということは、誰か下書きした者がおるんじゃろう。誰じゃろうかのぅ。
2016年の発行、空気感、環境は全然変わっていない。
しみる、うばる、にがる、広島人以外の医者に訴えても伝わらないそうです。
きっぽ、傷跡のこと、はぁて、広島人以外はこれをどう言うとってんの。
この本に書いてないフレーズ
[こんなぁ、ちょっと前へ座れ、言うて聞かせることがあるけぇの]
これはちょっとじゃ済まないよぉ、広島弁の例文に採録されていないのが残念じゃね。
アクセントについても筆が及んでいる。
多い、遠い、全国アクセントは オオイ、トオイ、広島アクセントは、オオイー、トオイー、全国では頭高アクセント、広島は尻高アクセント
アクセントはなかなか学習の効果が表れない。

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2024年7月 8日 (月)

船を待つ日ー小坂屋お嬢の江戸見廻り始末ー

【再読本】「船を待つ日ー小坂屋お嬢の江戸見廻り始末ー」村木嵐 中央公論新社
ヒロインは小坂屋の跡取り娘・翠、15歳です。
ヒーローは奉行所高荷見廻り与力の長男、11歳。
時は家光の次の将軍家綱のころ、島原の乱の影響がまだ残っているころです。
船を待つとは何を待っているのか。
人買い船を待っているのです。
島原の乱の当時は子供の人さらいが横行していた。それがまた復活したようなのです。
九州で子供をさらい、大阪に集め、江戸まで連れて行く。
小坂屋は古道具屋、近所の同業に口之津屋があります。
その店が人さらい摘発の元締めなんです。
姉妹編、この本のあとに、[風を待つ日 - 古物屋お嬢と知恵伊豆様の落書]が出ました。
7年前に読んでいるんだが、はて、どんなお話しだったかなあ。

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2024年7月 5日 (金)

シャルロットの憂鬱

「シャルロットの憂鬱」近藤史恵 光文社
シリーズ本[シャルロットのアルバイト]があります。去年読みました。
順序はこっちが先輩、のちにアルバイトが出ています。
シャルロットとはジャーマンシェパード、元警察犬です。
6篇の短編集です。
飼い主の夫婦のこと、犬仲間の近所の人々、あげくは猫までも登場してきます。
表題の[シャルロットの憂鬱]どういうお話しなのか。
シャルロットは警察犬だったが、警官も警察も嫌いなのです。
仕事上、従ってはいたが、警察を引退した今はもう警察に近づく気はないようです。
憂鬱というのはシャルロットの気分なんです。
基本、いい人いいヤツが登場するんですが、悪いヤツもやっぱり出てきます。

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2024年7月 4日 (木)

もう、聞こえない

「もう、聞こえない」誉田哲也 幻冬舎
第1章、何を伝えたいのか戸惑いました。本気で読むのを止めようかなと思いました。
警官に菊田巡査部長がいる、お、姫川玲子のスピンオフじゃん、違った、菊田は女だった。
100ページあたりで、うんと前、ちょっと前、今の三つの時が同時に語られているのだと分かる。
今の被疑者が声が聞こえるという意味は、ちょっと前に殺された女の声なのだ。
幽霊とは言わない、他界した者からの声が聞こえるのだ。
他界した者からの念は現世の人間になかなか届かない。
届くと、破壊的な伝達が完成するのだ。
ちょっと前に他界した女は、うんと前の殺人事件のことを伝えようとしているのだ。
誉田哲也にしてはハズレだなと思ったが、そうではない、100ページ過ぎるとモノゴトが全部するするとほどけてくるから。

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2024年7月 1日 (月)

6月に読んだ本

6月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3712
ナイス数:98

町工場の星 「人が辞めない最高の職人集団」全員参加経営の秘密町工場の星 「人が辞めない最高の職人集団」全員参加経営の秘密感想
第1章 [町工場の星の現在地 第2章 [最高の職人集団]へ。走り続けた20年 第3章 [私のセルフプロデュース論] 第1章が総論、第2章が各論、テレビなどで見るお話しは第1章のことです。表紙に書いてある、[人が辞めない最高の職人集団]全員参加経営の秘密 腕のいい職人を採用しない、ずぶの素人を育てていく タブレットに全工程が載っている、タブレットは誰もが持ってみている ということは、儲かっているか、まだ損益分岐点以下か誰にでも分かる 給料は中小企業以上、大企業水準の手前 ボーナスは儲かっていれば出す、
読了日:06月30日 著者:諏訪 貴子


キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴンキャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン感想
東京バンドワゴンシリーズの18巻目です。さらに、集英社文庫でシリーズの別巻が出ているのだそうです。毎年4月ごろ出版されます。登場人物それぞれ、ひとつづつ年を取って行きます。ずっと前の巻で小学校に行っていた子が結婚する年齢になるんですもの。主人公の堀田勘一もこの巻では89歳です。孫の結婚式で、ひ孫のかんなと鈴花、今は10歳、結婚できる18歳まで長生きするぜ。あと8年は生きたいよなぁ。百歳を越えてもこの物語は続くのでしょうか。近所の風呂屋が閉店して、買い取って、ステージバスという名前でアートスタジオとして改装
読了日:06月29日 著者:小路 幸也


まいまいつぶろ 御庭番耳目抄まいまいつぶろ 御庭番耳目抄感想
前作に[まいまいつぶろ]。その同時並行版です。5篇の短編集、いずれも、徳川吉宗、徳川家重に関わるお話し。吉宗は紀州から下士ばかり江戸城に連れてきた。野菜の振り売りまで連れてきた。青名半四郎、徒歩頭、正門の門番、裏の仕事は御庭番、万里と名前を賜る。青名半四郎にせよ万里にせよ、お話しの中心にはなりません。漬物、ふりかけ程度。あぁ、そこにいたのか、その程度の扱いです。それでええのです。お話しの流れは八代吉宗から九代家重へ、さらに十代家治へと繋ぐことなのです。ただ一人、家重の言葉を通訳できる人、大岡忠光いればこそ
読了日:06月27日 著者:村木 嵐


図書館にまいこんだ こどもの【超】大質問 ~司書さんは名探偵!~図書館にまいこんだ こどもの【超】大質問 ~司書さんは名探偵!~感想
[図書館にまいこんだこどもの大質問]のシリーズ二冊目です。前の本とどこが違うか、今度の本には、超、が付いています。大きく違うところはありません。NHKに子ども科学電話相談というラジオ番組があります。ここではエクスパートが答えを教えてくれますが、この場合は図書館、司書がどの本が有効か誘導してくれます。こどもには、本の棚のどこに目的のものがあるか、みつけられないでしょう。ところが、低学年でもちゃんと探し出すのだそうです。無茶な質問もあります、ぼくがさっき見た鳥は何ですか。ちゃんと答えを誘導しています、エライ!
読了日:06月23日 著者:


バッタを倒すぜ アフリカで (光文社新書 1305)バッタを倒すぜ アフリカで (光文社新書 1305)感想
活字が小さくてミッチリと書き込んであります。読み終わるのに思った以上に日数がかかります。「バッタを倒しにアフリカへ」で著者を知りました。エッセイの筆致でめちゃめちゃ面白く語る一方、研究者の側面は実に真面目に語ってくれます。サバクトビバッタは雄と雌は群れを違えて生息している、これが彼の発見です。産卵期には雄の群れに雌の群れが押し寄せる。一斉に交尾し、一斉に産卵する、これが彼の発見です。むやみに殺虫剤を撒くのは環境破壊に繋がる。待機中、雌は草の葉陰にいる。そこを襲えば集中的に駆除できる。環境破壊せずにバッタを
読了日:06月20日 著者:前野ウルド浩太郎


振り出し-旗本出世双六(一) (中公文庫 う 28-19)振り出し-旗本出世双六(一) (中公文庫 う 28-19)感想
時は十一代将軍徳川家斉の時代。主人公北条志真佑(しますけ)は旗本で二百二十五石、小普請組所属なのだ。西の丸書院番で狼藉があった。何人か人死にが出て補充があった。北条志真佑は選抜された。将軍家家斉の世子は徳川家慶、世子家慶は将軍家斉の代参で寛永寺に向かった。その途中、浪人の集団に襲撃された。北条志真佑は世子の駕籠脇を守り、世子の目に留まった。浪人を襲撃させたのは将軍家斉なのだ。キーになるのが悪役です。親である将軍というのが世子側からのラスボスです。同僚先輩で憎まれ役が出ないと沸き立ちませんが、次巻からでしょ
読了日:06月16日 著者:上田 秀人


夏空 東京湾臨海署安積班夏空 東京湾臨海署安積班感想
雑誌ランティエ連載の短編集10篇。起承転結の段取りより序破急の展開で、あっという間に解決してしまう。各篇の題名は二文字、なんとなく、俳句の季語が並んでいる気分になる。収録の短編の題名に夏空はない。総合的に夏空の気分なんだろうな。安積警部補、強行犯1係の班長、部下には恵まれている。各篇いずれも落語の小噺の一席を聞かされているようで、滞ることなく解決していく。雑誌連載の短編だから、長々と語るわけにはいかないのだ。一番好みは、須田がセクハラに関して問題提起したことかな。事件ではないが、警察内部の戒めを提起してい
読了日:06月14日 著者:今野 敏


女の国会女の国会感想
著者は現職の弁護士で、弁護士物件、弁理士物件で新発見を読者に与えてくれる。この本は、国会議員のお話し、与野党の政治家、新聞記者、地方議員が登場する。そんなに新発見があるわけでもないのですよ。政治評論家、政治部記者、そのへんの畑のひとが書いても、着眼点は似たり寄ったりでしょうね。お話しの始まりは、国会議員の何某が自殺したのだか、殺されたのだか。ミステリーなら、自殺か殺人か、追及して行くのが普通です。さすがに政治小説、その影響・反響を測るのが中心です。これは[なんちゃって]本なんです。真面目を装って不真面目を
読了日:06月12日 著者:新川 帆立


金春屋ゴメス 因果の刀 (新潮文庫nex さ 64-33)金春屋ゴメス 因果の刀 (新潮文庫nex さ 64-33)感想
2007年のころ、「金春屋ゴメス」「芥子の花 金春屋ゴメス」を読んだことがある。3巻目が久しぶりに復活した。ゴメスとは、馬込播磨守寿々、通り名はゴメスです。長崎奉行だが、女なんですよ。怪力の持ち主で女とは信じられない。時代は今より百年先、日本国には江戸国が内在していて、徳川幕府が江戸国を仕切っています。SFでパラレルワールドと思ってもよろしいし、ロマネスクのジャンルと思ってもよろしい。日本国の欲深なやつが江戸国を乗っ取ろうとするお話し、なのかなぁ。お話しはシッチャカメッチャカな仕立てなので筋がどうのこうの
読了日:06月06日 著者:西條 奈加


魔女の封印魔女の封印感想
2016年8月に読んでいました。その時は、魔女シリーズの三作目とは知らなかった。シリーズ全部を読んでいるから、ヒロインの強みが分かります。今回対決するのは頂上捕食者=頂補、人間の生気を吸うスーパー人類です。吸えば寿命が延び、吸われたほうは命を失うか、激しいダメージを受ける。。日本にも頂補がいるのが分かってきた。およそ一億人に一人、頂補が誕生するようだ。中国から数人の頂補が入国してきた。中国は頂補たちには住みづらく、日本の方が自由に動けるからだからだそうだ。日本の官憲の依頼を受けて北原は動く。果たして勝てる
読了日:06月02日 著者:大沢 在昌

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2024年6月30日 (日)

町工場の星

「町工場の星」諏訪貴子 日経BP
大田区の町工場の代表、ダイヤ精機、とはよく聞くでしょう。
父親が突然亡くなって、社長になった。そこからのお話しです。
第1章 [町工場の星の現在地
第2章 [最高の職人集団]へ。走り続けた20年
第3章 [私のセルフプロデュース論]
第1章が総論、第2章が各論、テレビなどで見るお話しは第1章のことです。
表紙に書いてある、[人が辞めない最高の職人集団]全員参加経営の秘密
腕のいい職人を採用しない、ずぶの素人を育てていく。
タブレットに全工程が載っている、タブレットは誰もが持ってみている
ということは、儲かっているか、まだ損益分岐点以下か誰にでも分かる
給料は中小企業以上、大企業水準の手前
ボーナスは儲かっていれば出す、損益とんとんなら出さない
会社の儲かり具合は全員が知っている
第3章は、ま、エッセイですね

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